◆コンソール取付について アリストのコンソールに汎用のDサイズ機器を取り付ける場合には以下の点に注意する必要がある。 内部にある機器を取り付ける両サイドの取付板は何ら問題無く使用出来るが、右図でも解る様に純正カセットデッキのパネル面がDサイズでなく変形していて、デッキを取外した後にDサイズの機器を取り付けると余分な隙間ができてしまう。 その為にこのパネル面の問題を解決するには以下の2通りの方法がある。 1つめの方法は、アリストのグレードの中でマイナーチェンジ後のType−Qモデルに標準装備のカセットデッキは右図のような物である。 良く見て頂くと解ると思うが、1Dサイズのカセットデッキと1Dサイズの小物入れが付いている。 このデッキの周りに付いているパネルだけ純正部品で取り寄せれば、簡単に2Dサイズの機器を納められる。 今回この部品は使用しなかった為に、部品型式及び価格は不明である。 もう一つの方法だが、Dサイズの機器を取り付けて開いてしまったスペースのパネルを作り埋めてしまう方法である。 今回はこの方法を実施したが、右図の様に2Dサイズを取り付けると共に、その下側に有った灰皿等も取外してしまい、小型液晶テレビも一緒に取り付けてパネルを作成している。 この小型液晶テレビの右側に有る隙間は、運悪く小型液晶テレビの側面にチューニングボタンやボリュームがある為にやもうえず隙間を空けている。 ◆ヘッドユニット他 ヘッドユニットにはR33GT−Rと同様にSONY製のDATであるDTX−10を搭載している。 しかしこのデッキも残念ながらMDに圧され数年前に生産中止となってしまっている。 DATの下には1/2Dサイズのエレクトリッククロスオーバーネットワークが2台有り1Dサイズとして取り付けて有る。 DATのすぐ下にあるのがフロント用でKENWOODのKEC−202を使用している。 このKEC−202は、カタログ上にスペックが詳しく載っておらず購入してから気づいたのだが、低域の出力がLとRの端子が独立して付いているのに内部回路はモノラルなのである。 セルボモードでも記しているが、低域はモノラルでなく色々なエフェクターなどがかけられている現在の音楽では、左右の位相差で音を打ち消し有ったりする等で、実際の低音がこもってしまったりで違った再生音になってしまう。 その為にこのエレクトリッククロスオーバーネットワークは、設定を3ウェイにして低域をカットしフロントドアに中域を供給しダッシュボード上のツイータには高域だけを供給させている。 ここのポイントは、2ウェイ設定でなく3ウェイ設定で使用して低域をカットしている点である。 これは、リアに低域用のウーハが付いているのもあるが、せっかくの低域をフロントからも出した方がより迫力があると思いがちであるが、まずフロントドアは板金の空洞で中にはウインドウガラスや上下動の機構が入っており吸音材や共振防止処理などはまず満足には行えない。 ましてや、振動の元になる低域をドアに供給するとドアの板金等が共振してしまい、ドアの内貼りも薄い為にこの共振音が聞こえてしまう。 その為に、かなり中域に達する位のクロスオーバー周波数の設定にして低域による異常共振を防いでいる。 またアンプに於いてもいえるが、マルチアンプにする最大の理由は低域を完全に分離したい事にある。 通常アンプ内臓のカセットデッキや外部アンプをデッキに直接付けて使用している場合は、低域から高域までの全帯域が1つのアンプに入るわけだが、ボリュームを少し大きめにすると音が割れたり歪んだりする。 よくこれをアンプの出力が小さい為だと勘違いしている場合が多い様だが、確かにアンプが小さいケースもあるが最大出力が30W以上もあればたいていの場合は十分である。 この音割れや歪みは、大きい音で再生した時に低域でほとんどの電流が消費され他の音を再生できなくなってしまうからである。 また、中音域もボーカルや楽器類のほとんどが中域を占めている為に十分でなおかつ連続した電源供給が条件となるが、たいていの場合において低域で消費されてしまい中域が再生しきれるほどの十分な電源供給に無い為に起こってしまう現象である。 その外にも原因があり、たいていの取付が純正ハーネスから電源供給を行っているが、できれば汎用のヘッドユニットで4チャンネルアンプを搭載しているモデルであれば専用の電源配線キットを利用してバッテリーから直接電源を供給したい。 一番下にあるのがJVC製のエレクトリッククロスオーバーネットワークである。 このJVC製の物だけが唯一3ウェイステレオでクロスオーバー周波数が無段可変でDサイズに取付可能な製品であり、2ウェイ/3ウェイの切換えの他に低域に対しての位相切換えスイッチも中域と高域のそれぞれに付いている。 また、ウーハーの出力のみが+15dBで出力される為に同出力のアンプでマルチアンプを組んだ場合もアンプ側の入力ゲインを大幅に変更しなくとも良い。 その外に、入出力が全てRCAのピンをリアパネルに配置してある為に、邪魔な中継用コネクターが出ない為にデッキの後ろがスッキリと配線できる。 メインに戻る 車両関係に戻る アリスト詳細メニューに戻る |