◆純正ホースの延長 右図ではよくわからないが、オイルエレメントの真下に有るフロントデフケースの 上部から出ている純正のゴムホース(ブリーザホース)があるが、このゴムホースが 通常はオイルエレメントの右横を通っている。 HKS製のオイルクーラーキットに付属のオイルクーラー用アタッチメントを取り付けると 丁度ゴムホースの位置からオイルをオイルクーラー用のコアに取り出す為の配管が出て くる為にじゃまになってしまう。 その為にこのゴムホースを移動する必要がある。 もともと純正のままでもオイルエレメント交換時に邪魔になっていたので、オイル クーラーを取り付けない人でもこれを参考にしてこのブリーザホースを延長しておくと オイルエレメント交換時には楽になる。 オイルクーラーキットの中には左図の様な6Φのホースが付属しており、これを20cm 前後に切り取りホースの片方には左図の様にジョイントパイプを差し込んでおく。 そして左図の様にホースバンドをジョイントパイプ側に固定し、もう一方にもホースバンドを 仮に取り付けておく。 ジョイントパイプはホースが抜けない様にパイプの両端が突起している為に、ホースバンドを 取り付けた時にこの突起の内側でかかるようになるまでホースを深く差し込む。 差し込める物であれば、左図の様にジョイントパイプの半分まで押し込めば間違い無いが、 なかなかそこまで押し込めない場合はせめてジョイントパイプの突起からホースバンドの 1.5倍くらいは差し込む様にする。 そうする事でジョイントパイプの突起の手前にホースバンドを取り付けると、ホースバンドの 更に内側にも十分なゴムホースが残る為にホースバンドが外れにくくなる。 これがゴムホースの切り口のギリギリと位置にホースバンドをすると、ゴムホースの 端にかかったホースバンドがつぶれ易い為に、しっかりとした固定が得られない為に ホースバンドの使用にはこの辺に注意する。 上記で20cmくらいのゴムホースにホースバンドを付けた物が完成したら、オイル エレメント下部のフロントデフケースから出ているブリーザホースのホースバンドを 緩めておき、このホースバンドをフロントデフケースの配管から外れる位置まで移動して おく。 ホースバンドが外れればブリーザホースを左右に回しながら引きぬき、この抜いた ブリーザホースを上記で用意したホースのジョイントパイプ側に差し込む。 上記同様にジョイントパイプにホースバンドをかけても十分にゴムホースが残る様に ブリーザホースを差し込んだら、フロントデフケースの配管からホースを外す際に ホース中で横にずらしていたホースバンドを緩めながら移動してきて、ジョイント パイプに固定するようにする。 これらのホースバンドは2個所の突起している部分を挟み込めばホースバンドが 緩む様になっており、なかなか手ではさめない場合はプライヤーかペンチを使用するが 無理にはさんでホースバンドの突起部分を破損しない様にする。 ブリーザホースをジョイントパイプにセットすると、丁度ホースを延長したような 感じになる為にもう片方を元々抜いたブリーザーホースのフロントデフケースの配管に 差し込んでホースバンドで固定する。 なお、フロントデフケースにある配管はかなり下の方にある為に、照明を当て位置の 確認をしホースがしっかり最後まで差し込まれているかどうかを十分確認した上で ホースバンドもしっかりかかっているかどうかを確認する必要がある。 ◆アタッチメント オイルアタッチメントは右図のような物で、従来エンジンオイルのエレメントの 取り付けてある部分に取り付け、このアタッチメントの上にオイルエレメントが 取り付けられるようになる。 このアタッチメントの役目は、この部分からエンジンオイルを右図手前の配管により オイルクーラーのコアへとオイルを分岐し、片方の配管よりオイルを送り出しもう片方から オイルを戻すようになっている。 そして右図の左下にあるのが別ページで取り付けた油温センサーで、丁度オイルの 通り道の部分にセンサーが来る様になっている。 また右図の上側に真鍮色の丸い物があるが、これがサーモスタットでエンジンオイルを オイルクーラーのコアに流し込むかどうかをこれで切り替えている。 このキットで使用している物では、約70℃前後から油温が上がればオイルクーラーの コアへエンジンオイルを流し込むようになっている。 これはエンジンが冷えきっている場合や寒冷地の冬場においてはなかなか油温や水温が 上昇せず、特にサーキット走行等を行っている人などでは粘土の高いオイルを使用していると 油温が低ければ低いほどエンジンには負担になり、エンジンオイルが固い為にオイルポンプや ピストン等に結構な負担となる。 その為にこのサーモスタットが付いていないと、温度が上がろうとしているのに更に オイルクーラーで冷えてしまうのでなかなか油温が上がらず負担のかかりっぱなしとなる。 アタッチメントを取り付ける前に、2本の配管を引き出す方が表でこの裏側にある 平らな部分には細い溝が付けられている。 ここの溝にはキットに付属しているOリング(オーリング)を差し込む様にする。 このOリングを取りつける前にはこの部分近辺にホコリや砂などが付いていないか どうか確認して、Oリングがゴム製な為になるべくねじれない様に取り付ける。 これがねじれているとアタッチメント取り付けの際に、知らぬうちにOリングが 飛び出して来たりしてOリングが無いまま取り付けてしまい、後でオイル漏れの 原因になり兼ねない為に十分注意して取り付ける。 Oリングを取り付けたら右図の様にオイルエレメント装着時と同様に、サージタンク 部分からアタッチメントを入れ込みキットに付属のアタッチメントボルトで固定する。 アタッチメントをセットする場合は、油温センサーがフロントデフケース近辺に 接触し易い為に、無理に移動して油温センサーの配線を破損しない様に注意する必要が ある。 その為に取り付けに当たっては油温センサーの配線用線材にだけ注意をし取り付ける。 このアタッチメントボルトは外側にネジ溝が切ってある方が手前側に向けこちらに オイルエレメントが付き、内側にネジが切ってある方をエンジン側に向けて取り付ける。 アタッチメントボルトを取り付ける直前でもアタッチメント裏側にOリングが付いて いる事を指や目視で確認してから取り付ける。 このアタッチメントボルトを取り付けるには29ミリのソケットが必要で、 このサイズを用意してある人は少ないと思うので、自分の工具を確認して無い場合は 事前に購入しておく必要がある。 私もSnap-onのセットでソケットの多い物を買ったつもりが、29が無くあわてて 近所のホームセンターからKTCのソケットを購入してきた。 今まではクランクプーリーの27位までしか使用した事が無く、このサイズでは 今後もめったに使用する事も無いだろう。 この取り付けにはソケットレンチのエクステンションなどを利用して、右図の様に なるべくアタッチメントボルトに真っ直ぐレンチがかかるようにして回す必要がある。 これはアタッチメントボルトのネジ頭部分の厚さが薄く、ソケットにネジ頭がかかる 部分が少なくちょっとでも斜めに回してしまうとアタッチメントボルトのネジ頭が ナメてしまう恐れがある。 またソケットを購入する場合も、アタッチメントボルトのネジ頭部分からオイル エレメントを取り付ける為のネジが飛び出している為に、標準タイプのソケットでは このオイルエレメントを付ける為のネジ溝部分がソケットの内側の深さがギリギリで、 できればディープタイプ(ソケット内側が深い物)を購入した方が良い。 これらのソケットでしっかりとアタッチメントボルトを締め付けておく。 メインに戻る 車両関係に戻る スカイライン詳細メニューに戻る インタークーラー/オイルクーラー詳細メニューに戻る |