ani_103.gif

HKS製
GTインタークーラーの取り付け

ani_103.gif

◆ブローオフバルブの配管
blof_pipe.jpg  インタークーラーを取り付ける前に純正ブローオフバルブから吸気側にエアを 戻す為の配管をインタークーラーキットに付属のリサーキュレーションパイプを 使用して配管する。
 これはインタークーラーのコアが2倍の厚さになる為に、今までインタークーラー 下部を配管していた純正の樹脂パイプのスペースが無くなる訳ではないが、多少 狭くなって邪魔になる為か交換する必要が有る。
 この辺は実際に純正の樹脂パイプを付けたままでHKS製のインタークーラー コアを取り付けてみなかったので、どこがどう合わなくなるのかは不明である。
 キット内のリサーキュレーションパイプを取り付ける際はまず、右図の様に 純正のリサーキュレーションバルブが2つあり、それぞれに付いてた純正の ホースバンドをそのまま利用しリサーキュレーションパイプを差し込む。
 差し込み終わったらもう片方の取り付けが済みパイプの配置を確認するまでは ホースバンドで固定しない様にする。
 これはホースバンドの抜き差し加減でパイプの位置を調整する為である。
pipe_left.jpg  助手席側のタイヤハウス手前に吸気側にエアを戻す為の配管が来ている為に、 こちらは純正のゴムホースを使用せずキットに付属のシリコンホースを使用して 配管を接続する。
 こちらもリサーキュレーションバルブ側と同様に、パイプ同士のつなぎには ホースバンドを固定してしまわない様にし、配管を一通りつないでから配管具合を 確認しパイプ間の抜き差しで位置調整を出来る様にする為である。
 取り付けが終了したら一通り確認してみる。
cupl_genue.jpg  しかし私のキットに入っていた助手席側の配管同士をつなぐ為のシリコーンホースは 右図に有る様にかなり短く、ホースの長さが純正の半分よりちょっと長いくらいの 長さであった。
 その為に右図の様にキット内に入っているホースは使用せず、純正のホースをそのまま 使用してつないでいる。
 他の配管も同様だが、なんとかなりそうでもあまり短いホース等は無理に使用しない 方が良い。
 配管に付いての詳しい基準は不明だが、最低でも片方の配管にはホースバンドで固定する ホースバンドの幅の2倍は配管にかかるようにし、その中心にホースバンドができるくらい のホースが必要で、ホースバンドで固定した時にホースバンドの幅の半分は余裕が両端に 残る様な位が望ましいと思う。
 このある程度の余裕が無いと圧力や振動により配管とつなぎのホースが抜け易くなる 為に余裕が有った方が良い。
 どうしても純正品を使用したくない場合は、HKS販売か購入したショップに相談して みて、部品の交換をしてもらえない場合はHKS等で部品単品で販売している為に購入して 見ると良い。
 しかし、注文する際にただ単に『HKSインタークーラー用』として注文してもなかなか 必要としている部品が来ず、違った径の部品が来る可能性が有る為に購入の際はホースの 内径をしっかり計って注文するか、キットのパイプを参考に渡す方法も有る。
 以前私もHKSのEVCを取り付けの際に、ツインターボキットでワンタッチのホース バンドが2個足らず『EVC用のタービンアクチュエータに使用するホースバンドを2個 注文』とショップに注文したら、HKSで間違えたのかショップで間違えたのかは不明だが 通常EVCやVVCで使用する配管よりも1サイズ大きいのが来てしまい、しょうがないので ツインターボキット(\3,000)をもう一つ注文してホースバンドだけ使った事が有った。
 まぁホース内径が同じでもホースの肉厚で色んなホース外形が有るが、少なくともHKSの EVCではTypeTもTypeUも同じ内外形のホースを使用していた為にどうして この様に間違えたのかが不思議である。
 たぶん営業所等に入った連絡が、外形寸法を話した為にワンタッチホースバンドが 閉じた状態でスケールで直接計った為に閉じた状態でホース外形と同じ物を送ってきた のではないかと思う。
 たしかにこの時はワンタッチホースバンドを手で押し開けなくともギリギリホースに 入っていく為にホースバンドの意味が無かった。
