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Panasonic製 CY-ET700D (アンテナ分離タイプ)
アンテナ線の配線
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◆アンテナ線を通す準備
 アンテナ線をバックミラー周辺から配線する際には、一般的に左図 の様に天井側を通してピラー内をおとしてダッシュボード内部へと通 すのが一般的だろう。
 今回は助手席からは目立たない様に右図の様にバックミラーの運転 席側に取り付けたが、どちらにしても一旦アンテナ線を持ち上げてか ら天井の内張り内を通す事となる。
 左図はアンテナ線を持ち上げて内張り内に線材を収納した図で、こ の際にアンテナ線が極力見えなくアンテナを取り付けてあればよいの だが、アンテナの取り付けの際の条件もある為にどこかで妥協するし かないだろう。
 もしもサンバイザー等で天井にある内張りと天井の間に隙間を作れ ない場合には、右図の様にサンバイザー自体を取り外したりし線材を 簡単に通せる様にしておく必要があり、無理に天井の内張りを引っ張 ってしまうと折れ曲がったり破れたりと破損してしまう恐れがある為 に十分注意して作業する様にし、少しでも無理がかかる様であれば取 り外してしまった方が良いだろう。

◆ピラー部分の取り外し
 次にアンテナ線を天井からダッシュボード内に引き込む為にピラー 部分の樹脂カバーを取り外す様にする。
 ピラー部分の樹脂カバーを取り外すには引っ張るだけで良いのだが 、車両によっては左図の様にピラーのドア面側に保護カバーがはめ込 まれているものが邪魔になる場合がある。
 今回も簡単にピラーカバーが取り外せる様にこの保護カバーを取り 外したが、左図の様にどの部分からでも引っ張れば簡単に取り外せる 様になっており、右上図の様に適当な位置まではがしておけば全部取 り外さなくとも十分だろう。
 その保護カバー先端でダッシュボード側は左図の様に引っ張れば簡 単に抜けてくる為に、ぶら下がっていると作業性が悪い為に取り外し ておいた方が良いだろう。
 そして、右図の様にダッシュボードを固定しているネジも取り外し ておき、線材を通し易くしておく様にする。
 ダッシュボードを全て取り外すにはかなりの時間と手間がかかる為 に、右図の様に引っ張れば線材やコネクターを通せる分の隙間が開く 程度の取り外しで十分である。
 そして最後にピラー部分にある樹脂カバーを取り外すが、このピラ ーカバーは右図の様にクリップでとめてあるだけで、基本的には引っ 張れば簡単に外れる様になっている。
 しかしこのクリップはゆっくり引っ張るとクリップの金属部分がピ ラー部の突起から外れたりする為に、取り外す際にはある程度の勢い とタイミングが必要である。
 このセルボのピラーカバーは3箇所のクリップが付いていたが、あ まり多く一気に引っ張ってしまうと樹脂が割れてしまう場合もある為 に、クリップが抜ける程度の30〜50mm程度を一気に引き抜く様 にしてクリップを1本ずつ抜き取る様にする。

