carrozzeria製DVDカーナビゲーション AVIC-D9900V
バック信号と車速信号の取り出し


◆カバーの取り外し
 この年代の車両ではナビ用の専用コネクターは出ておらず、バッ ク信号等はリアのテールランプから信号を引き出すしかない。
 リアのテールランプ背面には左図の様に全て内張りが取り付けら れており、これらを全て取り外さないとテールランプのハーネスが 見えない様になっている。
 その為にまずは左図の様にトランク内の左側にあるジャッキ・工 具入れや、右側にあるアクティブLSD用のオイルタンク等のカバ ーを開けておく様にする。
 そしてトランクを開けた部分にある樹脂カバーを取り外す為に、 右上図の様にプラスドライバーを使用してテールランプ付近にある クリップを回して取り外す様にする。
 このクリップは左図の様になっており、軽く45度前後回転させ るとクリップの中央部分が飛び出してくる為に、この状態でクリッ プの外周である丸い部分を引き上げれば取り外せる様になる。
 このクリップはテールランプユニット付近で左右に1個ずつあり 、これらを取り外したならばあとは右図の様にして持ち上げるが、 この平らな部分の裏には4箇所のクリップが付いており、このクリ ップ部分をある程度クイッと引き上げると簡単に外せるだろう。
 そして更にその下にある部分の内張りも取り外すが、こちらも上 記と同様な樹脂製のクリップが付いており、5箇所のクリップを全 て取り外しておく様にする。
 内張りを全て取り外してしまうと右図の様にテールランプの背面 にあるハーネス関係が見えてくる様になるが、この段階で予めナビ 用のバック信号を綺麗に結束し、テールランプ背面まで引き伸ばし ておく必要がある。

◆バック信号の引き出し
 テールランプ背面を見ると左図の様に白いナイロンコネクターに よりハーネスが中継されており、この部分からバック信号を分岐し てナビに接続する様にする。
 使用するハーネスは右図の位置にある赤色の線材だが、同じR3 3型スカイラインでも年式によりコネクターのピン位置が異なる場 合がある為に、接続する際には実際に信号を調べてから接続した方 が良いだろう。
 今回は車両側ハーネスではなくテールランプ側のハーネスを加工 したが、左図の様に内側寄りで下方向にあるバルブがバックランプ の為にこの部分に赤色の線材が接続されている。
 その為に、コネクターとバックランプ間のハーネスを中間位置か ら切断し、この部分に左図の様にギボシ端子で中継する様にしてお き、その片方のギボシ端子に新たに用意した線材と2本圧着する事 で分岐用のメスギボシを取り付ける。
 そしてナビ本体から出ているバック信号用の線材先端は右上図の 様にワンタッチ式の分岐コネクターが付けられている。
 しかしこのコネクターは線材の太さ等が不適合だと接触不良とな り易く、今回は左図の様にギボシ端子に変更して接続している。
 バック信号の接続が完了したならば長い部分の線材等も含み、右 図の様に綺麗に純正ハーネスと一緒に結束して、車両の振動等で線 材が切れたり断線しない様に注意する。

◆車速信号の引き出し
 また、ナビで絶対に接続しておかなければならないのが車速セン サー用の信号で、これがないと衛星の受信状態が悪いビルの多い街 中や谷間の深い山道等ではナビの処理が停止してしまう。
 この様に衛星を受け難い場合にも車速信号を接続しておけば、ナ ビ本体にあるジャイロ関係のセンサーと合わせてナビ機能を継続し て動作するようになる。
 今回の車両ではバック信号と同様に、ナビ用のコネクターは出て おらず、左図の様に助手席足元にあるECU(エンジンコントロー ルコンピュータ)用のコネクターから信号を探し出し、その線材か ら信号を分岐して接続しておく必要がある。
 車速信号に関しては年式だけでなく搭載されるエンジン型式によ ってもコネクターのピン位置により信号が異なる場合がある為に、 SONYやアゼスト関係の接続のページを参考にして調べておく必 要があるだろう。
 できればディーラ等で使用している配線図か整備書等で調べるの が一番確実なのだろう。
 とりあえず以下にはR33GT−R(BCNR33)のECUか ら車速信号を取り出す際のピン位置と線材の色を載せておく。



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