◆コンピュータユニット取外し シルビアや180SXのエンジンコントロールコンピュータは、助手席の足元左位置の樹脂カバー内部に設置されている。 この樹脂カバーを外すと右図の様にコンピューターユニットが見えてくる。 コンピュータの手前側にある信号線が数多く出入りしている部分にコネクターがある。 このコネクターは右図の様にレンチを使用しないと取外せない。 また、このコネクターの中央にあるネジを緩めて行けば、自動的にコネクターが浮いてくる為に、完全にネジが緩むまで十分に回す必要がある。 コネクターが外れたならば、コンピューターユニットを取り付けてあるネジを外せば左図の様に簡単にユニットが取り出せる。 コンピュータユニットを交換する際は、コネクター脱着の際の信号線や電源ラインの半接触状態などによるサージ等の発生によるコンピュータやセンサー等の破損を防止する為に、作業中はバッテリーのマイナス端子を取外す事をお薦めします。 ◆ROMの取外し ここからは、コンピューターユニットの交換だけを行う場合は不要です。 コンピュータユニットのケースでシリアル番号やメーカーなどが書いてある方が基板の部品実装面となっている。 この面の4角のネジを外すと、右図の右側にある小さな基板が更に4本のネジで固定して有る。 この小さな基板の下にプログラムとデータが書込まれたROMがある為に、この4本のネジを外し基板同士が接続してあるケーブルが切れてしまわない様に、右図の様に基板を開けた状態で元々小さい基板を止めてあったネジ位置で固定しておくと便利である。 問題のROMは右図の右上にあるが、ICの上に銀色のシールが張ってあり色々な番号が書いてある為に判別が付き易い。 また、ケースの裏側のカバーも外しROMを左図の様にして各リード(ICの足)を半田吸取り器で吸取る。 この際に使用する半田吸取り器は、小型の物や編み線タイプや電動式の物では吸引力が弱く、うまく吸い込まない為になるべく強力に吸い込むタイプを使用する事。 ROMの電源ピンである14/28ピンは、折り曲げてある為にうまく半田こて等で熱を加えて半田を溶かしながら足を起こす必要がある。 また電源ピンは基板のパターンが広い為に、熱をかけてもなかなか溶けない為に最後にこの電源ピンに熱をかけながらROMを引き抜いた方が作業し易い。 ◆ROMソケットの実装 純正のROMが外れたら、ROMの以後脱着が容易にできるようにICソケットを装着する。 この際に使用するICソケットであるが、一般的には安価なROMのリード2面をはさみ込むタイプと丸ピンソケット等がある。 チューニングコンピュータの中にもこの丸ピンタイプを使用している物もあるが、数回ROMを脱着してしまうと緩くなってきて走行中にROMが外れてしまう危険性がある為にお薦めしない。 多少価格が高く付くが、右図のようなテストソケットをお薦めする。 このソケットはROMライター等で使用されているTEXTOOL社の製品で、現在では住友3M扱いとなっている。 このソケットは、マイナスドライバーでロックネジを回転させる事で脱着できるもので、絶対にROMが抜ける事が無い。 価格も900円前後で、安心して使用する為には高い物ではない。 このソケットを取り付ける際には、右図でもわかる様に小さい基板とを中継して配線しているケーブルに多少こする為に十分注意して取り付ける必要がある。 半田付けの際は、半田がICソケットに回り込んでくる事も無い為に安心して半田付けできる。 この際にROMを外した時の半田クズが飛んでいる為に、半田付けの際に一緒に溶かしながら半田付けすると良い。 ◆ROMの書換 ROMの書換は右図の様なROMライターが必要である。 安価な物もあるが、測定器メーカーであるアドバンテストやアンリツ等では20万円前後で販売している。 またアドバンテスト製のROMライターはパソコン等からコントロールするソフトも他社にて存在する為に、購入の際は確認する必要がある。 取外したROMは半田付けされている為に接触が良くなく、そのままICソケットに入れて使用するのは危険である。 その為にROMライターで一度読み込んで、別のROMにコピーした物を使用する様にして下さい。 その際にROMライターに読ませる時点で接触不良が発生している事も考えられますので、一度読み込みROMをソケットから抜いて差し込み直し、内容の比較で確認してからコピーして下さい。 ◆スピードリミッターとレブリミッターの書換 変更点は資料が紛失したために、実際のROMを調査後記載致します。 しばらくお待ち下さい。 メインに戻る 車両関係に戻る シルビア詳細メニューに戻る |