 この様な間違いが発生してしまう為に、この場合はホース外形でなくワンタッチホース バンドの閉じた状態の内径を連絡すべきだったのだろう。
 普通はこの様な事があるはずも無いのだろうが、必ずしも営業所や販売店に詳しい人ばかりが いる訳でないので、あらゆる状況を想定して注文する必要が有るのだろうか。
pipe_set.jpg  所でこのキット内のリサーキュレーションパイプは2分割構成となっており、左図を見ても わかる様に車両下部の中心当たりでキット内に付属のシリコンホースで接続する必要が有る。
 私が取り付けた場合は、先にリサーキュレーションパイプ同士を接続してから両側を 接続したが、この際にもホースバンドは固定せずに全体的に位置と長さの調整を行える様に 最後に固定するようにする。
 接続してからだとパイプ全長が長くなる為に、片方のパイプ毎に取り付けてから中央を 取り付けても何ら問題ない。
 ここのシリコンホースも短いが、なんとかホースバンドが出来そうだったのでそのまま 使用したが、純正ではこの部分が樹脂になっている為に代わりのホースが無く、圧がかかる 訳でもないのでそのまま使用した。
 このリサーキュレーションパイプ用のシリコンホースは全体的に短く、取説に書いてある パーツリストで指示されている長さ通りなので部品の払い出しミスではなさそうである。
 この辺はもう少し余裕を持った長さにして欲しい物だ。
pipe_lock1.jpg  またこのリサーキュレーションパイプだが取り付けると右図の様になるが、このパイプ 自信を固定する金具がキット内には何も付属していない上にパーツリストにも説明書にも それらしき物が無い為にこのままなのであろう。
 その為にこのリサーキュレーションパイプはリサーキュレーションバルブと助手席側の 吸気側へエアを戻す配管だけで固定されている事になり、走行中の振動等でパイプ自身が パイプの後ろにあるフレームとこすれて塗装がハゲて錆の発生原因にもなり、パイプ自身の 自重でリサーキュレーションバルブと助手席側の配管に取り付けているホースバンドと つないでいるホースに負担となる恐れが有り、最悪の場合はホースバンドで締め付けている 部分かホース自体に亀裂が入り切れてしまう可能性が有る。
 またホースだけで済めば安い物だが、リサーキュレーションバルブ自体の吐き出し口が 破損したりバルブ自体の取り付けている部分が破損したりする可能性も無くはない。
 まぁ最近の販売されているブローオフバルブは大気開放型で音を楽しむ傾向に有る為に たいして問題は無いが、この部分は車両下部の為に雨などの水分が吸気側に回り込まれても 困る為にしっかりと固定しておいた方が無難である。
pipe_lock2.jpg  配管を固定する取付金具といってもなかなかちょうど良い物が無く、ホームセンター等を 探し回ると丁度良い物が見つかるのかも知れないが、今回は取り付けている途中で気づいた 為に左図の様な穴の沢山空いた板金を利用する事にした。
 これはカーショップやホームセンターのヒューズやネジ類を展示している所に有り、 よく『エーモン』と言うメーカーの展示している場所があると思う。
 ここには色々な材質の様々な種類の取付金具が有るが、当然ホームセンターの棚などの 取付金具を置いてあるコーナーの方が安価だが、錆の問題も有る為に材質はステンレスを 選択しあまり薄いのも頼りないので0.8〜1.0mm当たりの物が適当ではないかと思う。
 1.2mmとか1.5mmなどもあるが、折り曲げ工具等を持っていないと加工にはかなり苦労する と思われるので試してみて出来る範囲で厚手の物を使用するようにする。
pipe_lock3.jpg  この穴明き板金を使用して左上図と右図の様にパイプ全体を3個所ほど固定している。
 この3個所と言う理由はないが、この配管の後ろにあるフレームには後から穴を空けず タップ付きの穴が数箇所有った為に両端2個所でも良かったが、中央にパイプ同士を接続 しているホースが有った為にここも固定した事により3個所となった。
 この金具の作り方は1.0mm以下であれば簡単に折り曲がる為に、固定しようとする位置の パイプに金具をしっかりと巻き付けて、最初にパイプに巻き付けた位置を多少広げ気味にして 巻き付け、左上図の様に巻き付けた最後の方をプライヤーかペンチなどで逆に折り返す。
 手だけでも折り返せるが、この折り返し部分にはあまりスペースを取らない様にR(半径)を 付けない様にする。
