◆リアトレイスピーカ リアトレイには純正の薄いリアボードを廃止し、21mm厚の合板を使用してリアボードを製作している。 プリメーラのリアトレイは他社に比べかなり広く、40cmのウーハ2基でも取付が可能なくらいの広さがある。 今回は20cmウーハと13cmミッドレンジに2.5cmツイータを使用しリアトレイだけで3ウェイ構成とした。 スピーカユニットには全てSONY製のマルチスピーカユニットを使用した。 これらのスピーカユニットは、アルトワークスでスピーカボックスを試作し視聴した所、金額差程の見劣りが無かった為に採用したが、はかなり安価で、他社の製品から見るとあまりにも安すぎて音が悪いのではないかと思うくらいの価格差があり以下の様になっている。 SONY 20cmウーハ XS−L80 ¥15,800 SONY 13cmミッドレンジ XS−L55 ¥13,000 SONY 2.5cmツイータ XS−H66 ¥ 8,500この様に3ウェイ分のスピーカを合計しても37,300円にしかならない。 ナカミチやアルパイン等のメーカが20cmウーハだけで38,000円することからもかなり安価である事が分かる。 私もカーオーディオを始めた頃は、やはりPIONEERやKENWOODが主流でその外のメーカー等はほとんど無かった為か、このSONYもDATが発売されている事がきっかけで利用してみた。 取付は右図の様にウーハとミッドレンジスピーカユニットは、取付面からの高さがほぼ同じで高過ぎず非常に良い。 取り付け高さが低い為に、リアトレイが狭い車種でもリアガラス側にユニットを寄せられる為に取り付けられる自由度がある。 スピーカネットも金属製で目の細いパンチ加工がしてあり見た目が良く、ウーハによくありがちなスピーカ外形が4角形に角を倒した様なデザインで取付ネジが見えてしまう物があるが、このSONY製のユニットはミッドレンジユニット同様にネジを固定してからネットグリルを取り付けるタイプの為に仕上げが奇麗に出来上がる。 ツイータユニットは直接ボードに取り付ける事もできるが、左図の様にツイータに付属の傾斜が付いたスペーサを利用する事もできる。 これによりリアガラスに反射して拡散し易く、フロントまで音が到達する前にリアシートや天井などで音が吸収され易い高音を傾斜を付ける事で、リアガラスに直接音を当てずリアシートに吸収されない様な角度を持たせる事ができる。 但しこのツイータの角度は可変できず、スペーサに付いた角度のみで利用するしかないために、必要に応じて利用するようにしている。 しかしせっかく安価なマルチスピーカユニットであるが、96年秋頃にウーハが生産中止されてしまい、他社で捜さないと入手ができなくなってしまっている。 ほとんど普及していないマルチアンプシステムだが、どうしてもグライコやDSPにとらわれてしまう現在では消えてしまう可能性がある。 カーショップも取付時間のかかるマルチアンプよりも、短時間で高い売り上げが出る方を取ってしまうのも分かるが、もう少し頑張って頂きたいものである。 メインに戻る 車両関係に戻る プリメーラ詳細メニューに戻る |