部品の発注と応急対策


◆178-A1 ウォータホース
 今回水漏れの原因となったホースは下図の13985Bの水冷 オイルクーラー用のインレットホースであるが、どうせ交換する のであればその周辺のホースを全て交換する。
 また、下図の17830である金属製のパイプでは、その両端 にある接合部分に09280−28008と17849のゴム製 オーリングが使用されている為に、この辺の継ぎ合わせ部分から の漏れも考えられる事から一緒に交換してしまうと良いだろう。
 おそらくパイプは交換せずともオーリングだけ交換すれば十分 だと思われるが、このパイプには大小の分岐部分があり溶接接合 部分もある事から、古くなるとこの溶接接合部分からの漏れの心 配が出てくる為に、迷わずにまとめて交換した方が良いだろう。
 水冷式オイルクーラー周辺のホース類全てとサーモ周辺のホー ス2本を合わせると13点の部品点数となり、パーツリストは以 下の様な感じとなる。
 これら部品の中にはホースの他にホース自体を保護する部材も ある為に、ホースだけの交換ではなく必ず保護材と一緒に交換す る方が良いだろう。
ウォータホース 178-A1 [CN32S]
部品番号 部品名 定価 数量 金額
(統一先品番)
1 17830-54E00 パイプ,ウォータ,インレット \2,250 1 \2,250
2 17976-80F10 プロテクタ \320 2 \640
17858-86501
3 09352-90141-600 ホース,ターボ ツー パイプ \780 1 \780
4 09352-90141-600 ホース,オイル クーラ ツー ターボ \780 1 \780
5 17977-64B10 ホース,ヒート インシュレーティング \460 1 \460
6 09352-90141-600 ホース,ヒータ アウトレット パイプ ツー サーモ ケース \780 1 \780
7 17871-54E02 ホース,ヒータ インレット \880 1 \880
8 17872-54E00 ホース,ヒータ アウトレット \600 1 \600
9 09401-13413 クリップ \100 8 \800
09401-13417
10 13985-54E01 ホース,パイプ ツー オイル クーラ,インレット \810 1 \810
11 17849-53E00 オーリング,ウォータ インレット パイプ \100 1 \100
12 09280-28008 Oリング,D:3.5,ID:27.7 \80 1 \80
13 09401-18403 クリップ \120 6 \720
  合計 \9,680
 また、ホース類は実際に使用する長さと形状になっている物と、 一定の長さで販売されて使用する際には実際の長さに合わせて切断 してから取り付けるホースもある。
 上記表では3,4,6項目目のホース型式末尾が他の品番と比べ ると多い事がわかると思うが、この600と言う型式末尾はホース の長さの様である。
 その為に実際にはこの長さよりも短く使用する事となり、事前に ホースの長さがわかっていれば、今回の様に同型式で3本のホース を購入する際には1本か2本で間に合う可能性もある。

◆139-C1 ターボチャージャ
 オイルクーラー周辺の冷却水関係のホースは上記で全てであるが 、実際に見てみると次項にある画像からもわかる様に、今回問題を 起こしたホースの左隣にもう1本ホースがある。
 その為にこのホースも同様の環境で使用され続けた事もあり、い つ亀裂が入って漏れ出すかわからず、このホースはタービン軸受け 用のエンジンオイル系統で、漏れ出してエンジンオイルが不足して しまうと、それこそエンジンを壊しかねない事になる。
 この部分の部品に関しては下図の様にターボチャージャ関係の項 目に記載されている。
 今回はホースだけでなくタービン側に取り付けてある金属製のノ ズル部分も交換してしまう事にしたが、当然この部分にあるガスケ ット等も一緒に交換する。
 更にタービン用の遮熱板も以前に交換していなかった事もあり、 それも含めた部品は以下の様に全てで15点の部品点数となる。
ターボチャージャ 139-C1 [CN32S]
部品番号 部品名 定価 数量 金額
(統一先品番)
1 13945-56F00 ガスケット,オイル ドレーン \290 1 \290
13945-70G50
3 13940-54E00 ジョイント,オイル ドレーン \1,500 1 \1,500
13940-54E01
5 13945-70G50   \290 1 \290
6 01550-06123 ボルト \50 2 \100
01550-0612A
8 13971-81050 プロテクタ,オイル ドレーン \290 1 \290
9 13946-54E00 ホース,ターボ オイル ドレーン \2,650 1 \2,650
10 09401-18402 クリップ \90 1 \90
09401-18404
12 09401-20402 クリップ \130 1 \130
09401-20406
14 13915-54E00 カバー,ターボ チャージャ \150 1 \150
15 01550-06103 ボルト \50 2 \100
01550-0610A
  合計 \5,590
 こちらのホースは意外と高価で、おそらく耐油・耐熱等の製品が 使用されている為にどうしても高価になるのだろうが、シリコーン タイプ等のもう少し耐久性のある製品等を探して交換してみるのも 良いだろう。

