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パワーアンプ

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◆パワーアンプの設置
w-amp1.jpg  ウーハ用のパワーアンプには強力な低域を得る為にKENWOOD製の150W×2であるKAC−823を使用し、右図の様に運転席側シートの下部に設置している。
 右図はリアシート位置から見た物であるが、実際にはリアマットでアンプの半分ぐらいを覆っており、後部座席の人が靴などの汚れの付着とギズ付き防止をしている。
w-amp2.jpg  またこれらの図はフロントシートを最前部に移動した時の物で、通常はシートでアンプが全然見えない位置に来る。
 アンプは上面にゲイン調整や出力インピーダンス切換え等がある為に、シートを前に移動し後部座席のフロアシートをめくれば簡単に調整ができるようにもしてある。
 その為に左図のシート下部にある様に、電源やスピーカの端子台がドア側に来る為に、物を落としてショートしない様に注意する必要があるが、端子台カバーを使用する事で通常は問題無い。

mt-amp.jpg  右図はミッドレンジ用とツイータ用のアンプを助手席下部に設置した物であるが、これもゲインの調整がし易い事と配線等を後部座席に乗った人が引っかけない様な配置としてある。
m-amp.jpg  右図の右側にあるのがミッドレンジ用のパワーアンプで、左図にある様なSONY製の80W×4であるXM−3040Fを使用している。
 シート下部に取り付ける事と安価にする為に4chアンプを使用しているが、最大出力が80Wの為に定格出力も大丈夫だと思っていたら、意外と定格出力が小さくツイータの定格出力に近くなってしまい高域が強すぎた為に、このミッドレンジアンプは少々ゲインを上げぎみで使用している。

 マルチアンプを構成する場合はアンプの選択が非常に大切である。
 この場合に注意する点は、低・中・高域の各帯域で使用するアンプの出力であるが、どうしても各メーカーとも最大出力で記載されている点である。
 アンプを選択する場合は、必ず最大出力でなく定格出力を見て選択する必要がある。
 この他に定格出力を計測する測定条件が違っている場合もあるが、ほとんど同条件が多い為に確認だけ行っておく。
 この定格出力で比較しないと、たとえ100Wの同じ最大出力があるアンプでも定格出力が違う場合がある。
 その為にこのプリメーラの様にアンプの入力ゲインボリュームで調整できれば良いが、調整できないアンプ等では音のバランスが取れなくなってしまう。
 またゲインを上げる事はそれだけ大音量を供給する事となり、せっかくマルチアンプにしてアンプに余裕のある駆動をさせるつもりのはずが、余裕を無くしてしまう事になる。

 各帯域のバランスについてだが、これまで色々と取り付けて試した結果では、ツイータから2倍の定格出力を持つアンプをミッドレンジに与え、更にミッドレンジの2倍の出力を持つアンプをウーハーに与えると良い。
 その為にこれまでで一番多く採用した構成では、ツイータに定格出力20Wを使用しミッドレンジには定格出力40〜50Wのアンプを使用し、ウーハには定格出力70W〜100Wのアンプを使用している。
 ただスピーカボックスを作れないトランクタイプの車種では、あまり強力な低域を出してもトランク内部の空気が極端に揺らされミッドレンジ等にも影響を及ぼし音にならなくなる為に、20W−30W−70W当たりが妥当な所である。

 最近では安価にマルチアンプを利用する人も多く、SONY製のXM−C1000の様に定格出力で30W×2と20W×4の6ch分で4万円と安価なアンプも登場しているが、アンプゲインの調整とエレクトリッククロスオーバーネットワークの出力ゲインで調節した物でも十分使用できるものもある。
 また、エレクトリッククロスオーバーネットワークを頻繁に調節しないのであれば、SONY製のXM−C2000が3ウェイエレクトリッククロスオーバーネットワークが付き20W×6で5万円と安価な物もあり、グライコやDSP等の金額をまわせば十分に購入できる為にお薦めの2品である。

t-amp.jpg  ツイータ用のアンプにはSONY製の35W×4であるXM−2040を使用している。
 このアンプは右図の様に助手席側シート下部のドア側寄りに設置してあり、ミッドレンジ用のパワーアンプと干渉しない様にかなり寄せて配置してある。
 その為にアンプが半分くらいがシートの横から見えるようになっている。
 アンプへの配線であるが、小出力アンプである為に線材はナイロンコネクターを使用し外部への接続はギボシ端子で接続する様になっている。
 このギボシ端子は束ねにくく、右図の様にシート下部に来る様にしインシュロックタイを使用して束ねて、ギボシが外れにくい様にしている。



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