nismo製 S-tuneブレーキパッド
製 品 紹 介

◆とにかく効かないブレーキ(BCNR33)
 どこのメーカーもブレンボを採用してしばらく経つが、ブレンボは 効くと言うイメージが定着している様である。
 しかし、R33のGT−Rを購入して乗り始めブレーキが甘いと思 ったのはこれまで私が乗った車では初めてだった。
 数は多くないものの4ナンバーのバンや1ナンバートラック等、色 々乗っているが効き過ぎはあっても甘いと感じた事は無く、唯一アリ ストだけがかなり甘いブレーキであった。
 アリストに匹敵するかそれ以上にGT−Rも甘く、初期制動もよく なければ踏めば踏むほど悪く、絶対に思った様に止まってくれず考え たよりも1m近くは前に行ってしまうだろう。
 そして遂に8年目にして前車に急ブレーキを踏まれ、車間をあけて いたのにも関わらず、間に合うと思っていたが前にいた単車に接触し てしまった。
 このブレーキの効きはクレームを付けられてもおかしくなく、購入 当初からずっとこの様な状態が続き、何度ヒヤヒヤさせられたかわか らなかった。
 そしてR34のGT−Rが出た時には見た目ブレーキキャリパーが 大きくなり、やはり対策したのかと思われたがnismo等のブレー キパッドを見てみるとR33のGT−Rと同型の為に、たぶん効きは 同じなのだろう。
 同様に左図のランエボZで使用されているブレンボキャリパーもR 33のGT−Rから比べると一回り大きいが、こちらもたぶんR34 のGT−Rと同じでR33のGT−Rと変わらないのだろう。
 しかし、後に購入したレガシーツーリングワゴンのE−tuneで は左図の様な片押しピストン方式のブレーキだが、5MTにタンデム サンルーフ仕様にした為に1.52tと言う重量でR33のGT−R V-specの1.54tに近い。
 その割には初期制動もすごくフルブレーキングではフルロックして いるのではないかと思うくらいタイヤが鳴いて効きが良い。
 この事から重量のハンデでは片付けられなくなり、GT−Rの方も もっと効きが良くなっても良いはずだと思う様になった。

◆ブレーキホースとブレーキオイル
 その後の12ヶ月点検でブレーキの効きを調整できないか聞いたが できないようで、何か対策できないかと言う事でとりあえずブレーキ ホースとブレーキオイルを交換してみた。
 8年目と言う事もありブレーキホースが昔に比べてかなり安くなっ ていた為に、nismoのステンメッシュホースに取り替えてブレー キオイルもDOT4にしてみた。
 ブレーキオイルは以前の車でDOT4の社外品に変えただけで効き が変わった為に期待したのだが、今回のブレーキホースとDOT4オ イルだけでは期待した程の効果は無かった。
 その為にいよいよブレーキパッドやブレーキロータの交換を試みる 事にした。

◆そしてブレーキパッド・・・
 ブレーキパッドだけは実際に使ってみないと何とも言えず選定には 迷う所だが、ディーラ側では装着したお客さんの評判が良いと言う事 からnismo製を使用してみる事にした。
 nismoのブレーキパッドにはS−tuneとR−tuneがあ るが、サーキット走行等は全くしない事と対フェード性を向上させ低 温では効かないパッドでも困る為に、今回は為に迷わずストリート用 のS−tuneを選択した。

◆製品の詳細
 早速購入したブレーキパッドを見てみると、左図の様にパッドには 予めシムの様な黒い部分の物が貼り付けてあった。
 そして右図の様にパッドの一部に突き出ている金属の板がパッド磨 り減り警告音発生用の物で、パッドが減ってくるとこの部分がディス クローターに擦れて鳴いて知らせてくれると言った構造である。
 しかしこの鳴き板は前後共に1枚のパッドにしかなく、取り付けは 運転席側のアウター側に取り付けて鳴きを効き取れる様にするのだが 、以前ステージアのブレーキから異音が発生した時にはこの鳴き板が 無いパッドが完全に無くなってしまい、パッドのベース部分でディス クローターを引っかきローターが破損していた。
 そんな事もあり、古くなればなるほどブレーキピストンも均一に押 せなくなる可能性もある為に、できれば鳴き板は全てに取り付けて欲 しい所である。
 パッド面を見てみるとかなりザラつく感じがし、よくパッド面を見 てみると右図の様に小さな針金の様な感じの物が無数に入っている。
 それらは丁度太めのキャプタイヤケーブルの芯線を切り散らばした かの様な感じで、この部分で手を引っかくと単なる擦り傷でなく針金 たわしで擦ったよりもひどいだろうが、これが効きのポイントになる のだろう。
 ブレーキパッドの厚さは前後で違い、リアブレーキパッドは左図の 様に新品時から若干薄い事がわかるだろう。
 これは今回購入したnismoパッドに限らず、右図の様に純正パ ッドでもリアブレーキの方が薄い事がわかるだろう。
 一般的にリアブレーキはフロントに比べて効きが弱く調整されてお り、最初はフロントブレーキパッドだけ交換してみようかと思ってい たのだが、厚さが薄いとその分早く交換時期が来る為に、今回は効き のバランスからも前後全てのブレーキパッドを交換する事にした。
 しかし今回購入したブレーキパッドを見て初めてわかったが、1. 5tを超えた車重の割には全体的にサイズが小さい。
 サイズを比較する為に以前交換したセルボモード(軽自動車)用の ブレーキパッドを並べてみたが、右図のリアブレーキパッドに関して はほとんど当たり面は同じ大きさで、左図の様にフロントブレーキ側 もさほど大きな違いは無い。
 車重は1.5倍以上ありながらもブレーキパッドがさほど大きくな いだけでなく、右図のリアブレーキパッドは前後が大きくテーパー状 に削れて当たり面積が小さくなっている。
 フロントに関してはこのテーパーが少なくなっているが、あらため て純正ブレーキパッドを見るとリアブレーキパッドと同様に大きくテ ーパーが付けられている為に、もしかすると軽自動車のブレーキパッ ドと同等かそれ以下の当たり面しか無い様であった。


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