◆サイドステップ部分の取り外し
 ここからはサイドステップ周辺を取り外す作業だが、直接ダッシュ ボード内に余った線材を収納するのであればサイドステップ周辺は取 り外さなくとも良いだろう。
 ドア内のステップ部分には左図の様に必ず樹脂製のカバーが付いて いるが、アクセルの右側にあるカバー等を取り外す際には一旦サイド ステップのカバーを取り外す必要がある車両もある。
 今回のセルボではこの部分を取り外す必要が無かった為にこの作業 は行わなかった。
 軽自動車の場合には運転席側のダッシュボード内が狭く、余った線 材を置くには邪魔になり易く、今回は足元のカーペット内に収納する 様にする為に右図の様にアクセルの右側にある樹脂カバーを取り外し た。
 このカバーはネジで固定されている場合もあるが、今回のセルボモ ードでは樹脂製のクリップで中心部分をドライバー等で押して凹ます だけで簡単に取り外せる形状のワンタッチクリップで固定されていた 。
 構造的には左図の様になっており、図の様に中心のピンをある程度 引き出すか押し込む事によりパネル内部側になる方に広がっていた物 がピンの隙間ができた部分に入り込んで戻せる構造になって外れる様 になる。
 しかし何度も着脱した事もあるが今回のセルボモードも12年以上 経つ為にこのピンの樹脂ももろくなっていた様である。
 このピンを抜いてみると右図の様に固定する為に広がる4本の爪の 様な部分が1つ割れて無くなっているのがわかるだろう。
 このピンの爪は3本もあればなんとか固定できるが、また何時割れ るかも知れない為に新品と交換しておいた方が良いだろう。
 このクリップは自動車メーカーの純正部品を取り寄せれば入手可能 だが、ホームセンターのカー用品コーナー等にも用意されている場合 があり、今回は近所のホームセンターで見つけ買い置きしていた 株式会社フジックス製 の製品を利用してみた。
 このクリップにはサイズや形状の違いによる種類が多数あり、実際 に破損した物を持って行き見比べて買う様にする。
 実際にはサイズは合うものの右上図の様に表面処理が違っており、 セルボモードのクリップにはデザインなのか溝が付いている。
 その為に車両側にも見える部分に付いたクリップと見えない部分に 付いたクリップがある為に、見える部分のクリップが壊れた場合には 見えない部分から取り外して交換しておくと良いだろう。
 しかしクリップも古くなっており壊れ易くなっている為に、無理に デザインを合わせる為に取り外す必要の無い部分を取り外して壊すく らいならデザイン違いでも壊れた部分のみ入れ替えた方が良いだろう 。
 また、クリップはばら売りせず左上図の様に10個1組で売られて いる場合もある為に、その際には壊れた周辺全てのクリップを交換し ても良いだろう。

◆アンテナ線の設置
 アンテナ線は左図の様に真上の天井側に向け、天井の内張りと天井 の隙間に押し込む様にして設置するが、隙間から押し込んだ線材が出 てきてしまう場合には、右図の様に付属のスポンジテープを部分的に アンテナ線に巻いてから押し込むと良いだろう。
 これによりスポンジを巻いた部分が障害となりアンテナ線が簡単に 天井と内張りの隙間から出て来る様な事はくなる。
 そしてアンテナ線をピラー部分まで横にはわせ、あとはピラー部を ダッシュボード方向に下ろす様にする。
 今回のセルボモードでは左図の様にピラー部分の樹脂カバーがダッ シュボードに挟まっており取り外す事ができなかったが、幸いにも左 図の様にピラーカバー下部が取り付けてある状態でもダッシュボード 下部にアンテナ線を落下させる事ができた。
 そして右上図の様にダッシュボード下部までアンテナ線を引き出し ておき、天井やピラー部分に余分なアンテナ線が無くなるまでしっか りと引き出しておく様にする。
 そしてピラー部分には左図の様な結束バンドのインシュロックタイ を使用してアンテナ線をしっかりと固定できる様に、コンベックスベ ースを使用しておくと良いだろう。
 これらを使用せずにピラー部分の樹脂カバーを取り付け様とすると 、クリップを差し込む際にアンテナ線までも巻き込み断線させてしま う恐れがある為に注意が必要である。
 そしてアンテナ線は本体を取り付ける部分まで十分な長さを確保し 、余った線材は右図の様に10cm以上のループになる様に巻き付け 、インシュロックタイで2箇所ほど固定してバラバラにならない様に しておくと良いだろう。
 この10cm程度のループは取付説明書にあった為に実施したが、 実際にどれだけ有効なのかは不明だがこのループを作る為にダッシュ ボード内に余った線を束ねずフロアーマット部分まで下ろしてから束 ねた。


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