◆プラグの取り出し
今回購入した日本電装のイリジウムプラグは、右図の様な1本毎に箱に入っており
それが10本まとまって更に1箱としてある。この他に2本を1つに収納したブリスターパッケージと呼ばれる物での供給も しており、よくカーショップ等で厚紙に透明なナイロン状の物でパックされている ものである。 今回は2回分の交換で12本を購入した為に右図の様に10本入りの箱と2本だけ 別に届けられた。
箱のパッケージの場合は必ずしもそうであるかどうかだが、右図の様に箱に書いて
あるプラグの絵と同じ向きにプラグが収納されており、その為に落下による電極の
破損を考慮してプラグ頭部の方から開封する様にする。今回のイリジウムプラグの箱では、プラグ頭部側に左図の様に今回RB26DETT で使用した純正と同じ番数であるIQ20と書いてある。 この型番の明記は箱の底には無い為に上下の区別がしやすい。
この型番が書いてある方を開封する事により右図の様な感じでプラグの頭部が
見えて来る様になるが、この頭部を手で持ち上げて取り出す様にするわけだが、
くれぐれも落下させない様に十分注意して取り出す様にする。
落下によってマイナス電極のギャップが狂うだけでなく、最悪の場合はプラス
電極の破損も考えられる為に取り扱いには十分注意して取り扱う様にする。万が一落下させてしまい電極が変形したり破損したりしてしまった場合は、 無理に使用せずに新品を用意する事をお奨めする。 下手に破損したプラグを使用するとエンジン破損や不調をきたす原因となって しまう為に絶対に使用しない様にする。
このイリジウムプラグでは右図の様にしっかりとしたナイロン製のチューブが
電極側に被せられており、以前に購入した白金プラグなどでは単なる厚紙で保護
されており、それも取り付けられているのではなくただゆるいままで差し込まれて
いた為にプラグを持ち上げても箱の中に残ってしまう。その為に搬送中の保護にはなるが取り付け作業時の落下保護にはならなかった。 それから比べると今回の保護はしっかりしていてよい。
このナイロン製のカバーはしっかりと取り付けてある為に簡単には抜けず、
ナイロン部分をあまり強く手ではさまない様にしながらプラグを抜き取る時の様に
ネジを左回しにする事で少しずつ取り外す事ができる。右図でもわかる様に、このイリジウムプラグではマイナス電極だけでなくネジの 部分全てにメッキのような処理が施されていた。 ◆プラグの取り付け
ここからの説明はプラグの取り付け位置が深く、とても手だけではプラグを
回せないエンジンに対しての説明である。また、取り付けの説明図にあるプラグレンチは一般市販のユニバーサルジョイント 付きのプラグレンチだが、これでは斜めに差し込んだまま締め付けてしまう恐れが ある為に、実際にはソケットレンチ用のプラグソケットとハンドルまでの延長を 行うエクステンションバーを使用する事を強くお奨めする。
プラグ専用のレンチにはプラグ頭部をはさみ込む為にゴムなどが付いている為に、
ここまでプラグをしっかりと差し込んでおく様にする。ほとんどの場合はプラグの六角ナット部分がソケットにスッポリ入った状態が 奥まで入った状態で、念の為に差し込んだ後にプラグを手で引っ張ってみて簡単に 抜けない事を確認しておく様にする。 そうでないとヘッドにプラグを下に向けた途端にプラグが落下してしまい、 電極を変形させたり破損させてしまう可能性がある為である。
プラグがプラグレンチから簡単に落下しない事を確認したら、右図の様に
シリンダーヘッドのプラグ位置にプラグを差し込む様にする。この際にはプラグの電極をあちこちに当てない様に慎重に差し込む様にして、 もしもあたってもいい様にゆっくりと差し込む様にし、なるべく電極の変形を させない様に注意して作業する。 そんにな軟い材質ではない為に簡単には変形する事がないが、手が滑って レンチ毎落下でもさせなければ大丈夫であろう。
今回の様にレンチの途中にユニバーサルなジョイント部分があるレンチでは
プラグが斜めに締め付けられる危険性が十分にある為に、レンチのプラグ側を
手でしっかり押さえもう一方でレンチのハンドルを回す様にし、レンチとプラグが
いつも真っ直ぐに回る様にする。また、直接右回しで締め付けるのではなく、一旦左回しにしてプラグがカクンと ネジが落ち込むような感じの部分を探し出す。 この部分がヘッドとプラグのネジの噛み合い部分で、ここから右回しで締め付ける 様にするとよいが、ヘッドのプラグ取り付け部分に油やホコリが付いていると この噛み合い部分がなかなか探せない場合がある。 この時には注意して取り付けないと斜めにプラグを締め付けてしまう原因と なってしまう為に注意して作業する。 ◆プラグ位置が浅いプラグの取り付け
今回のRB26DETTの様にプラグの取り付け部分が浅い場合は、プラグを
レンチで取り付けるのではなく一旦手だけで締め付けた方が無理にレンチで
締め付けてしまうよりも微妙な変化も感じ取れる為に手だけで取り付けた方が
よいだろう。プラグ先端を右図の様に手で持ち、ヘッドのプラグ差し込み口に差し込み 左回しに回してカクンと落ち込む部分を探し出す。 その部分から右回しにすれば予備取り付けができる。 また、手で取り付ける場合で自信があれば直接右回しでも可能で、プラグが 斜めに締め付け様とすると手では回せない為に、一度ネジを戻して再度挑戦して みると良いだろう。
まれに勘違いして真っ直ぐ取り付けられたと思いレンチで締め付けてしまわ
ない様に、レンチで回す時もハンドルの部分でなくレンチの軸の細い部分を
回してみる様にした方が安全である。プラグのネジ部分が錆びていたりホコリで汚れていたりするとなかなか手だけ ではプラグを回せないかも知れません。 プラグが何回転か回せたのならばプラグレンチを使用してプラグを締め付ける 様にするが、プラグの根元についているワッシャーの様な物はスプリングワッシャー とも違うが締め付ける事によりつぶれる様な構造になっている。 その為にプラグを締め付けていき、有る程度締め付けると硬くなるが、その 部分から1/4〜1/2回転ほど力を入れて回す事でこのワッシャ部分がつぶれて ガスケット代わりになる様になっている。 その為に本来は一度取り付けたプラグを外して見るのはイマイチなのだが、 焼け具合などの確認の為には仕方がないのであろう。
これまた当然なのだが、本来はトルクレンチを用意して規定トルクで締め付ける
ものなのだが、高価な工具の為にみんなが持っているとも限らない。しかし、ホイールナットもそうであるが、規定トルクで締め付けるとゆるい場合が 多いが、トルクレンチを使用し多場合は規定トルク後にプラスαで締め付けておいた 方が安心できると思う。 プラグの取り付けは順番に行い、締め付け忘れが絶対に無い様に気を付ける 様にして、調子の良いエンジンを不調にする様な事が無い様にする。 メインに戻る 車両関係に戻る スカイライン詳細メニューに戻る イリジウム詳細メニューに戻る
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