ani_103.gif

カーオーディオ
(スピーカボックス)

ani_103.gif

◆リアスピーカボックス
sp-box.jpg  従来の軽自動車であれば、4ナンバーが多くリアーシートが狭い分荷物を積むスペースがかなり広くスピーカボックスを作る上で自由度が有った。
 5ナンバーが主流となってからは、荷物を積むスペースが少なくスピーカーボックスもそう大きく作れなくなった。
 このセルボモードも同様で、右図の様にリアシートからリアラゲッジドアまでのスペースをフルに利用しスピーカボックスを製作した。
 通常は4ドアのリアトレイに取り付ける方法と同様に、スピーカを上向きに取り付けてリアシートを倒さずに聞けるようにスピーカボックスを製作したが、リアシートを使用する機会が少ない為にあえて直接音圧を聞き取れる様にスピーカをリアシート面に設置して製作した。
box-side.jpg  左図では解りづらいと思うが、スピーカを取り付ける面の傾斜はリアシートを立てた時と同じ傾斜角度で、当然ながらリアシートを立ててもスピーカには当たらない様にしてある。
 スピーカボックスの内部構造は別車種のアルトワークスを参照して頂きたい。
 概略としては、ほとんどが24mm厚の合板を使用しており20cmウーハの中央で左右2分割になる様に同じ24mm厚合板で仕切ってある。
 更にウーハで駆動されたスピーカボックス内の空気で中域用のミッドレンジスピーカのコーン紙が揺らされない様に、ミッドレンジ専用の小箱で個室を作ってある。
 これを怠るとマルチアンプにした意味が全然無いだけでなく、ウーハに揺らされてまともな中域が再生不可能となる。
 ツイータはスピーカ取付面に直に取り付けてあるだけで、配線用のケーブルだけスピーカボックスの内部に引き込み配線している。
rear-up.jpg  スピーカボックス背面にはアンプを取り付けられるだけのスペースを残しておき、リアラゲッジドア用のショックアブソーバを逃す部分を忘れない様にする。
 セルボモードでは右図の様に右側にあるが、リアガラスが倒れた構造になっている為にテールランプ上部あたりからスピーカボックス天板の両端に逃しを作る必要がある。

◆スピーカボックス製作のポイント
 製作者によっては左右のウーハを1つの箱に取り付けてしまう場合もあるが、低域は必ずしもモノラルではなく、1つの部屋では別々のウーハが1つ部屋の空気を揺らす為にお互いに相手の動きをジャマする他、片方だけ動いた場合を想定するともう一つのウーハは逆に中の空気で駆動され多少時間差が出るものの逆位相の振動ができて音を打ち消す事になる。
 通常の音楽を再生した場合は、左右バラバラに様々な低音が再生される為に、お互いがお互いをジャマしあいまともな低音が再生されなくなり単なる振動になってしまう。

 また、大きいウーハの方が低音が出るという発想からか、30cm〜40cmものウーハを付けている物もあるが、大きすぎると確かにボイスコイルとマグネットも大きい為に大きな振動として得られるのは確かだが、ウーハのコーン紙自体が重くなってしまいテンポの早い曲等ではベースやバスドラの音が次の音までコーン紙が戻らず音にならなくなる。
 大きくても2個使用しステレオで再生出来るようにしてあれば良いが、ライン入力をモノラルにするか、パワーアンプでブリッジ接続にしてウーハを1個しか使用していない物も見かける。
kec300.jpg  これもまたイマイチで、実際にステレオ再生できる様にしたこのセルボモードにて以前使用していた右図にあるKENWOODのエレクトリッククロスエーバネットワークであるKEC−300にて低域だけをモノラルとステレオに切り替えてみると差が明らかで、モノラルにすると低域がこもり、ステレオにするとメリハリの効いた低音が再生できる。
 特に現在の曲では、ゲートリバーブやディレー等のエフェクターがかけられてあるのが普通で、生音と違い広がりのある低音の場合が多く、モノラルにしてしまうとこれらの効果が得られなくなるどころか別の音になってしまう点に注意して頂きたい。

 ホームオーディオと違い、車内ではロードノイズや音の反射・吸収といった悪影響が多く、室内で効く音量よりははるかに大きい。
 その為にウーハ等もより大きく駆動される為に、通常低域を出し易くする為のスピーカボックスの容積計算やバスレフ・バックロード等の構造などは当てはまらなくなる。
 色々とスピーカボックスで試した結果、ほとんどスピーカボックスの容積は不要である。
 これは室内と違い大音量で強力に駆動されるウーハを動き易くしたのではスピーカのボイスコイルが動作できる振幅範囲を超えてしまい音にならなくなってしまうからだ。
 その為に、自動車の足回りと同様に動くコーン紙をある程度動かしておく一方で抑制する必要がある。
 そのためにスピーカボックスは完全密閉式で、ウーハは20cmあたりでコーン紙の固い物が良く、ボイスコイルも多層巻きであれば更に強力である。

◆パワーアンプ取付方法
amp.jpg  今回は、リアスピーカのみ3ウェイマルチアンプを採用した為にパワーアンプが3台となり、スピーカーボックスを作った事とアンプとスピーカ間の配線を短く出来る事より右図の様にスピーカボックス背面にアンプを取り付ける様にした。
 又、リアシートを立てて使用する場合はシートに隠れて低域だけしか聞こえなくなってしまう為に、MDプレーヤ内臓の35W×4のアンプのうちフロント用を利用しドアスピーカに使用している。

amp-angl.jpg  アンプは一番大きい左側よりウーハ用の200W×2(定格100W×2)で中央がツイータ用の35W×2(定格20W×2)で右側がミッドレンジ用の100W×2(定格45W×2)を使用している。
 この仕様だとウーハ用のアンプがかなり大きい為に、実際はもう少し小さくとも十分である。
conect.jpg  アンプの配線は、接続を確実に行えるように右図の様に全てのケーブルに圧着端子を付け端子台を使用して接続している。
 これによりギボシ端子等による抜けや接触不良を避けている。
 又、配線を図の様に全てケーブルクランプで固定する際は、一度端子台等で中継した方が配線し易い。
 通常4ドア系のトランク内に設置したアンプボードでは、ケーブル類をアンプボードの裏に引き回しケーブルが多少乱雑でも分からない様にするが、今回の様にスピーカーボックスの後ろという事もあるが、あえて配線を見せたいとの要望でこの様なボード表に配線するケースもある。


 メインに戻る   車両関係に戻る   セルボモード詳細メニューに戻る 
ani_101.gif
このホームページについての連絡先は こちら 迄にお願い致します