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![]() ◆スピーカボックス構造 ![]() このスペースを横幅いっぱいに使用し右図の様なスピーカボックスを作成した。 使用するスピーカユニットはウーハと2ウェイスピーカを使用して2アンプ3ウェイ構成としている。 右図の中央穴2つがウーハ用で両端の穴2つが2ウェイユニットの物である。 この2ウェイ用スピーカは縦置きにして使用し、ツイータを上に向けて設置する為にミッドレンジとして使用する13cmスピーカのマグネットは下側にむく為、両端の穴が下寄りに開けられている。 ![]() その為に上板と下板との接着面も斜めにカットして接着してある。 ![]() 右図の様に中央で左右のスピーカボックスを完全に分離する様にし、更にその半分近くでウーハとミッドレンジの部屋を仕切っている。 中央で完全に仕切っているのは、低域はモノラルでなくお互いの音による影響が出ない様に分離し、ウーハとミッドレンジの間を分離する事でウーハの強力な駆動力でミッドレンジに悪影響を及ぼさないようにし、マルチ構成ならではの中域だけを再生できる様にしている。 ![]() これは小さいスピーカ容積をウーハにできるだけ多くの容積を作り出す為の工夫である。 ミッドレンジスピーカのボックス容量は、本来それほど多くなくても良い為にできるだけウーハ用に利用できる様にしている。 このスピーカボックスの組み立てには、接合面に木工用ボンドを塗布しM4×40mmの皿ネジ頭のタッピングビス(木工用ネジ)を約10mm間隔になる様にして組み立てている為に、今回のボックスには90本以上のネジを使用している。 ◆小箱による分割 ![]() ミッドレンジとウーハの間にある仕切板よりも多少奥目にふたをしているのは、後でグラスウール等の吸音材を入れた時に面一となる様に工夫している。 この仕切板の固定は、上下左右と正面から3個所づつのタッピングビス止めをしており、その外に密閉性を良くする為に右図でも多少見えると思うが、各ボードとボードのつなぎめにはシリコンボンドを塗ってふさいでいる。 シリコンボンドを塗る際は、たっぷりと塗り斜めに延ばし合板のつなぎめに三角に残る様にして乾燥させる。 また、ミッドレンジ用のスピーカケーブルを適当な位置に穴を開け通しておく様にする。 この線材はケーブルクランプで止めながら引き回して行き、その後に線材の出ている所をシリコンボンドでたっぷりと盛り上げ、線材の穴から空気が漏れない様にする。 ![]() この方法は裏板を取外せる様にする場合のみ実施し、通常は上下左右をタッピングビスで直接裏板を固定するようにする。 この左図のスピーカボックス上の方にある線材4本は、それぞれウーハ2組とミッドレンジ2組のスピーカケーブルである。 後で端子台による中継方法を利用する為に、この位置から線材を出して置く為に裏板取付板にも穴を開けて通しておく。 ◆グラスウールによる吸音 ![]() しかし何も処理せずスピーカボックスの内部を合板のままで音を再生すると、合板の中で音が反射してこの反射音がコーン紙に戻ってきて不自然な音を出させてしまう原因となる。 あまり吸音材を入れ過ぎても音がこもったりする他に、ボックスの内部容積が小さくなってしまう為に、全体に薄く貼る様にする。 右の図では、左端下にあるミッドレンジ用の箱の中には背面にグラスウールを貼っただけである。 この小箱の両端は高さがほとんど無い為に、特にグラスウールを貼り付けていない事が分かる。 ![]() あまり厚く貼ると、低域が丸くなって立ち上がりがハッキリしなくなってしまう様であった。 グラスウールの固定には、ホッチキスの本体側だけの様なハンディタッカーを使用してボードに打ち付けている。 このハンディタッカーで使用するピンだが、細く短い物を使用すると合板に突き刺さり易く、深く突き刺さる為にグラスウールを貫通してしまい押さえにならなくなる為に、使用できるピンの一番大きく長い物を使用して打ち付ける。 ◆スピーカユニットの取付 ![]() スピーカユニットは、付属の比較的長いタッピングビスをそのまま使用し固定する。 両端の2ウェイスピーカは、ツイータの高域が車体の両端に当たり易く反射してしまわない様に、ツイータがスピーカボックスの内側にむく様に取り付けた。 ![]() また、純正リアトレイ固定ピンを取外し今回作成したスピーカボックスの両端に取り付けて、スピーカボックスを固定している。 ![]() これらのネットはスピーカボックスの前に置いた荷物がユニットに当たり、コーン紙を破らない様に保護する意味でも必ず取り付けておく。 メインに戻る 車両関係に戻る アルトワークス詳細メニューに戻る ![]() |