◆部品交換によりあちこちに擦り傷が・・・ 10年近く乗り第1回目のオーバーホールまではそれほどでは なかったのだが、第2回目のオーバーホール時には悲惨な物で、 数多くの傷と擦り傷が付いて帰ってきた。 その時の状態を板金屋さんに連絡する為に作った資料が以下の 図である。 また、リアバンパーには見えなかったブロックに擦った物で、 右サイドステップ部分は除雪された所を乗り越えた際に、中に大 きな石があり板金部分が凹んでいる。 以上の部分は以前に付いてしまった傷であるが、他のは整備上 で付いた傷だけである。 今回特にひどかったのがフェンダー部分にある擦り傷で、両側 のフェンダーが完璧にヤスリ状態であり、おそらくこれは整備時 のフェンダーカバーによる物と思われる。 セルボモードだけではないが、以前から洗車と拭き取り時には 傷を付けてしまう可能性が高く、洗車不要として車検・点検を依 頼していた為にこちらの落ち度もあったのだろう。 その為にこれ以降はコイン洗車場でよく見かける水圧式のジェ ット洗浄だけ実施し、絶対に拭き取りはしない様にとお願いして いる。 そして左右のドアにある傷も大きく、助手席のドアにはミラー 付近に縦傷とドアハンドルの部分にあるが、こちらのドアハンド ルに付く傷はよく開閉時に付く物だろう。 どうしてもドアを閉める際に板金部分を押す奴が多く、ドアハ ンドルがあるのだから板金部分を押して閉めるのは絶対に止めて 欲しいものである。 運転席側のドアは更にひどく、こちらもミラー付近に傷が付き ドアの後方つなぎ目付近には大きな擦り傷と鍵等で付く様な大き な引っかき傷が付いていた。 更に運転席側の後部フェンダーにも擦り傷があり、どうすれば これだけの傷が付く物かと思わせられるが、運転席側の傷に関し ては駐車場等で狭い間隔で停めた場合に良く付き易く、整備途中 で順番待ち等で起こった物なのかも知れない。 そしてこれも気になるのがリアゲートに付いたリアワイパーの 付け根部分にある傷である。 この傷は別ページにある 【リヤウィンドワイパ/ウオッシャ】 で説明してある様に、リアワイパー付け根にあるゴムを交換して もらった時の傷である。 この部分の傷を見る限りでは、外れない為に爪を立てて無理矢 理ゴムを回した時の擦り傷の様で、これでは直してもらっている のか壊してもらっているのかわからない。 ◆再塗装を考えていたが・・・ 当初は再塗装を考えており、メーカーでよくオプションで用意 しているフッ素塗装等の話を出してみた。 実際、BH5レガシーやBNR33GT−Rではメーカー工場 オプションのフッ素塗装を行っており、傷が付き難く汚れもこび り付き難い事から手入れが楽である。 ただ全塗装するには現在の状態があまりにもよい事と、本当に 硬い塗装をするにはフッ素塗装ではなく別の塗料があり、これで あればフッ素塗装よりも硬く傷の付かない塗装ができるとの事で あったが、気軽にできる料金ではない為に算出してもらえるに至 らなかった。 その為に、とりあえず現在の塗装が良い事から下地さえしっか りすればコーティングでも十分と言う事になり、取り扱ってまも ないクォーツコートを処理してもらう事にした。 そして大きな分解作業も一段落したと言う事で、このコーティ ングと同時に下回りの全塗装も行ってもらう様にした。 ◆下地処理が原因?・・・ 下回りの塗装も念入りに行ってもらった為に数日かかり、夕方 に車両を引き取りに行った際には今までの傷は全て見えなくなり 、天井にあった汚れが一部取れない事を除いては全く問題ない状 態であった。 帰ってから車庫にて蛍光灯を点けて車体全体をチェックしてみ たが、傷やムラも見当たらず艶も増しこれで一安心と言った所で あった。 しかし、日曜に何回か出かけた時の事であったが、駐車場に停 めて買い物を済ませ戻ってみると、ボンネットは一面擦り傷だら けでビックリし、他の部分も見てみると擦り傷が付いている所と 無い所とがあり、念入りにチェックしたつもりが何故擦り傷が付 いているのかが疑問であった。 そして夜に車庫で蛍光灯を点けて確認しようとしたら、何故か 擦り傷が全く見当たらず、どこを探しても確認できなかった。 次の日曜も出かけた際に確認したが擦り傷は見当たらず、まさ か夢だったのかと思わせられる様な物であったが、これで後で駐 車場等で付けられた擦り傷で無い事がわかった。 だが駐車場で付けられた傷だとしても、あれだけ広範囲に付い ているのはおかしく、たとえ砂埃が付いたボディで子供が滑り台 代わりにしてもあそこまでは傷が付かないだろう。 そしてまた何度目かの日曜にまた同じ様な擦り傷が見える様に なった。 しかし擦り傷が見えたり見えなかったりと言うのはおかしい話 で、車両を移動させて見た所では以前ボンネットとその他一部だ けと思っていたが、太陽光を直接当てた部分に擦り傷が見えて日 影にした部分には擦り傷が見えず、結局擦り傷は車両全体にある 事がわかった。 