ani_103.gif

本体の取り付けと配線

ani_103.gif

◆RS−60本体の取り付け
kit-all.jpg  右図に有るのがサンヨーテクニカ製リモコンエンジンスターターRSー60のキット全内容である。
 一つ前のモデルであるRS−50とキットの内容的には全く同じで、取付時にエンジン始動確認用にオルタネータ端子の信号を必要とする以外はまったく変わらない。
 このオルタネータ端子への配線方法は付属の説明書には記載されておらず、取り付ける車種によって信号の取り出し方が違う為に、取り付ける事前にサンヨーテクニカに問い合わせてFAXで送ってもらうと良い。
 RS−60でも車種によっては必要となる場合が有る為に、取付後の動作確認でおかしければ問い合わせてみると良い。
handle1.jpg  取り付ける為にはキーシリンダースイッチの配線を入れ替える為にアンダーカバーを取り外す必要が有る。
 このR33系スカイラインでは、ハンドルカバーを外さなくともアンダーカバーのみで作業ができる為に以後はこの方法の説明となる。
 まず左図にあるようにハンドルの右下にあるボンネットオープナーハンドルを取り外す為に、このオープナーハンドルの真下からプラスドライバーを使用して両端のネジを2個取り外す。
 このネジでアンダーカバーの右下が固定してある。
handle2.jpg  このボンネットオープナーハンドルのネジを外し、ハンドル自体を後ろの方に押し出してやると右図の様に取り外せる。
 ハンドルにはボンネットをロックしている金具までのワイヤーが付いている為に、そのままの状態で足元に置いておく。
 なおここのハンドルを取り付けているネジは他のタッピングネジとは違い、普通のM6サイズ位のネジを使用している為に組立の際に間違ってタッピングネジを差し込んでしまいネジ山をつぶさない様に注意が必要である。
ud-cover1.jpg  次にハンドル左下でコンソールに近い所で左図の位置にネジが有り、これもプラスドライバーを使用して取り外す。
 左図では丁度このネジの上にターボタイマーが取り付けてあるが、この様な場合は線材を十分伸ばせる様に線材の結束した物をほどいておく。
ud-cover2.jpg  アンダーカバーはメーターパネルの下側で引っかけてあるだけだが、この引っかけはある角度でしか外れない様になっている為に、この引っかけを無理に外さない様にする。
 取り外す際はメーターパネルの引っかけを中心にアンダーカバーの下側を手前に引き出してからでないと外れない為に注意が必要である。
 その為に左図の様にターボタイマーなどをアンダーカバーに取り付けている時には、十分にコードを伸ばせる様にしておくか、またはこれらの配線を外しておかないとアンダーカバーを手前に引けず引っかけを取り外せなくなってしまう。
 アンダーカバーが外れると右図の様にメーターパネル裏の配線が見えてくる。
sw-conect1.jpg  アンダーカバーを外しキーシリンダースイッチの後ろ側を見ると、左図の様にハンドルカバーにかかる事無くキーシリンダースイッチ用コネクターが見えてくる。
 このコネクターの長手方向にある突起を押しながらコネクターを引き抜きコネクターを取り外しておく。
sw-conect2.jpg  コネクターを取り外したのが右図で、この車両ではあらかじめターボタイマーを取り付けてあり、右図の手で持っている白いコネクターの付いたケーブルはターボタイマー用車種別ハーネスで、手の右側にある白いコネクターと黒いコネクターが組み合わされている黒い方が純正のキーシリンダースイッチ用コネクターである。
wiring3.jpg  左図にあるのがサンヨーテクニカ純正の車種別ハーネスで、この中継コネクターを右図のキーシリンダースイッチと車両側のコネクターの間に接続する。
 この配線をする際には、当然の事ながら中継ケーブル分の長さが長くなるわけで、この分の長さを吸収できる様に車両側のハーネスを引っ張っておく様にする。
starbo-set.jpg  配線が完了した所でリモコンエンジンスタータの本体を取り付けるが、今回は受信用アンテナを後部座席リアガラスピラ付近に取り付けた為にアンテナのケーブルにあまり余裕が無くなってしまっている。
 その為に本体を右図の様にアクセルの右側にある樹脂カバー上部に取り付ける事にしたが、取付の際にはアクセルを踏む際に邪魔にならない様になるべく上の方に取り付けている。
 メーターパネルの裏に取り付けた方が邪魔にならないが、ここに取り付けた理由としてRS−60の機能設定デジスイッチが変更し易い事がある。
 このR33系スカイラインでは、マニュアルミッションにニュートラルスイッチセンサーが取り付けてあり、このスイッチを利用すればギヤが入ったまま始動される事も無くなる為に今後配線予定である。
 しかしニュートラルスイッチはクラッチスイッチと連動しており、これら2つのスイッチを純正ハーネスで分離して追加回路を通し、純正コンピューターには本来の信号を入力しRS−60にはニュートラルだけ持って来る際にサイドブレーキスイッチでなくオプションのボンネットオープン検出等の外部端子を利用して切換えられる様にする為にRS−60のデジスイッチの切換えが容易に出来た方が良い為である。
 また、コンピューターの処理が高速化されている為に必要無いと思うが、電源を入れいきなりスターターを回すのは良くなく、2〜3秒おいてからのほうが各ユニットが完全に動作状態になってから始動した方がはるかにスタートもし易いであろうと思われる。
 これらのことからもガソリン車でも本来ディーゼル車用に設けられたグロータイムを利用した方が安定して始動できる場合があるかもしれない。
 ここまでの状態で実際にリモコンエンジンスタータでエンジンを始動してみてエンジンがかかるかと、エンジンが始動している状態でリモコンを押すとエンジンが停止するかどうかを確認しておく。
 今回も4台取付のうち1台がエンジン始動自動検出になっておらずエンジンが始動しているのにセルを回そうとした物があった。
 これは故障ではなく自動検出を行う様に設定を変更するだけでよく、この様な変更がある場合が有る為に、本体を取り付けた時にデジスイッチが設定変更できない位置に取り付ける場合は本体を貼り付ける前に動作を確認しておく必要がある。
wiring4.jpg  動作の確認が済んだらこれまでの配線を束ねておく。
 線材は走行中の振動などで揺らされ、コネクターや他の配線などと擦れたりして接触不良や断線を引き起こす事がある為に確実に固定する。
 左図は線材を結束途中の物であるが、純正の太い線材と共に束ねる様にしてなるべく線材が動かない様に考慮する必要がある。
set-end.jpg  右図は線材を結束し終えた図で、線材を結束する際にはアクセルやブレーキとクラッチ等の操作時に妨げにならない様に十分注意する。
 すべて終了した時点でもう一度動作の確認をし、結束中のコネクターの外れや断線が無い事を確認しておく。
dip-sw.jpg  尚動作的に変な場合は原因を調べ対策しておき、どうしても解らない場合はRS−60本体の3Pコネクターと白いギボシのケーブルを抜いておく様にする。
 ほとんどの場合は左図にある様な設定用デジスイッチの設定間違いだと思う為に、取扱説明書を良く読んで本来の設定に合わせるようにする。



 メインに戻る   車両関係に戻る   スカイライン詳細メニューに戻る

 RS-60詳細メニューに戻る 

ani_101.gif
このホームページについての連絡先は こちら 迄にお願い致します