20素子スタックでの受信


◆スタック2種
 早速、20素子2台による受信実験を行ってみたが、まずは下 図の様に1本のアンテナマストに2つのアンテナを取り付けた同 軸上での受信を行ってみた。
 しかしミキサーを接続する事での損失が大きく、従来の位置で 受信していた1本で試しに受信したが、地デジチューナ側での受 信レベルダウンとなっている様であった。
 そして同軸上で同方向を向けて利得を稼げるかと思ったが、確 かに若干受信レベルが上がっているもののミキサーの損失分を補 った程度にとどまった。
 当然であるが、2本のアンテナを同方向に向けただけでは何の 改善にもならず、1本の時とほぼ同じ状態になっているかそれよ りも若干悪くなっている様な気がし、地デジチューナでの受信レ ベルは上がっているものの受信画面はブロックノイズになってし まう事が多くなった気がする。
 
 そこで同軸上で受信局によって入り易い方向が2方向あった為 に、それぞれ2本を向け直して受信してみたのだが、確かに受信 レベルは上がったものの今まで受信できていた局もブロックノイ ズが発生する様になってしまう様である。
 
 更に、上図の様に2本のアンテナを別々のアンテナマストに取 り付けて様々な位置と方向を試してみたが、結果的には上記と同 様に受信レベルは上がるものの、受信画面にはブロックノイズが 多く発生する様になってしまう。
 また、上図ではビームダイポールからの同軸ケーブルを真下に 垂らした状態で受信した場合もあったが、これも受信状態には大 きく影響し、最終的には右上図の様にエレメントを取り付けてい るパイプフレームにできるだけ密着して平行に引き回さないと受 信状態に影響する様である。
 その為に、この事をふまえて全て実験をし直してみたのだが結 果は同じであった。

◆最終結果
 上記の実験結果はある程度は予測していたものの、良くなる方 向に改善される事も期待していた為に非常に残念であった。
 結果はおそらく、違う方向を向いたアンテナから受信される物 が、1本ではゴーストと判定される物もまともな受信レベルを持 った物になってしまう事でゴースト判別ができず、受信画面がエ ラーしたデータを映し出す事でブロックノイズが多発してしまう と言う結果になったのだろう。
 特に今回テストした地形では完全な反射波だけで受信している と言う事もあり、まして室内からの受信とかなり条件的には厳し い物になっているのだろう。
 その為に最終結果としては上図の様にアンテナは多数立てたま まであるが、以前と同様に20素子アンテナを1本だけ使用し、 その方向をもう一度見直して新しいアンテナブースタを使用した 接続で落ち着いたが、涼しくなったならば大元のアンテナブース タには最短距離で接続できる様に、上図の屋根馬背面に見えるコ ンセント部分にF型コネクターを追加してケーブルを追加する予 定である。(暑い為に2007年秋頃に予定)

◆20素子1台の受信レベル
 そしてアンテナの位置と方向を最終調整した結果が以下である 。
 使用した地デジチューナはAVOX製のYDIT−10で、当 方が受信できる6局全てを確認してみたが、たまたまこの時は天 候がよかったからか全てのチャンネルでレベル50を超えている が、やはり天候によっては2局ほどが30以下になってしまう事 もありいまいちである。
 しかし、同じ部屋に設置したPioneer製のDVR−DT 90で受信してみると全く問題なく受信できたりする場合が多い 事から、チューナによっての受信感度やゴーストキャンセラー関 係の処理等によっても大きく影響する様である。
 
 
 


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