日産 スカイライン GT-R(BCNR33)用 RB26DETT
カムカバー類の赤カバー化

◆エンジンヘッドカバーの色
 昔はエンジンのヘッドカバーは単なるアルミ色で見た目がよくな かったが、ツインカム等特別なエンジンだけが結晶塗装等で飾られ ていた。
 その後ツインカムは常識となりヘッドカバーも見せる為のデザイ ンとなってきて、それぞれのエンジンで独特のデザインがあり同じ エンジンで違う色と言うのはそれほど多くは無かった様に思える。
 GT−RもBNR32から復活しRB26DETTではRB20 とはまた違ったデザインのヘッドカバーを持ち、RB20ではどち らかと言うと右上図の様にCA18DETと同じ様なデザインであ った。
 RB26DETTでは左上の様に黒いヘッドのデザインで、次の BCNR33まで使用されていた。
 そしてまたBNR34が発売された時には左図の様にヘッドカバ ーが赤となり、まるでチューニングショップ等で行うカラーリング の様な出方には驚いたものだ。
 その後、M-specやNull等の発売時には右図の様にヘッド カバーをゴールドに変更しての発売にはこれまた驚かせられたもの だったが、ゴールドはVeilSideのイメージがありあまり新 鮮味が無かった。
 現物を見る機会も多かった為かどうも赤いヘッドカバーが綺麗で 気になり、一時期は交換しようかと思った事もありここしばらくは 忘れかけていた。
 しかし、今回タイミングベルト交換と言う作業から分解ついでに と赤いヘッドカバー化を思い出し、再度R34のパーツ流用で交換 が可能かどうか検討してみる事にした。

◆R34部品の流用可能か?
 基本的には現在使用中の黒いヘッドカバーを塗装すれば済むのだ が、現在の塗装の上にではすぐに外れてしまう為に現在の塗装をど う処理するかと、塗装自体も色ムラ無くはがれ難くするのは難しい だろう。
 かと言って塗装に出すと結局何万かかかってしまう事になる為に 、元々赤塗装されているR34用のパーツを流用できるかどうか検 討してみた。
 確認ポイントはR34のヘッドカバーとタイミングベルトカバー 周辺がどれだけR33と同じ部品を使用しているか調べ、それぞれ のカバーが取り付けられる部分の部品品番が同じであれば取り付け が可能と言う事になる。
 もっとも、R33からR34になってもRB26DETT本体自 体の大きな変更はあまり聞かず、そのまま取り付けが可能だと思わ れるが、念の為に一通りパーツを比較してみる事にした。

◆ヘッドカバー
 まずはメインのヘッドカバー(カムカバー)周辺を比較してみた が、カムカバーである部品コードが13264と13264+Aや ヘッドカバーである13287は色違いの為に型式が違っている。
 他に違っている部分としてはヘッドカバーの裏側にある部品コー ド13216のカバーシールアッセンブリの型式が違っているのだ が、R33用とどう違うのかはパーツリストのイラストからでは判 別が不可能で、これは実際に購入して比較してみるしか無いだろう 。
 更にヘッドカバー上部には部品コード11060Hとその取り付 けボルトがあるが、このパーツ自体R33には存在しない為にこち らも実物を見て検討する必要がある様である。
 その他の部品は全てR34とR33では全く同品番のパーツを使 用しており、特に取り付けネジ類やカムカバーのパッキン類も同品 番な為に同形状と判断できるだろう。

◆シリンダーヘッド
 上記で確認したカムカバー自体はシリンダーヘッドへ固定されて いる為に、シリンダーヘッド自体が同品番であれば確実に取り付け られる保証となる。
 その為に上図の様なシリンダーヘッドアッセンブリーの品番を調 べてみると、R34とR33で全く同品番のパーツを使用している 事がわかった。
 この事から少なくとも左右のカムカバーは確実に流用できると言 う事がわかり、中央のヘッドカバーもカムカバーにて固定される事 からまず問題無く取り付けられるものと思われる。

◆ヘッドカバー用配管
 そしてヘッドカバー周辺にあるブローバイガス処理用の配管関係 も調べてみたが、上図の様に配管用のゴムホースとホースバンド類 も全てR33と同じ品番の部品が使用されていた。
 以上の事からヘッドカバー関係は一部部品が違っているものの、 取り付けに関しては全く問題無く利用できる事がわかった。

◆タイミングベルトカバー
 R34のエンジンをよく見てみると、赤く塗装された部分はヘッ ドカバーだけでなくタイミングベルトカバーも着色されていた為に 、こちらもR34のパーツが流用できるか比較してみた。
 上図の様にタイミングベルトカバーである部品コード13035 の上部カバーは赤カバーとなり品番が違うが、下部のカバーである 13036はR33と同じ品番の部品が使用されていた。
 この事から赤く塗装されているのは上部カバーだけの様で、下部 カバーは見えない為に黒いままの部品をそのまま使用している様で ある。
 そして問題なのがクランク角センサー部分に使用されている部品 コード13526+Cのカラーで、なぜこれがR33と違っている のかをクランク各センサー自体も比較してみる必要がある。
 それ以外は取り付けネジ類も全て同じで、このタイミングベルト カバーを取り付けている部品コード13570であるヘッド後部カ バーがR33と全く同じ品番を使用している事から、カバー自体の 取り付けに関しては全く問題無く取り付く事がわかる。

◆クランク角センサー
 上記でクランク角センサー部分に取り付けられるカラーの品番が 違った事からクランク角センサー自体も調べてみる事にした。
 R33ではクランク角センサーに三菱製と日立製の2つが用意さ れていたが、R34では日立製のクランク角センサーだけとなって おり、R33の日立製とも違った品番が使用されていた。
 しかしOリングの型式はR33用の日立製と全く同じな為に、挿 し込み部分はR33と同じなのかも知れず、クランク角センサーの 取り付けボルトはR33と全く同じ品番の物が使用されていた。
 これらはクランク角センサー自体が変更・改良され変わった為に 、その取り付けを合わせる為にカラーが変更されたものと思われる 。
 そしてたまたま左図の様なトラスト製のクリアタイプタイミング ベルトカバーを発見し、R32〜34用として販売されているのを ホームページで見かけた。
 この事からもR34用のタイミングベルトカバーがR33に取り 付けられると言う事になるだろう。
 このトラスト製のクリアカバーは8千円前後だが、純正のカバー が11900円と高価な事からクリアーカバーと交換するのも一つ の手だろう。

◆シリンダーブロック
 そしてついでにシリンダーブロックも調べてみたが、こちらもR 34はR33と同品番の部品を使用していた為に、全体的にもRB 26DETTはR33からあまり極端には変わりないのだろう。
 以上の事からR34の赤カバー類はR33にも流用可能な様であ る。
 その為に、実際に購入する為のパーツリストを作成してみる事に する。


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