スズキ アルトワークス RS-Z(HB21S)
電装系と他のリビルト品比較

◆ターボチャージャ 【FIG.139F】
 ターボチャージャもコンプレッサー側は意外と綺麗だったが、 問題は排気ガスが直接当たるタービン側で、今回は取り外した物 を確認し忘れたが、10年と言うよりも25万キロと言う走行距 離からもブレードはかなり減っていると思われる。
 更にタービンの軸受けあたりもガタが出ていると思われ、この 辺からの冷却水が漏れている可能性もあり、3,000rpm以 下が使えないと言う原因の一つにもなっているだろう。
 しかしタービン自体は16万と結構高く、社外品を入れればま た違った特性が得られるものの、燃調や点火時期等のセッティン グが簡単には出せない為にあくまでもノーマルタービンとする。
 更にタービンと排気バイパスアクチュエータがセットとなって いる為に、セルボモードと同様に排気バイパスアクチュエータだ けを交換する事は不可能となっている。
ターボチャージャ 【FIG.139F】
部品番号 部品名 定価 数量 金額
統一先品番
1 13900-83CA0 チャージアッシ,ターボ 161,000 1 161,000
13900-83CA1
カタログ機種:HA11S-2 合計 \161,000


◆スターティングモータ 【FIG.311C】
 スターティングモータはエンジンを始動する度に瞬間ではある ものの100A近い電流が流れ、そのモータ内にあるロータはブ ラシにより接触している為に、この部分が減ってくると回り難く なったりするが、ロータ側の電極がすり減ってしまうとロータ自 体を交換する必要がある。
 今回の車両では25万キロ無交換かどうかは不明だが、やはり 年数と走行距離からもエンジンと一緒に交換する事にした。
スターティングモータ 【FIG.311C】
部品番号 部品名 定価 数量 金額
統一先品番
1 31100-70B22 モータアッシ,スターティング 41,400 1 41,400
31100-76G10
カタログ機種:HA11S-2 合計 \41,400


◆ジェネレータ 【FIG.314H】
 スターティングモータと違い下図のジェネレータは、ブラシ等 は無いものの定電圧回路が搭載されている為に、これらの基板が 雨風熱にさらされて故障する場合がある。
 この回路基板部分の交換も可能であるが、ベルトのテンション から軸受け関係の磨耗も起こる為に、今回はジェネレータ本体を まるごと交換する事にした。
ジェネレータ 【FIG.314H】
部品番号 部品名 定価 数量 金額
統一先品番
1 31400-73G20 ジェネレータアッシ 52,500 1 52,500
31400-76G00
カタログ機種:HA11S-2 合計 \52,500


◆部品の合計と比較
 スズキ純正部品で揃えた時の合計が下表で、タービン自体が1 6万と高額な他に、スターティングモータとジェネレータも意外 と高価で、2つ合わせると10万近くになる。
 その為に3点の合成は25万越えと高価な物になっている。
セクション 部品
点数
合計
金額
1 FIG.139F ターボチャージャ 1 161,000
2 FIG.311C スターティングモータ 1 41,400
3 FIG.314H ジェネレータ 1 52,500
補修購入部品合計金額 \254,900
 そしてこれらを全てリビルト品に置き換えた場合の価格が下表 で、全ての部品が半額以下で入手する事が可能で、しっかりと部 品が交換されていればリビルト品でも全く問題ないだろう。
セクション 部品
点数
合計
金額
1 リビルト品 ターボチャージャ 1 70,500
2 リビルト品 スターティングモータ 1 12,750
3 リビルト品 ジェネレータ 1 24,750
リビルト部品合計金額 \108,000
 上記2つの表からスズキ純正部品を使用する場合と、全てリビ ルト品で交換した場合を比較すると15万円弱もの金額差が出て 来る為に、今回は全てリビルト品を使用してみる事にした。


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