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汎用バルブ交換タイプHID LOUD
バラストの固定方法
バラストをしっかりと車体へ固定する
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◆バラスト取り付け用の材料
 バラストをしっかり固定する為には厚手の取り付けステーを使用 する必要があり、錆び難い様にステンレス製の物を使用するとなる と固定ネジの穴あけも大変である。
 その為に右図にある様なステンレス製の穴開きステーを用意して おくが、ホームセンターの一般用品コーナーでは似た様な製品は数 多くあるのだが、全体的に薄手の物しかなく厚くとも1.2mm程 度しか無かった為に、今回はカー用品コーナーにあるエーモン製の ステンレス金具を使用した。
 その中で300×15×1.5mmのS632と300×15× 2mmのS633であるステンレス金具を3本ずつ用意しておいた が、これらは穴のピッチが異なっており1.5mm厚の製品が約1 0mm間隔で2.0mm厚の製品が20mm間隔になっている。
 その他に直角に折り曲げる必要がある場合にはS612と言う製 品があり、これは70×35×15×2mmで穴ピッチが約10m m間隔にあいている。
 これらの製品にはφ7の穴が開いており、車両やLOUDで使用 するネジ径がM6タイプの為に、M6のネジ類を数多く用意してお く必要がある。
 取り付ける車両の板金も平らではない為に必ずと言ってよいほど 何らかの方法で取り付け高さを調節しなければならない。
 私がよく使う手としては右図の様に長いボルトに複数のナットを 入れておき、取り付ける製品と取り付ける場所を1本のボルトに入 れたナット同士で挟む様にして、その一方のナットの位置で高さを 調整しもう一方のナットで挟み込む様にして固定しようと言う方法 である。
 右図の場合ではステンレスステーをボルトの頭とナットで固定し 、ボルトを車両のネジ部分に挿し込んでステーの位置が丁度良い高 さになったら右図上部のナットでボルトを車両に固定する。
 その為に、取り付ける位置がわかっていればボルトの長さも割り 出せるが、先にボルトを購入する際には10mmから60mm程度 までの全種類を用意しておくと良いだろう。
 また、ゆるみ止めの為にナットにロック機構が付いた物を使用す るのも良いがスプリングワッシャ程度でも十分で、その際には必ず スプリングワッシャが板金等に傷を付けてしまう為に平ワッシャも 使用する様にした方が良いだろう。
 購入数の目安としては、ボルト1本に対して固定箇所分のスプリ ングワッシャーと固定箇所の2倍の平ワッシャが必要となる。

◆1つ目の固定位置を決める
 1つ目の固定箇所は車体のしっかりした部分を探してみた所、ヘ ッドライト下部の内側にはフレームがネジ止めされており、左図の 様にフロントグリル下部の一部分に見える様な四角いパイプの様な 物が取り付けてある。
 その取り付け部分は右図の様にM6のボルト2箇所で固定されて おり、この2箇所のうち下部のボルトを取り外して今回の取り付け ステー用の固定ネジ穴として利用する事にした。
 取り付けステーには左図の様に取り付けステーを固定する為のナ ットと、車体の取り外してしまったボルトの代わりにフレームを固 定する為のナットを入れておく。
 取り付けステー側には両面に平ワッシャーとボルトの頭の真下に はスプリングワッシャーを入れておき、フレーム側のナットの先に はスプリングワッシャーを入れておき平ワッシャーでフレームに傷 が付かない様にしている。
 その取り付けステーを右上図の様にLOUDのバラストに取り付 けるが、図の様に線材が出ている側に取り付けステーを取り付ける 様にする。
 その際には取り付けステーが右上図の様にLOUDの取り付けネ ジ穴よりも長めに切断しておき、ネジを支点にしてケース背面でも 支えられる様にしておく。
 穴開きステーに取り付けたネジは固定せずに緩めておき、左図の 様にして車両のネジ穴に仮取り付けし、バラストがヘッドライト下 部に寄せて、バラストの反対側の上部取り付けネジ部分にドリルが セットできる高さにする。
 ネジが緩んでいるとバラストが遊んでしまいなかなか位置が合わ せられない為に、右図の様にスパナを利用して穴開きステーをある 程度締め付けておくと作業し易いだろう。


◆2つ目の固定位置を決める
 バラストの位置が決まったならば、左図のバラスト左上にある取 り付けネジ穴の後ろにある板金に穴位置をけがき、一旦バラストを 固定していたネジを緩めて、右図の様にドリルを使用してφ6.5 程度の穴を開ける。
 使用するボルトがM6の為に、穴開けサイズはφ6.3〜6.5 位が適当で、穴を開けた後は大きめのドリルの歯やバリ取り用の工 具を使用してドリルで出たバリを取り除いておく。
 そして車体と同色のタッチアップペイント等を使用して、穴開け 後の穴の周辺から錆びが出難い様に再塗装しておくと良いだろう。
 ここに取り付けるボルトはタイヤ側に余分な長さのボルトが突起 しない様に、タイヤ側から平ワッシャーを当てて長いボルトを入れ 、一旦ボルト自体を板金の反対側から平ワッシャーとスプリングワ ッシャーを使用してナットで固定してしまう。
 しっかりとボルト自体を車体に固定したならば、バラストを受け る為のナットを入れ平ワッシャーも入れておき、その上にバラスト を挿し込んでから平ワッシャーとスプリングワッシャーを使用して からナットで固定する様にする。
 バラストを固定する前に反対側のステンレスのステーを使用した 部分と合わせ、ナットで高さを調節してバラストが板金の凹凸に影 響されない位置を探し、その位置で左右のナットを固定する様にす る。

◆最後の取付位置を固定する
 片側に2ヶ所ある取り付けは上記2つ目の取り付けと同じ様に板 金に穴を開けてボルトを立てる訳には行かず、この部分の板金はか なり傾斜が付いており板金にそのままボルトを立てるとかなり斜め になってしまう。
 その為に左図の様にしてステンレスの穴開きステーを折り曲げて 右図の様にして板金に穴を開け固定している。
 この際に折り曲げたステーは、右上図の様にバラストと板金の間 に入れた際にピッタリと合う様な折り曲げ角度にしておく必要があ る。
 ここで折り曲げた角度によりネジを締め付けた際にバラストや板 金に負担がかからない様にする必要がある。
 この部分の固定方法では、バラスト側も板金側も15mm程度の 長さのボルトを使用して普通に固定するだけでよい。
 バラスト側を固定するボルトは板金からかなり浮いている為にど ちらからボルトを通しても問題は無いが、ステンレス製の穴開きス テーを板金側に固定する部分は、タイヤ側に不要な長さのボルトが 飛び出さない様に、タイヤ側よりボルトを平ワッシャを使用して挿 し込み、取り付けステーを通してから平ワッシャとスプリングワッ シャを使用してからナットで固定する様にする。
 この様にして長いボルトを利用して凹凸のある板金の上にバラス トを宙に浮いた様な感じに取り付けている。
 この取り付け方法は様々な取り付けに応用でき、宙に浮いていて もM6クラスのボルトを使用すればかなりガッチリと固定できる為 に、変に折り曲げた板金を使用するよりは確実に固定できる方法で あろう。
 この様に製品を取り付ける際には、いかに製品が振動で動かない かと取り付けで製品に無理がかかっていないかで、固定方法によっ ては製品の故障につながる場合がある為に、取り付けには十分構想 を練ってから取り付ける様にする。


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