機材について ◆これまで使用していた機材 たまたま行ったショップにてこのPIONEERのCT−A9を見つけ、 レベルメーターの広さが一番目に止まった。 なんといってもPIONEER独自のAUTO−BLEで自動的に バイアス・イコライザー・レベルの調整機能が付いている点でこれに決めた。 他社ではマニュアル式や2ポイント式の自動等は有るが、3ポイント計測は少なく これが一番の決め手となった。 まぁ再生系にDCアンプの採用やテープ残量時間表示機能等々色々な機能も有ったが、 実際に使用してみるとこれがカセットテープの音かと言う物であった。 価格も半端でない為に当然なのだろうが、バイアス発振周波数が高い事もあるかも 知れないがテープのヒスノイズはほとんど感じられないのと、音質的にもかなりCDに 近い感じがし、カセットテープもこれだけ良くなっている物だと感心した。 バイアスに対しての録音レベルの調整を行なっている為にテープに対して最適の 条件が作り出せるからだろうが、かなり録音レベルを上げても音割れが無くこの デッキ使用時はTDKのMA−60/46XGにて+8dBで録音していた。 MA−XGが生産中止後は普通のMAシリーズで統一して使用していた。 しかし残念な事に購入直後はなぜかスピーカーからハム音が出てきて不快な思いを したが、ケースを開けてみるとなんと!・・・録再ヘッドから来ているシールド線が 電源トランスのケーブルと一緒に結束されているではないか。 さすがに私もこれにだけはあきれてしまい、結束し直した事は言うまでもない。 いくら量産されているものといえでもこれはあまりにも悲惨で、たぶん少なくとも 同じロットで生産された物は全てこの様になっていたのだろう。 このCT−A9はリボンセンダストヘッドを使用していたが、なんと購入直後に アモルファスヘッド仕様のCT−A9Dが発売されてしまいガッカリしたが、 アモルファスヘッドとの比較もしてみたかった。 このデッキも残念ながら走行系の不良でDDモーターが突然変動を起こす様になり、 再現性が無い為にサービスステーションでも困ってしまい、DDモーターを交換して もらったらフライホイールがどっかに引っ掛かる様になって帰ってきた。 その他に再生系アンプのどこかで突然ボコッと言う音が発生する事もあり、この せいでJBLのミッドバスを飛ばしてしまった事もあり廃止となった。 そして同じPIONEERのT−770Sを購入した所、CT−A9はかなり ハイ上がりの音だとは思っていたが、T−770Sと比較してみると全く中域が 死んでいる事に気づいた。 これは10年以上も使用していた為に、走行系だけでなく各所の調整も狂ってきて いる為による物なのだろう。 本来はT−110Sを注文したがこれだけ生産中止となってしまい、T−770Sの 購入に踏み切った。 CT−A9でも多少説明したが、CT−A9の調整がずれているものと比較した 為だと思うが中域がしっかりしていてこれがPC−OCC巻きのアモルファスヘッドの 効果かと思った。 だからといって低域も高域も悪いかと言うとしっかりしており、中域には色々な 楽器が集中して波形が一番重なり合う部分だけに、これだけしっかりしているとは ありがたい事であった。 その為に録音して渡した人の多くは『中域が強くて聞きにくい』と言った苦情が あったが、CDと比べるとあきらかにT−770Sの方が近い音である。 この事からも多くの人がドンシャリタイプで、よくグライコを付けている人が 低域と高域だけを上げて聞くような音を好むのがわかる様である。 これは純正スピーカーや箱型を付けている事が多い為か、低域で中域が揺らされて まともに再生できていない機器で聞いている事が多い為と思われる。 その証拠にマルチシステムで聞いている人からの苦情はない。 このカセットデッキで残念な事は、上位機種であるT−1100Sには付いている ドルビーHX−PROのOFFスイッチが無い事である。 これは高域を自動補正する機能であるが、録音した物を聞いていると明らかに補正 しているのがわかる為に気になってしょうがない。 私自身はメタルテープが絶対条件で、ドルビー類は一切使わない主義である。 なぜなら自己録再ならまだしも、別のデッキで再生するといくら基準があるにしろ 絶対同じ補正はできないからである。 