 どうしてもRが付いてしまった場合は、この折り返し部分をプライヤーかペンチなどで きっちりとつぶしてやると良い。
 こうする事でネジでフレームに固定した時にこの自作した取付金具がパイプ全体を巻いて いるようになるのが望ましい。
 これも加工する時の位置が難しいが、巻き始めと折り返し部分を重ねて穴が一致した部分で フレームに固定する訳だが、この際に多少パイプ自身がかすかにでも持ち上がる様に 取り付けられれば良いが、なかなかこの位置を出す事が出来ない為に取りつけた後に 上下に手で動かしてみてガタつかなければ問題ない。
 今回はパイプにそのまま巻いてしまったが、金具を加工後に薄いゴムラバーかスポンジ等を 巻いてから取付金具を使用した方が、パイプと金具の隙間も無くなりパイプ側の塗装も ハゲない為にお薦めである。
 これでリサーキュレーションパイプの配管が終了した訳だが、パイプの配管作業よりも パイプの取付金具の加工時間の方が遥かにかかってしまう為に、ホームセンターなどを 探してみて丁度良い物を買ってきた方が良いだろう。

◆インタークーラーの取り付けと配管
left_pipe.jpg  インタークーラーを取り付ける前に、今回はパイピングキットも同時に取りつける為に インタークーラーの両端にあったゴム製のエアホースを取り外しておく必要がある。
 いづれも車両から出てきている配管側の方のホースバンドを緩めておき、エアホースを 上下左右に揺すりながら回す様にして引くと徐々に抜けてくる様になる。
 純正のエアホースに使用されているホースバンドはエアホースの一部に突起が付いており この突起にホースバンドが引っ掛かっている為に抜け落ちない様に配慮されている。
 その為にホースバンドを緩めた後で無理にホースバンドだけ外さない様にする。
 エアホースを取り外した後はホースバンドを多少ホースが変形しない程度に締め付けて エアホースにホースバンドを付けたままで保管するようにする。
right_pipe.jpg  純正のエアホースを取り外したら、純正のエアホースとパイピングキットのパイプ形状を 比較して同じ形状の物を捜し出す。
 パイピングキットのパイプには番号や型式が明記されていない為に、取説にはIN/OUTや No.1/No.2とか書いてあるがどれがどれか判別できない為に、実際の形状で比較する。
 実際に純正インタークーラーを取り外す前にパイピングキットのパイプを合わせてみて、 どの部分のパイプなのかを調べておき取説にあるINLET/OUTLETの番号を明記しておくと良い。
 そしてインタークーラーを取り付ける前に右上図と左図の様にその場所のパイプに つなぎ用のシリコンホースを使用して仮に取り付けておく。
 右上図がOUTLET側で左上図がINLET側となるが、仮止めしておく場合でも全てのホースバンドを 緩めておくとインタークーラーを取り付ける際の押し込む強さでシリコンホースがズレて しまいホースバンドで締め付ける部分が無くなってしまう可能性がある。
 両方のパイプを入れ込んでからシリコンホースの位置をずらすのは非常に困難で、 かなり力のいる作業な為にこれだけは避けたい。
 その為につなぎにあるシリコンホースにはそれぞれ2つづつホースバンドがある為に どちらか1方を固定しておく事が望ましい。
 例えば車両側の配管とパイピングキットのパイプとのつなぎの場合は、パイプ同士の つなぎ目がシリコンホースの中間に来るくらいにし、車両側のパイプに締め付ける為の ホースバンドを固定してしまう為にしっかりと締め付ける。
 この際にパイピングキット側を締め付けても良いのだが、右上図と左上図を見ても わかる様にかなり奥の方にホースバンドが位置する為に、少しでも手前の方を残した方が 後々の作業性が良い為である。
 また手前のパイピングキットとインタークーラーのシリコンホースは、当然ながら 現時点ではインタークーラーが取り付けていないので右上図と左上図の様にパイピング キット側にシリコンホースを取り付けて、こちらもパイピングキットのパイプをシリコン ホースの中間まで差し込んでからパイピングキット側のホースバンドを固定する為に しっかりと締め付けておく。
なお、ホースバンドを固定するネジ位置だが、それぞれが回し易く工具が容易に使える 位置を選んで締め付ける様にする。
