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電源ラインの配線

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◆車内への引き込み
engine-all.jpg  パワーアンプを多数使用するマルチアンプでは、当然の事ながら電源ケーブルはバッテリーから直接引く事になる。
 バッテリーから引き込む線材は、極太線材を使用しアンプ付近で分岐するのが望ましいが、線材や分岐する部品が高価で利用しにくい事から、カーオーディオメーカーで扱っている電源配線キットを使用している。
 このプリメーラではSONY製のRC−46(\4,000)を使用している。
cable5.jpg  この電源配線キットをウーハ用アンプやミッドレンジ用アンプとツイータ用アンプの3本を使用し、ヘットユニットであるカセットデッキにはcarrozzeriaのRD−221を使用してエンジン動作中だけ使用できるようにし、バッテリーあがりを防止している。
 またマイナスケーブルには電源配線キット同様サイズの5.5SQの黒色ケーブルを用意し車内に引き込んでいる。
 ケーブルの引き込みは右図のエンジンルームを見てもわかる様に、バッテリーが助手席側にある為にそのまま助手席側より引き込む様にした。
bushe.jpg  引き込む前にバッテリーから引出す為のコード類を左図の様にエンジンルームからまっすぐ伸ばしておき線が引出し易い様にしておく。
 車内への引き込み口は、助手席側にあるワイパーモーター下に右図の様な大型ゴムブッシュがある。
 このブッシュのテーピングを外し、右図の様にボディからゴムブッシュを取外しておく。
 取外した方が線材が通し易い事と、車内に引き込む場合はエアコンのブロアー等を避けて通す必要がある為に真下方向に線材を押し出す必要がある為である。
cable3.jpg  線材を通す場合は絶対にまとめて入れない様にする。
 ゴムブッシュがきつくて入らないと思うが、線材をまとめてムリヤリ引っ張ると純正の線材が細い為に、摩擦熱や引っ張りで被覆がむけたり断線したりする危険性がある。
 その為に右図の様に1本づつ入れる様にし、またL字型に曲がった丸い棒の様な物を線材を通す部分に一緒に入れ、この棒を引っ張って線材が通し易い様に隙間を作ってやると良い。
 私は以前リアスピーカーのネジを回す為に、ガラスの傾斜でドライバーが使えない部分を回す為に作っていたプラスドライバーをL字型に曲げた物を使用している。
cable2.jpg  線材をゴムブッシュに通したらそのまま車内に引き込まないで、一旦右図の様に折り返してゴムブッシュだけ通す様にする。
 これは車内に引き込んだ時に、エアコンのブロアーと床の間で線材がからまない様にする為で、全てゴムブッシュを通し終わってから1本づつ車内に引き込む様にし、からまない様に確認しながら作業する。
cable1.jpg  ゴムブッシュに全ての線材を通し終えたら車内に1本づつ引き込むが、屋外の様な明るい所で作業するとエンジンルームから車内の足元にある明かりが見える為に、ここをめがけて線材を落とし込むようにする。
 その際に車内側の板金の上にカーペットが付けてあり、よくこの板金とカーペットの間に線材が入ってしまって車内に線材が出てこない事がある。
 その為に線材の通しはじめは、室内側から手を入れて間違いなく線材が車内に来ている事を確認しながら作業する。
cable4.jpg  線材が車内側に出て来た事を確認したら、右図の様に線材を引出しておく。
cable7.jpg  線材の引出す長さは、エンジンルームのゴムブッシュからバッテリーまで引きまわす大体のケーブル長を残し左図の様に全て車内に引き込んでしまう。
 この左図の様に線を引出した場合は、ドアの開閉作業で線材にキズを付けない様に引き込み作業が完了した時点で、室内側に引き込んだ線材を全て助手席の足元に移動しておくとよい。

◆エンジンルームの引きまわし
cable6.jpg  まずはバッテリーまで実際に引き回す位置を考えて、プラス側とマイナス側のケーブル別々に長さを調節する。
 引き回す際には熱のかかる部分や、エンジンが動作した時に揺れる様な部分を避ける様にして長さを決める必要がある。
terminal.jpg  コードの長さが決まったら右図の様にバッテリー側の端子を取り付ける。
 通常は電源配線キットのバッテリー側には圧着端子が取り付けてあるが、ほとんどのメーカーの物が実際にバッテリーの端子ネジより極端に大きかったり、逆に小さくて入らない場合がある。
 その為にその車に付いているバッテリーの端子に合った圧着端子を右図の様に付け直す必要がある。
tube-cover.jpg  またこれらのコードには左図の様にジャバラ状の自動車用チューブを通しておく事をお薦めする。
 エンジンルームは高温になり雨などの湿気も多くホコリも多い為に、線材にとっては最悪の条件である。
 その為に純正ハーネス等も見て頂くと分かるが、全て何らかのチューブで保護されている。
 特にバッテリーから直接の電源コードなため、ケーブル保護には十分な注意をして頂きたい。
taping1.jpg  電源ケーブルにチューブを通したらバッテリー側の端を自動車用テープで巻き保護します。
 またチューブの途中も数箇所テープで巻いて切り口からケーブルがはみ出したり、水やホコリが入りにくい様にしておく。
taping2.jpg  チューブの処理が完了したら、左図の様にゴムブッシュを車体の取付穴に戻し、線材保護チューブをゴムブッシュと一緒に自動車用テープで巻き込む。
 この自動車用テープだが、普通のビニールテープとは違う事に注意して頂きたい。
 普通のビニールテープでは、粘着糊が柔らかく直ぐにベタベタしてはがれてくる為に絶対使用しない事。
 自動車用テープはホームセンターやカーショップの自動車用品コーナー等に1本380円前後で置いてある為に捜して見て欲しい。
term-lock.jpg  最後に右図の様にケーブルの端子をバッテリーに取り付ける。
 この際はプラス側ケーブルを外しておくか、かく電源配線キットケーブルのプラス側に付いているヒューズを抜いておきバッテリーに端子を取り付ける。
 プラス側に電源を流し込んでしまうと、車内側に引き込んだケーブルの先端でショートしてしまったり、アンプに接続する際のサージ等でアンプが破損してしまう可能性があるので注意か必要である。




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