◆応急対策
 上記の部品は手配したものの早くとも2〜3日かかるとの事で、 在庫が無いと1〜2週間となる事からとりあえず応急対策を行い、 次の日までに使用できる様にする必要があった。
 しかし今回部品を依頼した部品販売商でも代替品の在庫は無く、 もう1店舗の部品販売商も廻ったが同様に在庫が無かった。
 またカーショップも2〜3廻ってみたものの、最近ではナビやオ ーディオにタイヤ・ホイールがメインなのか、ホース類は全く無く 以前はEVC等のホース等が置いてあったものだが、結局あちこち 廻っても代替品を探す事ができなかった。
 そしてダメ元でホームセンターをウロウロしていると下図の様な ゴムホースが置いてあり、何とこれは一般家庭用のLPガスで使用 するガスコンロ接続用のゴムホースである。
 ホースは切り売りと0.5mと1mに左上図の様にホース両端に ホースバンドが取り付けて販売されている物があり、今回は1mの ホースにホースバンドが付いた物を入手してみた。
 このゴムホースには右上図の様にダンロップ製と書いてあり、L PG用の型式がSRK06Eとあり、ガス用として販売されている 物だがとりあえず冷却水でも短い間であれば大丈夫だろう。
 そしてホース径を見てみると左上図の様にこれが正にピッタリで 、ホースの外形と内径共にピッタリのサイズであり、取り付けに関 しては全く問題ない。
 ただ、右上図の様に本来取り付けてあるゴムホース用の遮熱チュ ーブは水漏れの為にフヤケてしまい、とても再利用できる状態では なく、台所用のアルミホイールを巻き付ける事も考えたが、短期間 と言う事でそのままホースを取り付ける事にした。
 ホースを着脱してみてわかったが、この部分のホースはS字型に なって短い為に取り外しが困難で、これではかなりホースに負担が かかっている様な感じであった。
 残念ながらホースを探しているうちに夕方となり、夜に交換し為 に画像を撮る余裕が無く掲載できなかったが、右上図の矢印部分の ホースだけがやけにオレンジ色に光ってしまっている。

◆再発時の対策品準備
 今回は代替としてガスホースを使用した事から、ホースの内外共 にかなりの高温となる事からも再発のおそれがあり、丁度漏れたの が6月と言うのに30度近い気温になる事もあった為に、かなり使 用条件としては厳しいものがある。
 その為に、出先で万が一ホースが耐えきれずに冷却水が漏れ出し てもよい様に、下図の様に予備ホースとその交換工具を搭載してお く様にした。
 ホースは実際に代替品として取り付けたガスホースの余りを、使 用した長さよりも多少長目に切断した物を用意し、長さの調節には 手っ取り早い裁縫用の古いはさみを用意した。
 そしてホース交換はバンパー取り外しが必要な為に、それらに必 要なドライバーとソケットレンチも搭載したが、上図には無いが実 際には10mmのソケットと2種類のエクステンションバーも搭載 しており、ラチェット式のソケットレンチと併用している。
 更にホースバンドを取り外す為にプライヤーも必要で、忘れてな らないのはクーラントであるが、クーラント用に新品のオイルジョ ッキを用意してみた。
 また、スズキのクーラントは緑色であるがホームセンターやカー ショップではスズキ純正品を置いていなかった事もあり、今回は日 産純正品であるクーラントを用意し、同じ緑色と言う事だけを合わ せてみた。
 以上の万が一の対応部品を常に搭載して走行する事とした。


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オーバーホール 第七段 水ホース

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