 その際には各パイプ共にお互いの2個所が同じ位置に締め付けの為のネジが向くように 考慮し取り付けると良い。
 それと忘れてはいけないのが、最終的に必要なホースバンドを現時点で締め付けない物も 全て入れておく事である。
 インタークーラーを差し込んでからではホースバンドが取り付けられず、もう一度インター クーラーを抜き取らなければならなくなる為である。
 取り付けが完了したら、この両端のパイプの間にインタークーラーが入り込んでくる 為に、両側のパイプ共に多少外側へ開いておくと便利である。
top_lock.jpg  インタークーラーを載せる為にまずはインタークーラー本体を固定する取付金具を 固定する。
 取説上はインタークーラーステーNo.1となっているL字型になっている取付金具を 右図の様に長手方向の端にある取り付け穴を利用して、ボンネットオープナーユニットの 一番下にある固定ネジを一旦取り外し、キット付属のインタークーラーステーNo.1を 共締めにする。
 この場合は垂直に取り付けられている事を確認すれば、ステーの位置を調整する事が できない為にしっかりと締め付けてかまわない。
 ステーの取り付けが完了したらインタークーラーを取り付ける。
left_lock.jpg  インタークーラーを取り付ける際は両側にあるパイピングキットのパイプにインター クーラーの配管とをしっかり差し込み様にする。
 この際にはインタークーラーが固定されていない為にインタークーラー本体に台を置くか 足のひざ上に載せながら高さを調整しながら作業し、インタークーラーのコアを落下させ 変形しない様に十分注意する必要がある。
 両側の配管がしっかり収まったら、右上図のインタークーラーステーのインタークーラー 側をキットないにあるボルトとナットにプレートワッシャーとスプリングワッシャーを 使用してしっかりと固定する。
 この取り付けステーにインタークーラーを固定すればとりあえずは手を放しても落下する 事は無いが、1個所にしか固定されていない為にインタークーラーコアに無理な力を 加えない様に十分注意して作業を進める。
right_lock.jpg  左上図と右図にあるように、インタークーラーとパイピングキットのパイプとがシリコン ホースにしっかりと入っているかどうかを確認する。
 パイプを差し込む際に斜めに入ってしまい、シリコンホースの一部がめくれている場合も ある為にシリコンホース周辺を全体的に確認しておく。
 差し込みをやり直す場合は無理に行わず、インタークーラー上部の取り付けステーから インタークーラーを取り外して再度やり直す。
 無理に修正を行うと取り付けステーだけでなく、車両の板金をも曲げてしまう可能性が ある為に順を追って作業を行った方が安全である。
 ホースの差込確認が出来たら、左上図と右上図でインタークーラーコアの両サイド下部に あるインタークーラーステーNo.2を取り付ける。
 車両側への取り付けは加工せず、未使用の穴をそのまま利用できる様になっている。
 この車両側の穴だが、この辺近辺に2つづつある為に迷うかも知れないが奥側のネジ穴を 使用すれば良い。
 取り付けステーを実際に取りつけてみてインタークーラーコアの下部を後ろに押し付け ながら車両側の取り付けステーの穴を見れば大体どこかがわかる様になっている。
 なおインタークーラー背面の下部にはリサーキュレーションパイプがある為に、このパイプの 取り付け具合によってはかなりこのステーNo.2の取り付けが困難となる。
 その為にリサーキュレーションパイプはなるべくフレームから浮かない様に取り付ける 事が重要である。
 今回の取り付けでもかなりインタークーラーのコア下部を押し込みながらでないとステーの ネジを固定するのが困難で、この際にインタークーラーコアの下部を押し過ぎて凹まさない 様に注意して作業する必要がある。
 また車両側の穴やステーの穴に多少なりのガタがある為に、片方づつ絞めないで両方が 取り付けられてからしっかりと締め付ける様にした方が良い。
 ただ、仮止めの際でもボルトをかなり置くまで入れておかないと、ボルトの溝の途中で 無理矢理ねじ込もうとするとネジ山を破損する可能性がある為に、いづれのボルトも 締め付け手前までボルトをねじ込んでおく必要がある。
