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SONY製 MDチェンジャー MDX-60の取付

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◆チェンジャーの取付・加工
 今回使用したMDチェンジャーはR33系スカイラインのコンソールには丁度良く、コンソールの深さ的にはギリギリの寸法であった。
pos-test.jpg  とりあえず右図の様に仮に置いてみてMDチェンジャーの取付位置を決定するが、右図で見てチェンジャーの左奥側から配線用の線材が出ている為に図の様な状態で左側に寄せた位置である。
 取付方法は車載用MD製品はトラブルが多く修理を前提に取り外しができる事とし、両面テープ等による固定だと何度もはがす事の無い様にした。
 又、外し易い様に粘着力の低い両面テープで貼り付けるとはがれ易く、コンソール中でガタガタ移動してかえって故障の原因にもなり兼ねないので、多少取り外しにくくなるがネジによる固定方法をとった。
console-d.jpg  R33系スカイラインのコンソールの底は左図の様になっており、図の右側が後部座席側になるが図を見ても解る様に底の右3/4が多少低くなっておりMDチェンジャーを取り付けられない。
 またコンソールを車両に取り付けるネジは、コンソールの底にあるネジ穴の中心にMDチェンジャーを配置すればなんとかネジを取り付けられる事は確認できた。
 その為にこのコンソール底の段差をスペーサーにより平らにして取り付けるようにした。
mount.jpg  最初はアクリルかプラスチックの板でスペーサーを作る予定であったが、右図の様な付属のトランク内に設置する場合の取付金具の一部に、MDチェンジャーに取り付ける樹脂製のスペーサが付属している。
 この樹脂製のスペーサーが偶然にもR33系スカイラインのコンソール底段差を埋めるに丁度良い厚さだった為に、この部品をそのまま利用して取りつける事にした。
cut-bkt.jpg  付属の部品をそのまま利用するには幅が大きい為に、左図にある様にスペーサーに切り込みが付いている為に、この部分からカッター等を使用して両端を切り落としておく。
 この切り落とした中央部分を利用するわけだが、MDチェンジャー本体に取り付けてコンソール内に再度入れて見ると、スペーサが段差の下の方に収まりきらず段差の高い部分にかかっている事が解り、このスペーサーを標準の取付位置で固定したままでは使用できない事になる。
bkt-set2.jpg  このスペーサー単体を右図の様にコンソールの底の低い部分に置いて見て、その上にチェンジャーを置きその位置からスペーサーがズレ無い様に引き上げると本来のスペーサー取付位置が割り出せる。
ana-move.jpg  こうして割り出した位置が左図にある様な位置で、MDチェンジャーのケーブルを右下にしてブラケットを取り付けた時に、左図の左上にあるネジ穴をブラケットの一番左端に開け直した位置で、残りのネジ穴も空け直すと丁度良い位置に来る。
 この位置を出す前にケーブルを逃がす為の穴をコンソールの後部(灰皿の裏側)に開けておけばもう少し後ろ寄りに取り付けられるが、コンソールに直接MDチェンジャー本体を当てて固定するよりも多少開けた方が擦れずに済む為に多少の余裕を付けて取り付けた。
bkt-set1.jpg  このブラケットを取り付けた様子を横から見た図が右の図で、MDチェンジャー接続用のケーブルが出ている側へかなり寄って取り付けてある。
cable.jpg  ブラケットの加工が済んだら、MDチェンジャーから出ている接続用のケーブルを逃がす為の通し穴をコンソールに開けておく。
 通し穴は左図の様にコンソールの底で後部座席用灰皿側にコネクターが十分取り出せるくらいの穴を開けておく必要がある。
set-hole.jpg  接続用ケーブルの逃がし穴を開けたら次にMDチェンジャー本体を取り付けるネジ穴を開ける。
 ネジ穴の開け方は、MDチェンジャーに取り付けた加工済みのスペーサーを一旦取り外し、コンソールの底に中心を合わせて置いておき加工したネジ穴の位置からキリや針等で取り付け穴位置をけがいておき、その後にスペーサを取り出してからドリルで穴を開ける。
 この際にコンソールは樹脂製の為に柔らかく、ドリルの歯が滑ってしまうと穴が違う位置に空いてしまったり長穴になってしまい、最悪の場合はコンソールを部品で購入しないと取り付けられなくなる可能性がある為に、穴あけの際には自由分注意して穴を開けるようにする。
kanagu.jpg  またコンソールは樹脂製の為に柔らかく、MDチェンジャーをコンソール底板にネジで締め付けると、ネジ頭の部分やワッシャーを利用するとワッシャーの大きさで沈み込んでしまい樹脂がへこんでしまう。
 その為に軽く絞めると緩んでくる危険性があり、絞め過ぎると樹脂がつぶれてしまいいずれはネジ頭が抜けてしまう可能性がある。
 その為にMDチェンジャーを取り付けるネジを締め付ける前に当て板を入れておき、ネジを締め込んでも一部分で固定されずに面で押さえつけられる様にし、樹脂がつぶれない様にしておいた。
 この当て板に使用したのが左図にある様な細長い板で、幅が1cmくらいでM4のネジ穴が4つ程開いているもので、ホームセンターで見つけ1個40円と安くサイズ的にも無加工で使用できる為に、アルミ板を購入して当て板を作る方法から見ると簡単に済む。
bkt-set3.jpg  この当て板を右図の様にMDチェンジャーを取り付けている3個所のネジ全てに使用し樹脂がへこまない様にしている。
bkt-up.jpg  右図の右半分を拡大したのが左図であるが、なるべく当て板が樹脂の部分に多くかかるようにして取り付けている。
 ネジを取りつける際は当て板が厚い為にワッシャーは有っても無くとも良いが、緩む事が無い様にスプリングワッシャーは取りつけておいた方が良い。
bkt-tec.jpg  左半分の当て板の取付は、樹脂の突起部分が邪魔になり本来は当て板の端の穴しか利用できなかった。
 その為に右図の様に樹脂の突起部分をカッターで当て板の厚さ分だけ切り取り、この穴から当て板を逃がして2番目のネジ穴で締め付けている。
 これにより少しでも樹脂にかかる力を分散するようにしている。
 ネジ締めが完成すればMDチェンジャーがコンソールに固定され、コンソールのふたも丁度閉める事ができる様になる。