またこれらのドルビーは音に細工する事には違いない為に、駄目な物は細工しても 駄目でありCT−A9やT−770SのオートBLEで録った+8dBピークの音で 十分効果が出る為に、あえてドルビーは使用した事が無い。 残念な事はT−1100Sが買えなかった事で、ドルビーHX−PROを外して 30KHz迄の記録できる再声音を聞いてみたかった物だ! この頃はまだ機種も少なくSONYとPIONEERを検討していたが、SONYの 方がコアキシャルの入出力しかなくPIONEERは両方あった為に決定した。 やはり接点のコアキシャルよりは非接触で伝達効率の良い光の方が良いからだ。 当然購入する条件として回路図を入手してもらうと言う事で交渉した。 購入後は回路図を頼りに捜した所、デジタルオーディオインターフェィスのレシーバと トランスミッター用のICをコントロールしているCPUに4ビットのプルアップ個所が 有り、ここだけ信号関係が無記名だった為にすぐにわかってしまった。 4ビットの為に16通りを全て組み合わせる事で調べられるが、これにより 44.1KHzでの録音が可能となりCDからそのままデジタルで録れる様になった。 しかしSCMS規格のDATと接続すると、MD等の新しいデジタル機器の情報が 出てくる為か、D−1000から送り出してSCMS対応のDATで録音すると D−1000では再生できないテープができてしまう為にD−1000を受け側に するしかなかった。 しかしD−1000はABSタイムを書き込んでくれない為に不弁であった。 このD−1000はリール用のブレーキがよく破損し、2回くらい修理していた。 その為にローディング時に結露しているとアンローディングされた時にテープが ヘッドにくっ付いたままの為かテープが出たままでアンローディングする為に カセットのふたでテープをはさんでしまい傷が付いて使えなくなってしまう事が多く、 テープの入れていないケースだけの物を用意し、最初にこれを使用しランニングを してから使用しないとかなりの頻度でテープを駄目にする様になっていた。 この為に危険で使えず、SONYのDTC−2000ESの購入となった。 この頃にしては10万円を切ったDATは珍しかったので、リール用の1BLEと 言うラジカセの様な構造の物が気になったがとりあえず購入してみた。 PIONEERと違って結露していてもちゃんと巻き取るからかどうか不明だが、 とにかく結露でテープを引っかけたりする事は1度も無かった。 また、ABSタイムなんかもしっかり書き込んでくれる為に車載用のDATでの 表示も行なえる様になりとにかく安定して動作していたのだが、やはりリール関係が ダイレクトドライブで無い為か、選曲しても曲の頭で上手く停止しなくなったり テープを巻き取れなくなってしまう現象が多発する様になってしまった。 これはやはり購入当初に心配していた4DDにすれば良かったと言う反省となった。 一度はDTC−1300ESを注文したのだったが、生産中止と言う事から次期を ずらしてこのDTC−55ESを購入したわけだが、この現象が出て今度は初の4ヘッド 仕様であったDTC−1600ESを注文したらこれまた生産中止となっていた。 その為に更に時期をずらしてDTC−2000ESの購入となった。 その為に、手持ちの少ないレコード盤の再生のみに留まったが、 もしもレコード盤が複数あればレーザーピックアップでも装着し今 でも所有していたかも知れない。 購入後も15年過ぎてしまい、使用しないままでは故障してまわ ないでも、カートリッジのゴムダンパー等が劣化し本来の音質はキ ープできないと判断し、残念であるがオークションにて販売しても らう事となった。 購入当初32万前後かかった為に10万で売れないかと出品した 所、なんと25万まで跳ね上がったが入札トラブルで2番目の方へ 譲る事となり、輸送中の破損が心配だった為に京都まで車で届けに 行った。 そのオークションの際に使用した詳細情報を以下に用意した為に 参考にして頂きたい。 メインに戻る オーディオ関係に戻る オーディオルーム関係に戻る 1998年5月メニューに戻る システム詳細に戻る 使用機材詳細に戻る |