◆フロントドアスピーカ 右図はセドリックのフロントドアである内張りを外した状態であるが、無数の穴が開いているのが解る。 これまではリアスピーカー重視の仕様がほとんどであったが、このセドリックだけはフロンと重視である。 車のフロントドアは薄い板金で箱状になっており、内部には窓ガラスやこれを上下させる為の機構がある。 そのためにフロントスピーカを大音量で使用すると、内部の機構や薄い板金が振動してしまい、薄い内張りを通して車内に聞こえてしまう可能性がある。 また当然の事ながら車外にもドアの板金が振動して聞こえてしまう。 しかしその反面、リアトレイにはウーハのみの取付となる為にスピーカーボックスを作れない4ドアセダンでは、ミッドレンジがウーハーの影響を受けなくて済む利点もある。 今回は以前までリアトレイで使用していた2ウェイスピーカーである右図の様なナカミチ製のSP−200をそのまま利用する事にした。 このSP−200は2ウェイ構成のままでネットカバーだけを外し、純正フロントドアスピーカー取付位置にボードを製作して取り付けている。 本来は純正のドアスピーカーユニットでは、樹脂のスピーカー取付ブラケットがあるがSP−200をそのまま利用する為にこの樹脂の台を取外している。 その為にスピーカのマグネット部分に雨などによる水滴が付きにくくするカバーが付いていたが、これが無くなってしまう。 そこで左図の様に製作したボードの裏に、ホームセンター等で売っている植木鉢の水受け皿を半分に切取って取り付ける事で問題を解消している。 又、このボードは厚さを付けられない為に、ボード自体からドア板金などに振動が伝わりにくい様に鉛のシートを使用して防止している。 製作したフロントドアスピーカーボードは、純正の樹脂であるスピーカー台を取り付けていたネジ穴がそのまま利用できる様に切取り、右図の様に取り付けた。 スピーカーが多少斜めなのは、ドア内張りにあるスピーカーネットグリルの形状が、ドアハンドルとパワーウインドゥの操作スイッチがある関係上、この様な傾斜で取り付ける必要となった。 その為にこの状態のままでドア内張りを取り付けるだけで完成である。 またスピーカーケーブルは、純正のケーブルがドアまで通っているが、純正のケーブルはかなり細い為に別の太いOFCスピーカーケーブルを純正のドア配線用のゴムブーツをそのまま利用して配線し直している。 ドアと車体の間にあるL字型に曲がっているゴムブーツな為に、スピーカーケーブルがなかなか通らずかなり手間取ったが、ここのブーツを切断して通しテーピングすれば簡単だが、可動部で雨やホコリが付く所でもある為に切断せずに根気強く通して頂きたい。 メインに戻る 車両関係に戻る セドリック詳細メニューに戻る |