◆パワーアンプ配線前の準備
パワーアンプの電源やライン･スピーカーケーブルを配線する前に実際取り付ける位置を確認する必要がある。特にフロントシート下部にパワーアンプを設置する場合は、シャーシの凹凸やシート裏の突起に注意する必要がある。
まず右図の様にフロントシートを取外した状態でパワーアンプを配置してみて、床の凹凸が気にならない位置に設置してみる。
これで問題無ければ実際にフロントシートを付けてみて、当たる部分が無いかどうか確認してみる。
シートは前後にスライドさせてみて確認しないと移動した時にこすれる場合が多く、一旦配線をしてしまってからでは線材の長さなどの問題で位置の変更が難しい為に十分検討しておく必要がある。
パワーアンプを設置する位置が決まったならば、一旦アンプを取外して線材全てをフロアカーペットの下を引きまわし、ケーブルはインシュロックタイ等でしっかり縛りシャーシの端をはわせる。電源ケーブルは運転席と助手席ドア側の端をはわせ、椅子の中心位置当たりから横にアンプまで引きまわしている。
ラインケーブルはセンターコンソールの真下を通るようにし、スピーカーケーブルは電源ケーブル同様にシャーシの両端をはわせている。
スピーカーケーブルは、右図の様に純正のハーネスが通っている部分を利用してフロントシートまで持ってくる。この際に純正のハーネスとスピーカケーブルをインシュロックタイでしっかりと縛り、ケーブルがフラフラしない様に固定しておく。
リアトレイからの配線はこの両端にある純正ハーネスがある部分を使用する様にする。
リアシートの下側を通してしまうと、リアシートを取り付けた場合に椅子でケーブルをつぶしてしまい、シャーシへのショートや断線の原因になる為に、リアシートの下部は配線を避ける必要がある。
◆ウーハ用パワーアンプの配線
ウーハー用のパワーアンプは右図の様に横置きにし、配線側をセンターコンソール側にした。
配線は左図の様に、純正エアコンの足元用吹き出し口から線材を取り出し、アンプへ最短距離で配線できるようにしてある。パワーアンプの固定には、大型粘着テープ付きマジックテープを使用して、アンプの裏に粘着テープ側で張り付けておき、フロアカーペットの指定の位置に置くだけでマジックテープがフロアカーペットに付き固定される。
◆ミッドレンジ・ツイータ用パワーアンプの配線
ミッドレンジ用のパワーアンプとツイータのパワーアンプは右図の様に、助手席シート下部に２台共に設置している。
この左図にある様なミッドレンジスピーカー用のパワーアンプは、電源とスピーカーケーブルがアンプからナイロンコネクターで出ており、１０cm程度のケーブルにギボシ端子仕様となっていた。電源ケーブルも短くバッテリーまで直接持っていけず、スピーカーケーブルもギボシの為に外れた場合は椅子の下の為になかなかはめにくい。
その為に左上図にあるミッドレンジ用パワーアンプと、右図にあるツイータ用のパワーアンプも全て端子台で一旦中継するようにした。
これによりアンプ付近まで太い電源ケーブルやスピーカーケーブルで配線できる。
端子台は誤配線防止の為に多少極数が多い物を使用し、電源とスピーカの間を１つ空ける等して安全に配線できるように考慮する。配線はインシュロックタイで縛りながらまとめていき、多少の事でもケーブルがシートにこすれて断線しないようにする。
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