ナビ仕様パネルへの仮組込による確認 ◆純正パネルの構造 Fit純正ナビ仕様パネルの構造は左図の様になっており、パネル 背面のオーディオ機器両サイドに金属製のブラケットが取り付けられ る様になっている。 パネルとブラケットの取り付けは右図の様に、2箇所の位置決めピ ンと2本のタッピングビスによって固定され、これらが両サイドの金 具毎に取り付けられている。 その為にオーディオ機器はこのプラケットにある両サイド4本のボ ルトだけで固定されているといって良いだろう。 しかしブラケットを良く見てみると下側に突起があり、この部分で はエアコンの操作パネルを固定する構造となっている様であり、逆に 言えば固定されるという事からこの部分でもオーディオを支えている と言う事になるのかも知れない。 ◆取付金具と汎用機器取り付け部分との比較 そして問題は左図のブラケットにあいているオーディオ機器取り付 けのネジ穴で、とりあえず見た目では上下に2つずつあいており1D サイズ機器を2つ重ねて取り付けられる感じになっている。 早速右図の様に今回使用する2Dサイズ機器の側面にブラケットを 当ててみると、幸いにもネジ穴がピッタリで無加工で取り付けられる 事がわかったが、最悪の場合にはこのブラケットに追加工を施し取り 付けるつもりでいたが、さすがにオーディオレス用でも使用されてい るブラケットの為に汎用品が取り付けられる事を想定していてくれた のだろう。 そして別途購入したFit用としてホンダ汎用の取付キットである ジャストフィット鰍フKJ−H32D内にあるパネルも取り付けてみ るが、これは右図の様なブラケット先端を左図の様にパネル両サイド にある細い穴に差し込む様に引っ掛けて取り付ける様になっている。 この金具を先にオーディオ機器に取り付けてしまい、後でパネルを 取り付けるとパネル自体が無理に広げられ、この左上図にある細い引 っ掛け部分が割れてしまう恐れがある為に、必ずパネルに金具を差し 込んだままで機器に取り付ける様にした方が安全である。 そしてこのホンダ汎用取付キットのパネル固定金具と純正のブラケ ットを共に取り付けたのが左図で、よく見ると若干色の違う板金が重 なり合って取り付けられているのがわかるだろう。 とりあえず今回は仮組み付けと言う事で左図の様にナビに付属の赤 い取り付けネジを使用して固定してみたが、下段の奥側にあるネジ穴 をよく見ると右図の様にダルマ型のネジ穴になっており、右図からも わかる様に丁度ネジ穴が幅の狭い部分に来てしまっている為にネジが 取り付けられなくなってしまっている。 更に右図でもわかる様に下段手前側のネジ穴を見てみると、縦長の 長穴になっている事がわかり、もしかすると1Dサイズを2つ取り付 ける際に下段の高さを調節できる様にしているのかも知れないが、今 回は2Dサイズの為に左上図の様に片側3箇所止めでも全く問題は無 いだろう。 しかし1Dサイズを2台取り付ける際にはこの部分に注意し、もし も今回と同じ様に取り付けられない場合には、右上図のダルマ型にな っているネジ穴をヤスリで普通の長穴にしてしまうと良いだろう。 ◆パネルへの取り付けについて 取り付けキットのパネルとブラケットを取り付けたところで、今度 はFit用のパネルに取り付けてみる事にする。 しかし右図パネル裏側より左図のナビ表示面より差し込んでも機器 のパネルが出て来ず、よく見ると右図の様にパネル開口部内側が1段 狭くなっている事がわかるだろう。 その為に左図の様に全て組み付けてからだとパネルに取り付けられ ない事がわかった。 これは純正部品が汎用機器に対応してないのではなく組み付け順序 の間違いで、通常はブラケットにエアコンの操作パネルが取り付けら れていてパネルに固定されており、この状態からオーディオ機器の着 脱を行う為に先にブラケットから機器を取り外す事になる。 もっとも、パネルの1段低い段差部分を切り取ってしまえば今回組 み付け様とした方法でも取り付けられる様になるが、Fit純正パネ ルを機器のパネルで挟み込んでおく構造は、パネル両サイドだけで固 定している補強にもなっている為に、無加工で標準の組み付け方法で 取り付けた方が良いだろう。 ◆パネルへの2Dサイズナビ組み付け 組み付け順序は今回購入したジャストフィット叶サのホンダ車汎用 取り付けキット付属の取付説明書に詳しく載っているが、まず左図の 様にオーディオ機器には先に取り付けキットのパネルを取り付けてお く必要がある。 