新しいタイヤとチューブの取り付け

◆新しいタイヤの仮装着
 新しいタイヤは購入の際に以前から装着してあるタイヤの側面 か、リムに記入されている刻印から調べて全く同じサイズのタイ ヤを用意しておく必要がある。
 これまで見てきた中では、今回の軽快車タイプの26インチで は左下図にある様に26×1−3/8ばかりだったが、中には違 うタイプのサイズもある可能性がある為に、26インチだからと 安易に購入してしまうと危険である。
 それがリムよりも小さくて入らない場合は諦めるだろうが、も しもリムよりも多少広いだけであればそのまま使ってしまう危険 性があり、エア圧が低くなっていると曲がった勢いでタイヤが外 れる危険性がある為に、タイヤサイズは必ず全く同じサイズの物 である事を注意して確認する。
 
 タイヤは右上図の様に全体的に透明なビニールが巻き付けてあ るが、絶対にハサミやカッターで切り取る事はせずに、左上図の タイヤサイズ等が記載されたシール部分から外すと巻終わりがあ る為に、その部分から右上図の様に綺麗にほどいて行く様にする 。
 ここで面倒だからと言って切り取ってしまうと、タイヤの側面 や設置面にあるパターン等に傷を付けてしまうと、その部分から 切れ目が広がり易くタイヤの寿命に関わってしまう為に注意する 。
 
 包装された物を取り外したタイヤは、左上図の様に一旦リムの 上に合わせ、そしてタイヤの側面が下の部分になった所だけをリ ムに入れ込み、最後は多少力を入れてタイヤの片側側面だけを全 周全てを入れる様にする。

◆チューブの装着
 タイヤと違いチューブは左下図の様にコンパクトなパッケージ になって販売されている事が多く、右下図の様に綺麗に折り畳ま れて輪ゴムで2ケ所ほど固定されている。
 
 その為にチューブは右上図の様に固定されている輪ゴムを取り 外し伸ばしておく必要があるが、チューブを床に広げてしまうと 砂等が付きやすく、そのままタイヤ内部に装着してしまうとそれ らの砂等でパンクし易くなる為に注意して取り扱う必要がある。
 チューブを広げる際には左下図の様にタイヤを半分だけ装着し たスポークの上に広げる様にし、右下図にあるチューブのエアバ ルブ部分をリムのバルブ取付位置を確認しておく様にする。
 
 チューブには右上図の様に予めバルブ部分は組み付けられた状 態で販売されている為に、これらを左下図の様に一旦全て取り外 す必要がある。
 取り付ける順番や方向は逆に入り易い部品が無い為に問題は無 いと思われるが、もしも順番がわからなくなってしまいそうであ れば左下図の様に組み立てる順番と方向に並べておく。
 
 そしてバルブ部分を全て取り外したチューブのバルブ部分を、 右上図の様に半分だけリムに取り付けたタイヤの外れている側よ り、リムのバルブ取付位置に挿し込んでバルブの頭がリムから外 れない様に出しておくと良いだろう。
 
 あとは左上図の様にチューブを少しずつタイヤとリムの間に押 し込んで行くが、右上図の様に全てチューブを入れる際にチュー ブがよじれたり折れ曲がったりしない様に注意する。
 また、チューブを入れ込んだ最後に多少ダブつく場合があるが 、その際にはそのままにせず必ずダブつき部分は全体的に移動し てだきるだけ一部分のダブつきは無くす様にする。

◆タイヤを完全に装着する
 そしてタイヤを完全に装着する前に、チューブにあるバルブ部 分がリムから完全に飛び出しているとタイヤの装着がし難くなる 事から、左上図の様にして外れない程度にバルブを押し込んでお くと良いが、大体バルブの長さの半分以上は押し込んでおくと良 いだろう。
 
 また、このバルブ部分のタイヤ装着が最後になると、どうして も力が入り易くバルブのネジ部分を傷めたり、最悪の場合にはチ ューブに取り付けてある部分から空気漏れを起こしてしまう。
 そんな事からもタイヤの装着は右上図の様にバルブ周辺を真っ 先に入れる様にした方が良く、最後のタイヤ装着位置はできるだ けバルブ部分から遠い所で行う様にする。
 
 タイヤの装着はタイヤ取り外し用のレバーは必要なく、全て手 で入れられる為に下手な工具を使用すると逆にタイヤやチューブ に傷を付けてしまう為に注意して作業する。
 全周タイヤが装着できたならば、左上図の様にタイヤを立てて 軽くタイヤを全周少しずつ叩き、タイヤ自体がリムに馴染む様に するが、それ以前にタイヤからチューブが飛び出していたりして いない事を確認しておく必要がある。
 特に軽快車用のタイヤで右上図の様に側面が白いタイヤの場合 には確認がし易く、リムとの間にある不自然な隙間等も見つけ易 いかも知れない。

◆バルブを取り付ける
 左下図の様にリムから飛び出したバルブ部分はタイヤをセット する為に凹ましておいたが、今度は左下図の様にタイヤ側から押 し出してバルブをリムから完全に飛び出させておく。
 その際にはバルブ側のネジ溝を傷めない様に、バルブ側も指で 左右に動かしながら少しずつ出す様にして、ある程度すべて出た 時点で左下図の様にナットを取り付けておく。
 
 この時点では指で押しただけではなかなかバルブが完全に出て はいない事が多い為に、ナットは固定せずに右上図の様に先にバ ルブ部分を組み立てる様にする。
 バルブは右上図の様に黒色や黄色いゴムが付いた部分を下にし て挿し込む。
 そしてチューブ側から出ているバルブ挿し込み部分であるネジ 溝にある2ヶ所のU字型の溝とバルブにある2つの突起を合わせ て挿し込む様にする。
 
あとは左上図の様にバルブ固定用の金具で締め付ければ完成だが 、この金具も実物を見るとわかるが取り付け方向があり逆に取り 付ける事はでき無い為に取り付ける前に確認する。
 そして右上図の様な感じでバルブ部分の組み付けが完了する。

◆タイヤに空気をつめる
 そして左下図の様に空気つめによりチューブに空気を送り込む が、まだバルブ部分が完全に飛び出していない事もあり、一気に 空気を入れ込まず少しずつ入れては右上図のバルブを左右に揺さ ぶる事により、少しずつバルブがリムから飛び出して来る様にな る。
 
 これを繰り返してチューブには既定の3〜4k程度の空気をつ めておき、空気が漏れたりしていない事を確認しておくと良いだ ろう。
 特にチューブがねじれていたりダブついたままで空気を入れて しまうと、運よく戻る場合もあるがタイヤが均一に膨らまない場 合があり、この際にはこの時点ではわからない事が多く実際に自 転車に取り付けて乗ってみると振動が出たりする場合がある為に 注意して組み付けて確認する様にする。

◆バルブを固定する
 チューブに空気が完全に詰め込まれたならば、後は左下図の様 にバルブ部分のナットにレンチを使用して締め付ける様にするが 、締め付けトルクはそれほど必要は無いものの手では取り外せな い程度で締め付けておく様にする。
 これは締め付けか緩いと空気圧が低下した際にバルブが動く事 があり、バルブの付け根部分が擦れてエア漏れを起こす可能性が ある為に、ある程度はしっかりとバルブを固定しておく。
 
 最後には右上図の様にバルブ先端にゴム製のバルブキャップを 取り付けておく。
 もしも脱落して無くなってしまった場合にはできるだけ早目に 購入して取り付けておく事をお薦めするが、開放したままでは砂 等が入り込み易くそのまま空気をつめてしまうとそれらの汚れ物 がチューブ内に入ってしまう為に注意する。


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