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セルボモード(CN32S)のオーバーホール
[177-E1] ラジエータ
スズキ CDパーツカタログより

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◆交換部品の選択
 劣化し易いゴムホース類の交換と言う事で、ラジエータから出て いるリサーブタンクまでのホースも一緒に交換しておく。
 この部分は膨張して溢れた分が通りリザーブタンクに入り、エン ジンが冷えると今度はリザーブタンクから吸い出す際にクーラント が通る様になっている。
 ホース自体は部分的に固定されてはいるが、どうしてもエンジン や走行時の振動でホース自体がプルプル動く事から、ホース自体に ヒビが入っていないか注意して確認する。
 10年近く経つ為にラジエータ内部の状態が一番気になるのだが 、2年毎の車検の度にクーラントを交換している事から大丈夫だろ うと今回はラジエータ交換は予定していなかった。
 そしてディーラに各部品の交換を依頼し、エンジンが下ろされた 頃を見計らって出向いてみると、普段見れない取り外した部分がよ く見えて参考になる。
 その中でも左図のサーモスタットだが、これはラジエータから直 接この部分に接続されている事から、この配管内部とラジエータ内 部はほぼ同じ状態だろうと推測される。
 配管の内部を見てみると左上図の様にものすごく綺麗な状態で、 車検毎のクーラント交換が効いているのかこの状態を見てラジエー タの交換はしばらくしなくとも大丈夫だろう。
 ただ、この部分のサーモスタット自体の動作はやはり不安で、何 れこの部分に付いている水温センサー等と一緒に交換しておいた方 が良いかも知れない。
 しかし、サーモスタットの入り口がこれだけ綺麗であればほとん ど問題ない様に思われ、あとは温度によって切り換えるバイメタル の状態もかなり良いものと推測される。
 以前から部品の交換でラジエータを下ろしたりする事は何度かあ ったが、その度にホースや配管内には薄っすらと茶色い柔らかな水 垢の様なものが付着していた記憶が強く、今回のセルボモードも同 様になっていると思われたが、これだけ内部が綺麗だとは想像もし ていなかった事である。
 この事からも、長く乗るのであればエンジンオイルだけでなく水 ・油関係は全て車検毎に交換した方がよく、もしかするとラジエー タに穴が開いて水漏れを起こす場合も見受けられるが、クーラント さえコマ目に交換していればその様な事は起き難くなるかも知れな い。
 このセルボモードのラジエータは3万弱で買える様だが、普通乗 用車となると10万近い買い物になってしまう為に、2年毎のクー ラント交換だけでこれらの出費は抑えられ、壊れなくとも内側に沢 山のゴミが溜まったラジエータではけして冷却効率がよくなるハズ も無く、冷却不足であちこちにトラブルを発生する原因となる恐れ もあるだろう。

◆パーツリスト
ラジエータ 177-E1 [CN32S]
純正 代替部品 部品名 定価 数量 金額
部品品番 部品品番 メーカー
1 17938-65FM0     ホース,ラジエータ \470 1 \470
 ツー リザーバ タンク
2 09352-70111     ホース,リザーバ タンク ベント \430 1 \430
-600
3 09401-11407     クリップ \80 1 \80
4 17920-66F01     キャップ \790 1 \790
  合計 \1,770
 ここではリザーブタンク用のホースだけの為にかなり格安の部品 だけとなっているが、ホースの状態を確認してヒビ等が発生してい ない場合には、すぐに交換できる位置にある為に交換の必要も無い だろう。
 この部分ではホースの劣化と言う事もあるが、意外と熱などによ るリザーブタンク自体の変形やヒビ等が発生している場合もある。
 リザーブタンクにはエンジンの熱により常時クーラントの出し入 れが発生している為に、漏れ出してしまうとラジエータ内のクーラ ントが不足してしまいエアが入り循環できなくなってしまう可能性 が出てくる為に、ラジエータとエンジンを接続しているホースと同 様に重要視する必要がある。


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