MITSUBISHI LCD-H40MZW75
本体について


◆正面から見る
 下図が今回購入した三菱製の40インチ液晶テレビの正面全体 であるが、2007年の春頃にこのモデルの原型とも言うべき薄 型枠を採用したモデルが発売された。
 今でこそ他の1〜2社でもやっと薄枠モデルを発売してきた様 であるが、全体的にどのメーカーも液晶の周囲枠が厚い為に、表 示面積よりも枠が厚い事から全体は大きく見えてしまい表示部分 が極端に小さく感じられ、何と言っても枠が厚いとどうしても昔 からのイメージが強く古さを感じる他に、どうしても枠の厚さが 気になってデザインバランスが取れていない製品に見えてしまう 。
 以前からPC用液晶ディスプレィもそうであるが、私の場合に はスペック的な事はもちろんだが、この表示周辺の厚さは製品選 択の絶対条件となっている。
 今回気になったのが液晶の表面が光沢処理を施したタイプを採 用してある事で、どうしても反射が気になってしまうのではない かと思われたが、上図の様に2m離れた部分からストロボを使用 して撮影してもハッキリ写るほど明るい為か、液正面に直射日光 が当たらない事もあってか日中の廊下からの光も反射している様 には見えず全く問題なかった。
 何と言っても良いタイミングだったのが、今回は同年の10月 頃に同モデルのスペックが変わり、液晶のチラつき防止である倍 速スキャンが搭載され、まだ高価だった事もあり春先のモデルを 購入しなくて助かった。
 しかし、紅葉の風景や森林の風景等では若干ではあるがザラつ いた感じになる部分があったり、和室の格子等ではハッキリとし たブロックノイズが発生してしまう部分もある様である。
 これらはその明るさ・細さ・動きの早さが一定条件で重なった 時にだけ起こる為に滅多に現れない事もあり、ここで紹介しよう と思ったが撮影のタイミングがなかなか発生しなかった。
 そして表示面の周囲にある枠の厚さであるが、左上図の様に4 0インチで25mmとなっているが、できれば15mm以下にし て欲しい所であったが、PCで使用している19インチディスプ レィよりも表示面積が大きい為に許せる範囲の厚さであった。
 しかし表示器下部にはスピーカが設置されている事もあり、右 上図の様にスピーカのポートだけでも15mm程度あり、枠も含 めると60〜70mm程度ある様である。
 スピーカは右上図の様に実際には奥にあり、若干絞った逆ポー ト構造の様な感じになっており、低域専用のウーハも搭載されて いる様である。
 この絞った構造のポートから音が出て来る為に、初めて使用し た頃は若干違和感があったが、真正面から音を聞くとそれなりに 普通の様に聞こえる。
 今でも多少横側から聞くと何となく違和感があるものの、聞き 取り難いと言う事では無い為にそれほど問題にはならないだろう 。
 また意外だったのは低域で、低域強調の設定にしているものの 意外なほどの低域が再生でき、小型のサブウーハを使用している 程度の低域が楽しめるだろう。

◆背面のコネクター
 アンテナや周辺機器との接続はほとんど下図の様に背面にある コネクターと接続する事になり、電源用のコンセントは背面の中 央部分の下部から出ているのがわかるだろう。
 背面から見てまず目に付くのが中央にあるコネクター類で、右 下図の様に上からPC用のRGB端子やD4端子やS端子にコン ポジットビデオ信号の入力が多数ある。
 以前から所有しているAV機器を接続するのには便利だろうが 、低解像度の為にとりあえず表示できると言う事だけで、やはり 高解像度記録が可能なHDDレコーダは最低限用意する方がよい が、ブルーレィディスクやDH−DVD対応のタイプでない場合 には結局DVDメディアに落としてしまうと低解像度となってし まう。
 入力端子の中にはPC用のRGB端子があるのだが、最近では RGB端子が付いているPCが少なくなってきており、Note PCでもDVI端子だけとなっている製品もある事から、これは 今となってはDVI−D端子にした方が良かっただろう。
 今回は壁掛けによる設置ではなかった為に問題ないが、おそら く上図の背面にある端子を使用すると、ケーブル側のコネクター が飛び出てしまい壁掛け設置が出来ないおそれがある。
 しかし全てデジタル機器とアンテナだけでよければ、下図の様 にケーブル類が全て真下から挿し込む様になっている為に、壁掛 け設置で使用しても全く問題にならないだろう。
 今回は地デジとデジタルBS/CSのアンテナに、HDDレコ ーダ用のHDMIケーブルを2本接続しているだけの為に、上図 の様に4本のケーブルが出ているだけである。
 そして便利な事はアンテナケーブルが2本で済む事で、以前の 製品では地デジと従来のアナログ放送のアンテナを別々に取り込 む必要があり、デジタルBS/CSも接続するとアンテナケーブ ルだけで3本も接続する必要があった。
 その点、今回の製品ではアナログ放送用のチューナも搭載して いるのにも関わらずアンテナケーブルが2本で済むと言う事はあ りがたい事である。

◆左側面のスイッチ
 本体の左側面には下図の様に電源スイッチがあり、このスイッ チを切る事で完全に待機電流をカットできるが、ブラウン管の様 にヒーターの余熱等が無い為に、長期間使用しない時意外は入れ たままでもよいだろう。
 メーカーによっては薄さをセールスポイントにしている所もあ るが、この製品は上図の様にある程度の厚みがあるが、壁掛け設 置にしない場合には転倒防止の為に広がった足が付いている事も あり、多少厚みがあったとしても正面から見える訳でも無い事か ら問題なく、やはり薄さと言えば表示部分の枠が全てであろう。

◆右側面のコネクター
 本体の右側面には左下図の様に多少のスイッチやコネクターが あるが、その上側には右下図の様に開くカバーが付いており、こ の部分には付属しているB−CASカードを入れておく。
 操作スイッチに関しては左下図の様に、リモコンの乾電池が切 れたりリモコンが探せなくなっても最低限操作に必要スイッチが 並んでいる。
 更にその下には右上図の様にS端子とコンポジットビデオ信号 用の入力端子があるが、これも従来のビデオカメラやデジカメ等 を接続する際には便利だろうが、今後の事を考えるとハイビジョ ン用のカメラ等ではやはりHDMI端子を用意してもらった方が よかっただろう。

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