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エンジン関係

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◆エンジン関係
cdi9200.jpg  このカムリには永井電子のCDI9200を使用している。
 元々この18R−GEU搭載の物はフルトラが使用されていて、ポイント式から 見れば点火系は問題ないが、高回転になればなる程どうしてもイグニッション コイルの1次側にかかる電圧が短くなり、2次側に発生する電圧が落ちてきてしまう。
 その為にこのCDIにより、予めストロボの様な回路構成となっている物の入力に 従来のイグニッションコイルにかかっていた1次側をスイッチとして、このタイミングで CDIを動作させイグニッションコイルにはいつも一定の短い高圧パルスを発生す る様にした物である。
 このCDIはエンジンをかけてしまうとわからないが、エンジンを始動する前には キィーンと言う発振音がする為にCDIを装着している事がこの音でわかる。
ig-coil.jpg  このCDI9200では、純正のイグニッションコイルでも使用は可能だが、 やはりコイルの1次側にパルス幅の短い高圧をかける為に、本来の性能は発揮できず CDI専用に販売されているイグニッションコイルも交換している。
 このコイルは左図の様に純正コイルが黒色に対してオレンジ色となっており、 コイル用の取付金具もセットで付属している。
 しかし純正のコイルよりもひとまわり細い為か、取付金具の固定ネジの間隔が 狭くネジが1本しかかからない為に多少取り付け方法を変更している。
 またこのコイルの上部にある平型ギボシ(ファーストン端子)で純正とCDIの 配線を行っているが、この端子は湿気による接触不良が多く実際走行中にエンジンが 停止してた事が有った。
 幸いにも再始動してエンジンがかかった為に良かったが、非常に危険だった為に 全ての端子を半田付けしてしまい使用していた。
 この辺の配線には端子台などを使用して確実に配線を行った方が良い様である。
cleaner.jpg  またエアクリーナーには右図の様なFET(極東)製のFORZAエアクリーナ を使用している。
 このエアクリーナーはスポンジタイプの表面に赤い別のフィルタが付けられた 二重構造となっており、この製品の特徴である吸入効率の他に何度でも水洗いして 再利用できる事である。
 しかし一部の間ではこの赤い部分がエンジン内部に吸い込まれて良くない等の ウワサが広まったりしたが、湿式の製品で表面に塗ってあるオイルを吸い込んで センサー等に付着して誤動作する事から比べれば何の問題もない。
 このカムリでは右図の様に完全に純正エアクリーナボックスを取り外して装着 するタイプだが、純正置き替えタイプも有るためにショップ等で探してみると良い。
 純正エアクリーナが千円前後である事から、置き換えタイプを数回洗って使用 すれば十分元は取れるが、吸い込みが良すぎて暖気時などに若干誤動作する車種も ある為に注意が必要でする。

◆その他について
turbo-timer.jpg  このカムリには右図の様にHKS製のターボタイマーを使用しているが、エンジンは ノーマルのNAのままである。
 この頃はよくターボ車でもないのにと言われたものだが、ターボ車はタービンを 冷やす意味で使用されるが実際は高回転をキープしたままの高速や山道等では かなりの負担となっている。
 長い山道等を回転を上げて走り続けると水温も多少上がってくるが、この状態で 駐車場や道の脇に休憩する為に突然エンジンを停止させるケースが多いと思う。
 この様に水温も油温も上がったままでエンジンを停止してしまえば、熱い部分が 熱いままで循環されずに熱がこもったままになる。
 また高負荷・高回転時のシリンダーブロックがどうなっているかはわからないが、 当然内部で爆発している為にタービンよりも高温なのは間違いなく、かなりの高温 のままでエンジンを停止してしまうと丁度ピストンが停止した部分のピストンリングが 当たっている部分のブロックだけが高熱で変形する可能性が有る。
 そして変形した部分が次のエンジン始動からだんだん削られる等して、長い間を 考えると良いものではない。
 もしこの部分の熱変形がおきるとすれば、どれだけ変化が出っ張るかへ込むかは わからないが、エンジンにとっては圧縮比低下や部品の耐久性低下につながる恐れが 考えられる。
 その為にNAだからといって安易に扱うのは寿命をちじめるだけで、ちょっと 高回転でまわしたかなと思ったら30秒や1分前後はアイドリングしてから停止 した方が良いだろう。
computer.jpg  左図は18R−GEU用のエンジンコントロールコンピュータユニットで、この 頃のコンピュータといわれる物はCPUが入っているわけでなく、アナログ信号を コンパレータ等で条件を作り出しハード回路だけで処理している様であった。
 トヨタの場合はつい最近の1JZ−GEあたりまでグループインジェクション 方式を使用しており、これは4サイクルの燃焼と空の工程が交互にくるシリンダーを 組み合わせて、空の工程にも燃料を噴射してしまい回路を簡略化していると言う 物であった。
 その為に燃費が良くなる訳がなく、おまけに点火して空工程でも燃えてはいる のだろうが、どうしてもかぶり気味になってしまい加速が悪い。
 ましてや6気筒の物では3気筒毎の2グループとしているエンジンもあり、 他のシーケンシャルインジェクション方式の物から比べると、燃費もレスポンスも あまり良いとは言えない出来であった。



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