そしてパネルの正面からオーディオ機器の後ろ側より差し込む様に して取り付けるが、机上では右図の様に機器を差し込むと言うよりは パネルを持ち上げる方が機器の落下等で破損させる事無く安全に作業 できるだろう。 本来はFit純正のパネルにはエアコンの操作パネルを取り付けた ブラケットを先に固定しておいた方が良いが、完全に固定してしまう と機器が狭くて入り難い場合がある為に、多少緩めにブラケットを取 り付けておくと良いだろう。 今回は仮組み付けと言う事で左図にあるブラケットはパネルに完全 には固定せず機器との固定だけに留めているが、この取り付け構造で あればパネルを挟み込む様になる為にブラケット固定ネジが無くとも 取り付けられた様に動かなくなるだろう。 その為に、右図のパネル側に見えるネジ穴の内側にある突起とブラ ケットの内側2つの穴を合わせてブラケットを取り付ける。 これだけで意外としっかりと位置決めされる様になる為に、今回の 様に仮組み付けの際にはブラケットをネジで固定せずとも十分役に立 つだろう。 そのブラケットを固定する為のネジが左図にある様な形状の物で、 ナベ頭のタッピングビスで今回はホンダ純正部品として購入しておい た。 あとは右図の様にして機器の両サイドをブラケットに固定するだけ だが、取り付けキットのパネル固定金具と2枚固定する事になる為に 、2枚のネジ穴が上手く合わない事が多い為に慎重にネジを取り付け る様にする。 ネジはすぐに締め付けないで、一旦全部ネジが差し込まれた状態に なってから締め付けないと、ネジ穴が合わない部分の板金を移動でき ず結局締め付けたネジを緩める必要が出てくる。 このオーディオ機器を取り付けるネジについてだが、今回のナビに 付属のネジは左図の赤いネジで、取り付けキットのパネルを固定する ブラケットも共締めする必要がある事から、ナビに付属してきたネジ の長さではギリギリの長さである。 その為に取り付けキット等を使用する場合にはそちらにもネジが付 属されていないか予め確認する必要があり、今回の取り付けキットに は右図の様な2種類のネジが8本ずつ付属していた。 右上図のタッピングビスはSONY等の製品に利用されている事が 多く、どちらを使用するかは購入したオーディオ機器やナビに付属し ているネジを参考にする。 今回は左上図の様にタッピングでない方のネジを利用するが、長さ を比べてみると若干取り付けキットのパネルを取り付けるブラケット の厚さ分だけ長いネジを利用して取り付ける様にする。 ◆組み付け完成 左図が2Dサイズナビを取り付け正面から見た図で、何も問題無く ピッタリと収まっているのだが、取り付けキットのパネルが黒い為に 若干車両パネルと機器の間が開いている様に見える。 しかしこれは撮影の為のストロボの光が当たっている為で、実際に はそれほど気になるものではないと思われる。 実際には右図にエアコンのパネルも実装して見れれば良いのだが、 オーディオ機器が下側に突起する物も無く問題無いだろう。 また、SONYのフィッティング情報ページ等を見ると右上図でブ ラケット後部にある取り付けネジ穴は、車両側にある取り付け部分に ネジで固定される様である。 今回取り付けたKENWOOD製のHDDナビであるHDV−91 0では、右図の様にパネルから多少飛び出した様な取り付けになって いるが、Fitでは左図の様に純正のパネルが機器取り付け部分だけ が逆に凹んでいる形状をしている為に、今回のナビを取り付けた感じ ではそれほど飛び出ていると言う感じは受けなかった。 また心配な点が一つあり、ある年式のあるグレードにおいてはSO NYのフィッティング情報に取り付け奥行きに制限がある説明があり 、もしかすると右上図にある側面図でブラケット上部後方がスラント カットされている部分が気になり、もしかするとこの部分に何か補強 上のパイプ等が追加されている年式のモデルがあるかも知れない。 その際にはどれだけの干渉になるのかを確認し、できればブラケッ トの機器取り付けネジを前方になる様に追加工し、多少飛び出ても取 り付けられる様にする必要があるかも知れない。 こちらは実際取り付ける実車を確認する事にする。 メインに戻る 車両関係に戻る 4ドアメニューに戻る Fitメニューに戻る HDD-Naviメニューに戻る |