スズキ アルトワークス RS-Z(HB21S)
ボデー内側について

◆ひどい錆びは部分的に
 全体的に錆はあるものの下図の赤い塗装部分である車体の真下 部分はそれほどの錆は無いにしろ、何故か下図のドア下部あたり が錆びてしまっており、何層かになっていると思われる板金は部 分的にパリパリになってしまっており、放っておくとその部分か らどんどん錆が増殖してしまい、だんだん被害も拡大して行きそ うである。
 上図は運転席側のドア下部であるが、下図の様に助手席側のド ア下部はそれよりもひどく、前輪部分からドア後方の半分以上ま でが下図の様にボロボロになってしまっている。
 他のパネル部分であれば部品で購入して付け直すと言う事も簡 単にできるのだろうが、このドアの下部両サイドは車体の補強に とって重要な役割を果たしている為に、安易に部分的に切断した り外側からだけの補修等では強度面で著しく低下してしまうだろ う。
 更に後方で後輪に近くなると、丁度後部座席がある部分からは 下図の様にサイドパネルとフロアーパネルが接合された部分と思 われるが、この部分にも両サイド共にかなり錆が発生しており、 板金同士のつなぎ目から錆でた感じでボロボロになっている。
 この様に完全に修復する為には全て板金を交換する方法か、完 全に別のフレームを追加してしまうのかは不明だが、何れにして もレストアを行っている業者等のホームページを見てもあまり詳 しく記載されていない為に修復が可能かどうかもわからない。

◆溶接のつなぎ目に
 意外と錆びていないフロアーパネル外側であるが、意外と後輪 側にあたるプロペラシャフトの左右側にある段差には、下図の様 に板金の折り返し部分から錆びてしまっているが、これは板金を スポット溶接した際に合わさり目にシーリングを行わなかった為 に発生したものと思われる。
 また、下図の左側にあるブレーキ配管のカバーも結構錆びてし まっているが、内部の配管的にやフロアーパネル自体は錆びてお らず、このカバーとネジ類だけを購入して交換すれば問題ないと 思われるが、ネジが固定されているフロアーパネル側にはどれだ け錆が回り込んでいるかは実際に取り外してみないとわからない 。
 またフロント周りはそれほどでもなかったのだが、やはりリア のバンパー内部には後輪で巻き上げた泥水が入り込む為に、下図 の様に後部にある四角いフレームが溶接されている部分の塗装が 薄かった為か、その部分だけが錆でボロボロになりパリパリに剥 がれてきてしまっている。
 上図の様な部分であればパネルとして購入して溶接しても問題 なく修復が可能だろうが、やはり一番問題なのは両サイドのドア 下部等をどう修正するかが一番の問題になるだろう。
 更に、フロアーパネルやサイドパネル等をそのままスズキ純正 部品として購入しても、どれだけのパワーがあるスポット溶接機 を持っているかと言う事もあり、下手に低パワーの溶接機で溶接 しても見た目は接続されていても走行時にクラックが入り、接合 したつもりの溶接部分が剥がれてしまう危険性がある。

◆全て新しい部品にしたら?
 まだ10年と言う事で部品はまだ全て揃えられるのではと仮定 して、更に工場と同様のパワーがあるスポット溶接機もあるとし たならば、全て新品部品で車体を組み上げるにはとりあえず部品 代だけでいくらになるかを試しに算出してみる事にした。
 前回は別ページにある『 最終的な交換部品の決定 』の様にボディ外装関係のパネル類を全て交換すると85万円弱 ほどかかると言う結果が出ている為に、更に今回は内部骨格であ る板金関係を全てリストアップしてスズキパーツリストのセクシ ョン毎にまとめ、最終的に部品代だけでどれだけになるかを試し てみた。
 当然、溶接作業やシーリング作業に塗装に関する作業は不明な 為に載せていないが、塗装に関しては結局レストアで全て塗装を 剥離してしまうと同じ塗装代がかかってしまうだろう。

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