◆スプリング スプリングは今流行のダウンサスを利用し、車高を落し過ぎない様に選択した。 純正メーカーのカタログ値は、最低地上高と言う表現をしている為にタイヤとフェンダーのクリアランスは分からない。 ただ、購入する物がノーマル用なのかV−spec用なのかで違ってくる。 これはノーマルよりV−specの方が10mm低く更にN1仕様車は10mm低いからだ。 その為にV−spec用で40mm下がる物をノーマルに入れれば単純に更に10mm近く下がり50mm下がる事になるので、自分が何mm下げたいのか比較する際は注意が必要である。 しかし、結果的にはV−specと同じになるのでノーマルに入れたから落ち過ぎて当たる事やすれる事も無い。 今回は前輪のクリアランスが大きく、実測で60〜70mmも有った為に後輪と同じ20〜30mmのクリアランスにする予定で選択した。 HKS製のフロントは−51mmと大きく15mm前後しかクリアランスが無くなってしまうが、タナベ製は−42mmの為に25mm前後のクリアランスが確保できる為にこれを選択した。 又、装着の結果予想通り前後のクリアランスが全く同じになった為に、今回はフロント部のみ交換してリアは装着を見送った。 R33の場合は、リアサスペンションの取り外しは室内のリアトレイ右下部に有る為に、現在リアトレイを作り直してミッドレンジスピーカーの居住スペースとなっている為に交換が非常に大変な事も有る。 リアも同時に交換するならば、HKS製が−24mmでタナベ製が−25mmと同じ為、もう少し下がるのを許せるのであれば、前後共にHKS製を使用すれば前後共に15mm前後のクリアランスでバランス良く見えるだろう。 タイヤ&ホイール項の図も全てスプリング交換後の写真であるが、すぐ左上にある図はホイール後よりライトアップし真横より撮影した物であるが、光の加減でかなりクリアランスが大きい様に見えてしまった。 ◆スプリング交換作業 コイルスプリングを交換するには、まず以下の3個所のネジを全て外す。 どこから外しても、ばねの力ではねたり飛び出したりする事が無いが、手順としては左から右の図へと順番に外すこと。 ネジが全て外れたら、ハブ部を若干下ろし気味にしてショックアブソーバ下部を横にスライドさせて抜き取る。(図左部) ハブが手や足の力でショックアブソーバが抜ける位置まで下がり切らない場合は、あまり薦められないが、アッパーリンクとサスハウス内にトランク内に付属しているパンタジャッキをかけ、少しづづ確認しながら広げる。 この際にパンタジャッキを広げ過ぎると、サスハウスの変形等を引き起こす為に十分注意して行うこと。 下部が抜ければそのままサスペンションがユニットごと抜き取ることが出来る。 スプリングコンプレッサーを用いて両端から少しづつコイルスプリングを縮めていき、コイルスプリングと受け皿に遊びが出てくるまで縮める。 遊びが出た事を確認したら、上部にあるピストンロッドロックナットを緩めて外す。 この際、ピストンロッドとロックナットはどちらもフリーな為に、ピストンロッドを押さえながらナットを回す必要がある。 このロックナットが外れると、受け皿が外れブッシュやカバーやブーツ等がバラバラに外れてくる為に、組み立てる順番を間違えない様に並べておくこと。 又、2本同時にバラさないでおけば、分からなくなった時に参考に出来る。 ダウンサスを組み込む場合は、右図にある様に下部受け皿にコイルスプリングの突起部分を合わせる溝があり、上部はゴムのラバーシートに元々の溝が付いているため必ずこれらの位置に合わせること。 組立作業は、上記順番を逆に組み立てれば良い。 尚、カーショップ等では元のナットをそのまま利用して組み立てる場合がほとんどであるが、一応メーカーとしては『再使用不可部品』としている為に、組み立てる時には新品のナットを用意する事が望ましい。 各締め付けトルクは以下の通りである。 ストラット下部 88〜108N-m 9〜11kg-m ストラット上部 39〜54N-m 4.0〜5.5kg-m ブレーキホース取付部 11〜16N-m 1.1〜1.6kg-m ピストンロッドロックナット 18〜24N-m 1.8〜2.4kg-m尚、この締め付けトルクはR33型スカイラインGT−R(BCNR33)にのみ適応しており、同GT−R外のスカイラインに関しても若干異なる為に別途整備書を参考にして下さい。 メインに戻る 車両関係に戻る スカイライン詳細メニューに戻る |