ic_set.jpg  インタークーラーステーNo.1とNo.2(2個)の3個所が固定されたら左図の様に多少離れて 見てみて、斜めに傾いていないかどうか確認する。
 多少傾いていても問題は無いが、その傾きが取り付けの間違いによる物の可能性も有る為に もし曲がっているようであれば再度取り付け位置を確認してみる。
 間違いのある可能性と言えば、インタークーラー下部を取り付けているステーNo.2の 穴位置が複数ある位だが、ここは傾きと言うより下部が出っ張るくらいだろう。
 傾いているとすればインタークーラー両側のパイピングの傾きによる物だと思われるので 多少パイピングを動かしてみて傾きを修正する。
 全てステーの取り付けが完了したらパイピングキットを固定しているホースバンドで 2個所づつの片方が緩んだままな為にこれらを全て締め付けて固定する。
 締め付けるホースバンドのネジ位置は、もう片方の締め付けネジと同じ方向に向けて 揃えて締め付ける様にする。
 どこにどう締め付けても性能には影響がないが、取り付けるからには色々な部分を考慮し 配慮すれば自然とそうなる物だが、他人が取り付けた物を見るとその人の性格が分かって しまうと言う物である。
 当然同じ方向を向き回し易い方に有れば確認も容易に順追って行える為に便利である。
fan_ic.jpg  またインタークーラーコアを取り付ける際に注意して欲しいのは、右図にある様に インタークーラーのコア背面と冷却用の電動ファンとの干渉である。
 右図はインタークーラー上部方向から見た図だが、下半分にあるシルバーの部分が インタークーラーコアでその中心にある黒い丸い物が電動ファンのモーターである。
 この図ではよくわからないが、この電動ファン用の電線も下部から出ている為に モーターとインタークーラーコアではさまない様にする必要がある。
 またインタークーラーコアと電動ファンのモーターが干渉する事も望ましくない為に ここのスペースをある程度確保する必要がある。
top_lock.jpg  この電動ファン用モーターとのスペースの確保は、左図の中心にある様なインター クーラーステーNo.1で行うしかない。
 このステーをインタークーラー上部が手前側に多少倒れるように曲げる必要がある。
 この際は曲げる事で多少コアの下部が持ち上げられる為に、下部を取り付けている インタークーラーステーNo.2のネジは緩めておくと良い。
 上部のインタークーラーステーNo.1はどちらのネジもしっかり締めておき、電動ファンの モーターと2〜3mmの隙間が出来る様に調整する。
 その際に無理にステーを引っ張って車両側のボンネットオープナーを固定している 板金が変形してしまわない様に注意して作業を行う。
 1〜2mmの隙間でもかまわないが、とにかく干渉していない事が確認できたら緩めた 下部のステーNo.2を締め直しておく。
cover_cut.jpg  インタークーラーの取り付けが完了したら、忘れないうちにインタークーラー上部に あった樹脂製のカバーを取り付けておく。
 その際には右図にも有る様に、インタークーラーコアを取り付ける為のステーNo.1が 取り付けてある為に、このステーが邪魔になりカバーが取り付けられない。
 その為に右図の様にステーの幅より多少大き目にカッター等で切り取って加工しておく 必要が有る。
 このカバーの材質が樹脂な為に、多少大き目なカッターであれば容易に切り取る事が できる。

◆パイピングキットの取り付け
genue_pipe.jpg  パイピングキットはこれまでインタークーラーのコアを取り付けた部分でコアの両端に つく部分は説明した為に、ここからはパイピングキットの残り半分であるエンジンルーム 内に取り付ける部分の説明をする。
 エンジンルーム内も両端にありタービン側とサージタンク側とが有るが、ここでは 助手席側のタービン側の交換を例にする。
 まずは純正のゴム製ホースを取り外すが、インタークーラーコア部に取り付けてあった ゴム製の純正ホースと同様に、ゴムホース両端にあるホースバンドを緩める。
 このホースバンドはマイナスドライバーかソケットレンチにより取り外しが出来る。
 なおホースバンドはゴムホースに突起部分が有りここへ固定されている為にホースを 抜く際にホースバンドを落下させてしまい紛失する様な事がない為に安心して作業が出来る。
