全体の配線


◆ブースタ周辺の配線
 アンテナブースタと分岐器を取り付けた後は、それぞれを接続す る作業となる為に左図の様にF型コネクタのプラグと同軸ケーブル を用意する。
 今回購入した製品には全てF型コネクタのプラグが付属していた が、配線をして行くうちに引き回しを変えたい時や失敗した時に部 品が不足していた場合を考慮し予め余分に用意しておくと良いだろ う。
 同軸ケーブルに関しては今回BS/CS関係も使用する事から5 C−FBタイプのケーブルを使用するが、最近では4C−FBが普 及してきている事からこちらを使用しても良いだろう。
 しかしできるだけ減衰や耐久の面でもできるだけ太い方がよく、 今回は5C−FBを用意したがケーブル色に灰と黒が選択できる様 になっているが、屋外の画面が白色と言う事もあり目立たない様に 灰色のケーブルを用意した。
 配線作業は左図の様にラック上段の壁面にあるコネクターと、そ の下の中段にある右図の機器とを接続する。
 アンテナブースタの取扱説明書には入出力が交差しない様にと書 いてあるがそう上手くは行かず、今回もクロスする配線は避けて通 れない様であった。
 気をつけるのは分岐器の幹線用の入出力端子で、アンテナブース タの出力を分岐器の入力に入れ、その分岐器の出力は分配器の入力 へと接続される様にする。
 これを間違えて分岐器のBRnである分配出力に接続してしまう と、分配器の出力にまた分配器を接続してしまう事と同じとなり、 せっかく分岐器を使用した意味が無くなる。
 その為に、オーディオラック部分で使用する物は全てBRn端子 に接続する様にする。

◆DVR−DT90の配線
 今回は新たに導入した地上デジタル放送対応のDVR−DT90 用には、左図の様な3つに信号を分配するユニットを用意した。
 これは混合されている1本の同軸ケーブル上の信号から、右図の 様に従来の地上アナログ放送用のUV出力(青色)と地上デジタル 放送用の出力(黄色)の他にBS/CSデジタル衛星用の出力(灰 色)に分けられる様になっている。
 このユニットの構造としては、従来からあるUV/BS・CS用 の分波器と同じものが使用されており、そのUV出力を2分配して 地上アナログ放送用のUVと地上デジタル放送用のUHFとに分け ている製品である。
 その為に、上記説明の様に単品物の分波器や分配器を組み合わせ て作り上げても動作するが、チューナの背面が込み合うだけの為に 専用の物を購入した方が良いだろう。
 今回購入した分波・分配器には左図の様に0.5mのケーブルが 付属していたが、サイズ的には4C−FBタイプの様であるが意外 と硬く、このDVDレコーダの背面に多少余裕を持たす設置を行っ た方が良いかもしれない。
 また、F型コネクタのL型タイプでもあれば背面がすっきりする のだが、右図の様にアンテナコネクタ同士が隣接している為に上手 く線材の方向を考えないと干渉し易くなるかも知れない。

◆DVR-710/DVR-510の配線
 今回は従来から使用していたDVDレコーダを回収してきて、と りあえずこのオーディオラック内に設置してある。
 とりあえず地上アナログ放送用の予約録画だけでもできる様に、 アンテナ線だけは接続しておく様にした。
 しかし、このDVDレコーダにもUV/BS・CS用の分波器を 購入するには高価で、2011年の地上アナログ廃止時には使えな くなってしまう為にもったいない話である。
 そこで今回は右上図にある今回導入したDVR−DT90のアン テナ出力を利用する様にし、UV出力はUV入力にBS出力にはB S/CS入力に接続する様にした。
 これは既にDVR−DT90の前に分波・分岐している為に、そ れぞれに分けられた出力をそのまま別の機器に入力すれば分波・分 配器を購入する必要は無いのである。
 ただ機器の出力を何段にも接続するのは邪道で、ここではあくま でも1つだけと限定して接続し、今回は丁度2台あるDVR−DT 90には両方分波・分岐器を取り付けている為に、各1台に1台の 旧機種であるDVDレコーダを接続しておいた。

◆全体の接続結線図
 今回、受信関係の機材を全て入れ替え最終的な接続は以下の様に 行った。
 共同アンテナの部分には現在VHFアンテナとして表記している が、実際にはVHFアンテナ1基とUHFアンテナ3基に各チャン ネル毎の帯域ブースタを使用し、UHFにはVHFへのダウンコン バータが使用され最終的にはミキサーにて合成され全てVHF帯域 により視聴できる様になっており、アナログBSまでもがVHFに ダウンコンバートされてしまっている。
 そしてUHFアンテナは地上アナログ放送が映らない地域の為に 、このアンテナは事実上地上デジタル放送専用となるだろうが、現 時点ではまだ最終受信確認が終わっていない為に予定として表記し ている。
 BS/CSアンテナへの電源はブースタにより常時給電とし、ブ ースタの電源はAC100Vの常時通電としているが、このブース タはチューナ側からの給電だけでも動作するが、やはりチューナ故 障時の給電変更と言う点からもチューナの電源を使用するよりはこ の方が良いだろう。
 そしてブースタの出力には4分岐器が接続してあり、この分岐器 は幹線の入出力と分配出力とが別にある為に、接続間違いのない様 にする必要がある。
 今回は分岐器の幹線出力に8分配器を接続しているが、全て分岐 器を使用し終端になる分岐器の出力端子にダミー抵抗を接続して使 用すると言う手もある。
 そしてレコーダへの接続は分岐器からの2系統のみとし、デジタ ル放送に対応していないDVDレコーダであるDVR−710Hと DVR−510Hは何れ使用できなくなってしまう事から、今回は それまでの間に合わせ接続としている。
 上記の様にDVR−DT90にある本来はテレビへの分岐出力を そのまま次のDVDレコーダへ接続する事で、本来必要なUV/B S用の分波器が不要となる為に安価に接続できる。
 しかし1系統の出力に何台も接続するのはNGで、これらは単な るスルー出力としてバッファアンプも何も使用されていないと思わ れ、何台も接続すると画質低下等の原因となる恐れがある為に注意 が必要である。
 また、1台だけでも接続する製品によっては受信状態に影響する 恐れがある為に、一度接続と未接続の状態を両方比較し異常が無い 事を確認しておく必要がある。
 尚、機器間の接続に関してはこの他に音声信号や映像信号がある が、これらを全て記載すると複雑になる為に今回は省略する。


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