◆メーター取り外し
GPS等で使用する車速センサー用の信号は通常エンジン制御コンピュータから分岐する
のが普通であるが、今回のR33型では車速センサー自体の信号が一旦スピードメーターに
接続され、メーターを中継してエンジン制御コンピューターへ配線されている車輌もある。その為にコンソール周辺を分解するとメーターパネル部分までもが外しやすくなるR33 では、改めて助手席の足元にあるエンジン制御コンピュータまで線材を引き伸ばし、さらに コンピュータ周辺を分解するには面倒である。 その為に今回はメーターパネル背面の線材から車速信号を分岐する事にした。
コンソール周辺のパネルがメーター部分と一体式になっているR33では、右上図の様に
メーターフードが下側2箇所と左図の様に上側2箇所のネジだけで簡単に取り外せる様に
なっている。この部分のネジは普通サイズのプラスドライバーで取り外す事ができ、タッピングビスで 固定されており簡単に外れてくるが、ネジを外す際にネジを落下させてしまうとメーター 周辺に入り込んでしまいネジが探せなくなる恐れがある。 その為にネジを紛失しない様に十分注意して作業する。
メーターフードを取り付けている4箇所のネジを外しフードを取り外すと、メーター自体の
上下に2本ずつあるネジを取り外しメーター自体を取り出す様にする。このメーター自体を取り付けているネジも普通のプラスドライバーで取り外す事ができ、 フードを取り外す場合と同様にネジを落下して紛失しない様に十分気をつけて作業する。 ネジは緩んだら指や爪で引っ掛けながら取り外す様にして、ドライバーを引き上げると 同時にネジも持ち上げられる様にする。
メーター自体を取り付けている4本のネジを取り外すと、後は左図の様に手前に引き出せば
メーター自体を取り出す事が出来る。しかしメーター自体に裏側より配線材が多数出ており、線材のコネクターを取り外して おかないと左図位までしか引き出せないので無理に引き出さず、一旦左図の様に引き出し 右側より手を入れてコネクターを抜き取っておく様にする。 コネクターはメーター正面から見て右側に2つと左側に1つの合計3つ有るために これらを全て抜き取るが、コネクター自体は長手方向の片面にある突起を押しながら 引き抜く様にする。
この突起を押さないとコネクターがロックされており絶対に抜けてこないのと、コネクター
自体の差込が固い為に突起を押しながら左右に揺さ振る様にして抜き取る必要がある。
コネクターが抜ければメーターを引き出すだけであるが、ただ手前に引き出してもステアリング
の付け根とメーターフード上部とに挟まれて取り外せない。その為にメーターを抜き出す際には下側を先に手前に引き出して多少回転させるかの様に して取り出すと外れやすく傷も付き難い様である。 ◆車速信号の引き出し
車速信号のコンピュータ側への配線は、メーター右側にある2つのコネクターで
下側に差し込まれた黒いコネクターの中にある。その線材中のコネクター端から3番目に黄色の線材に緑色の立て縞が付いている線材で 更に良く見ると銀色の横縞が2本ずつ一定間隔で入れてある。 通常はこのケーブルにGPSに付属のワンタッチ分岐を挟み込めば良いのだが、純正の 線材が細くワンタッチ分岐を使用すると接触不良が多い為に使用していない。 その為に右図の様に一旦純正の線材を切り取り、ギボシ端子に変更する際にオスピンを 取り付けた方にメスピンギボシを取り付けた線材と2本かしめる事で車速信号を分岐している。
信号を分岐しGPSからの車速信号ケーブルを取り付けたらメーターを元の位置に
取り付けるだけで完成である。またメーター関係の配線を探す際に今回使用したエンジンコントロールコンピュータ側に 配線してある信号の他に、車速センサー自体から来ている+と−の信号がある。 この部分の信号形態が違っている可能性が有りGPSの誤動作等が発生させない為にも、 間違ってこの部分であるセンサー自体の出力に接続しない様に注意する必要がある。 メインに戻る 車両関係に戻る スカイライン詳細メニューに戻る カーナビ詳細メニューに戻る
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