帰ってから車庫で蛍光灯を点けて見たがやはり傷は全く見えず 、太陽光の下では見えた事から何か明るい光を当てて見る事にし た。 そして棒型蛍光灯やボール型蛍光灯を近くに当てても擦り傷は 見えず、明るい懐中電灯を当てて見ると左上図の様に若干傷らし い物が見えてきた。 しかしこれ以上明るい光源は無く、以前は100〜300Wの 電球やカメラ関係の照明もあったのだが今は無く、しょうがない ので右上図の様にGT−RのHID光を当ててみた。 結果、太陽光の時よりは若干擦り傷が少ない気はするが、かな り多くの擦り傷が光の当たった部分周辺から全体的に傷が見える 様になってきた。 そしてその拡大図を以下に2枚ほど載せておくが、メタリック 塗装の為に全体的にザラザラしている様に見えるが、HID光が 当たった周辺にある線状の物が問題の擦り傷である。 こんな傷がこれだけ大量に付いているのかなりショックで、こ れではコーティング以前のままの方が遥かに程度が良かっただろ う。 以前から塗装等をお願いしていて仕上がりには全く問題無かっ た所だった為に、今回も安心してお任せていたのだがこれにはか なりガッカリものである。 車を預けてきて見てもらう方が楽だったのだが、野ざらしで雨 ざらしと言うのも避けたかった為に、天気の良い日に持ってくる 事にし、快晴の日を狙って会社を早退し実際に見てもらった。 その時の話では何故こんなになったのか不思議な感じらしく、 特にコーティング材は昔のポリマー系の様なポリッシャー等を使 用して擦らない為に傷が付くはずがないとの事であった。 何でも、ガラスコート用の液剤は塗装と同じ様に吹き付けて行 うらしく、最後には固まる為の促進剤の様な物を軽く塗る程度ら しいので、傷が付く原因が考えられないとの事であった。 ただ、促進剤を最後に塗布後30〜40分で塗るとあるが乾燥 の状態から適当であるかどうかがわからず、再度メーカーにその 辺を聞いておくと言う事で、若干リアフェンダー部分にオイル滲 みの様な部分があった為に、この部分の修正を含めて全体的に見 てみるとの事であった。 しかし、滲みは直っていたが他の部分は以前と変わらず、その 後に塗ったと言う車等も見せてもらったが、それには擦り傷らし い部分は見受けられなかった。 ◆独自の結論 実は気になる事があり、このセルボのコーティング前にGT− Rのボンネットを交換してフッ素塗装をしてもらった際に、夕方 遅くに引き取って帰り、車庫で見た時にボンネット全面にすごい 擦り傷があった事を思い出した。 その擦り傷を修正してもらった次の週に今回のセルボのコーテ ィングと言う事から、もしかするとコーティングの施工に問題が あるのではなく、GT−Rのボンネットの様に下地処理を行った 際の擦り傷ではないかと思われた。 その時の話を出してみると、白系は回すポリッシャーを使用す るが黒系は傷が目立つ為に回さないタイプの物を使用する事から 、光が丸くなるのはポリッシャー傷では無いとの話であった。 しかし傷が丸いのではなく、当たる光により形状が変化する事 を伝えたのだが、結局結論は出ないままであった為に再施工には 至らなかったが、今回の件に関しては以下の様に独自の結論を付 けるだけとなった。
おそらく、光の強弱により擦り傷の有無がある事から、普段の 曇り空程度の光や蛍光灯等では上図【弱い光】の様にコーティン グ層の表面で反射してしまう事から傷が見えないのだろう。 しかし、快晴時の強い光ではもちろんコーティング層の表面反 射もあるだろうが、上図【強い光】の様に透明に近いコーティン グ層を付きぬけ、従来の塗装表面からの反射光も見える様になる 為に傷が浮き出て来るのではないかと思われる。
また、弱い光でも塗装表面まで光が届いているだろうが、おそら く上図の様に塗装表面とコーティング内部とで繰り返し反射する様 になり表面に出難くなるか、もしくは繰り返し反射のうちに減衰し 表面反射の方が強くなり擦り傷の反射が目立たなくなってしまうの かも知れない。 これもGT−Rボンネットの塗装にあった擦り傷から、同じ人が 下地・仕上げ処理していれば下地処理時に擦り傷が付いた事は明ら かで、今考えてみると会社を休んででも下地処理後の仕上がりを確 認してからコーティングしてもらった方が良かったのだろう。 以前、ポリマーシーク等を行ってもらっている頃から、擦り傷等 があっても絶対に下地処理はしない様にしてもらっており、これに より今回の様な擦り傷を防止していた。 今回の結論は私の想像に過ぎないのだが、もしこの通りであれば それがまさか板金屋さんで起こったとは残念である。 メインに戻る 車両関係に戻る セルボモードメニューに戻る オーバーホールメニューに戻る 第ニ段メニューに戻る |