◆線材の配線方法
conecter.jpg  MDチェンジャーを固定した状態でケーブル類の結束を行い固定する。
 まずMDチェンジャーから出ている音声用とユニリンク用の付属延長ケーブルを接続しておき、走行中の振動などによりコネクターが抜けない様に固定する。
 固定にはペテップルを使用しインシュロックタイにより縛るが、右図の様にケーブルだけでなくコネクター部分もしっかりと縛っておき、ケーブルが揺らされて擦れた部分から切れない様にする。
 この右図では黒いペテップルを使用している為に見えにくいが、コネクター本体とその両脇を1個所ずつ固定している。
wiring.jpg  コネクター部分の固定が完了したら、ケーブルをコンソールの横を通して前の方にはわせ、左図の様にコンソールの内側側面にペテップルを貼り付けてインシュロックタイにより結束する。
 この部分を固定しておかないと、シフトレバー部分のゴムカバーでケーブルを擦っていたり、エアバック用Gセンサーユニット等に擦れて線材がむけてしまう可能性が有る為に、固定しない場合はカー用品コーナーなどにある線材の保護チューブを使用しておく事をお薦めする。
 これらの線材の処理が完了後にコンソールを車両にネジで固定すれば完成である。
chg-set.jpg  右図は今回取り付けて完成した図で、MDチェンジャーの上下と右側にタッチアップペイントや箱入りカットバンとレーダー等の取説等であれば収納可能で、奥が深いと物が取りづらくなる為にコンパクトティッシュを上下に詰めて気持ち振動吸収用にしている。
disk-set.jpg  MDディスクを交換する場合は上部扉を横にスライドするだけの為に、左図の様にMDチェンジャー上部に物を置かなければ簡単に交換できる。
 左図ではちょっと見づらいが、MDチェンジャー上部にコンパクトティッシュを入れた横に箱入りカットバンを挟み込んで、その上にHKSのCAMP用のリモコンが置いてあるのが解ると思うが、MDディスクであれば4枚ぐらいは入れられると思うが、MDのディスクは別の入れ物に入れて別の位置に入れておいた方が良いと思う。


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