 ここはインタークーラーの様にユニットを取り外せない為に、両側が固定されている 部分からの取り外しな為に、ゴムホースを取り外すには多少の力が必要となる。
pipe_kit.jpg  次にHKS製のパイピングキットを取り付ける訳だが、純正のゴム製ホースでも 多少の力が必要だった部分だけに、パイピングキットはアルミパイプでつなぎ部分だけ シリコンホースな為に更に取り付けにくい。
 パイプには番号や型式が明記されていない為に、予め純正のゴム製ホースと形状を 比較して同じ物を探し出しておき、その実際の位置に置いてみて確認しておく。
 左図ではもう収まった状態だが、青色のシリコンホースを予め車両側のパイプに 取り付けておき、あとからその間にパイピングキットのパイプを入れ込む様な感じで 取り付けるようにする。
 この入れ込む作業もどちらから先に入れるかで全く入らない場合が有る為に、 どの方向から入れれば入りそうなのかも色々やってみて確認する必要が有る。
 残念ながら私も取り付けてから1年近く経ってからこのページを作成した為に、 どちらから入れれば良いかをすっかり忘れてしまい紹介できない。
hose_band.jpg  やはりここでも忘れてはいけないのがホースバンドを先に必要分だけ入れてしまう事で 忘れてしまうともう一度ホースを取り外す事になってしまい、取り付けにかなり苦労する ぶんだけがっかりしてしまう為に、必要分(4個)のホースバンドを入れてからパイプを 取り付けるようにする。
 またホースバンドをただ入れるのではなく、やはりホースバンドを締め付けるネジが 向く方向も確認してから入れるようにする。
 その他にインタークーラー両サイドのパイピングキットでは、パイプの片方にある ホースバンドを固定してシリコンホースがずれない様にしていたが、この場所では取り付けに 余裕がない為にシリコンホースの両側共に固定しないでおき、なるべくパイプを入れ易い 様にしておいた方が作業性が良いだろう。
 できれば右図のタービン側の例ではパイプが下の方に向いている部分では、シリコン ホースがずれてしまうと確認も出来ない他、ホースバンドも締めづらい場所ではやはり 先に固定しておいた方が無難である。
 そして上側のシリコンホースだけ両方共にホースバンドを締めないでおき取り付ける 方法が一番良い方法であろう。
 このほかに反対側のサージタンク側も有るが、同じ様な事が言えると思うが実際に 取り付け場所を確認してもらい、一番良い取り付け方法を考えて欲しい。
band_set.jpg  パイプを取り付け後は、左図の様にシリコンホースそれぞれに2個ずつあるホース バンドを締め付ける訳だが、ここもインタークーラー周辺と同様にホースバンド締め付け用の ネジを回し易い方向に配置し1つのシリコンホース上でネジの向きと位置がバラバラに ならない様に奇麗にそろえて締め付ける様にする。
 また、このホースバンドをあまり強く締め付け過ぎない様に注意する必要が有る。
 あまり強く締め付けるとシリコンホースが潰れ過ぎてしまい、長い間使用していると 振動等による外的要因から亀裂が入ったり切れたりする可能性が有る為に、多少潰れる 程度に締め付ける様にする。
 マイナスドライバーであれば手で持つ柄が小さい為に問題ないが、ソケットレンチで 締めてしまうと結構強く締め付けてしまう為に注意が必要である。
 ソケットレンチを使用する場合は適当な表現でないかもしれないが、ソケットに ソケットレンチ用の延長であるエクステンションだけを使用しハンドルを取り付けないで 直接手で回し、これ以上回せない所でハンドルを使用し軽く増す締めを行うくらいで 十分だと思う。
 この場合のレンチは1/2レンチで、通常は3/8を使用している人がほとんどだと思うが 3/8では両手でめいっぱい回した後にハンドルで増す締め位かと思う。
 いづれにしても、ホースバンドを締め込んでいきシリコンホースに多少食い込んで来た あたりで十分である。
 これでインタークーラー及びパイピングキットに関する全ての部品が取り付けられた事になる。



 メインに戻る   車両関係に戻る   スカイライン詳細メニューに戻る

 インタークーラー/オイルクーラー詳細メニューに戻る 

ani_101.gif
このホームページについての連絡先は こちら 迄にお願い致します