スズキ アルトワークス RS-Z(HB21S)
リビルトエンジンについて

◆エンジンが届く
 12月にエンジンが調達できると言う事であったが、その他の 周辺パーツも多く入荷までに時間がかかる他、正月休みに入って しまうと言う事で休み明けからと言う事になっていた。
 その為に、正月休み明けの月曜日は休みだった事もありスズキ に寄ってみると、エンジン等のリビルト品が今日発送される為に 木曜以降と言う事で土曜日に出向いてみた。
 当日になりインジェクターの交換を忘れていた為に、デリバリ パイプやフューエルレギュレータ等の交換を追加してきたが、以 前の注文分は全て部品が入荷しているとの事であった。
 そしてエンジンの組み付け作業が始まっているのかと思ったの だが、左上図の様にまだエンジンは木箱で送られたままになって おり、エンジンを下ろした頃にと思ったが木箱を開けてくれると 言う事でエンジンだけでも見せてもらった。
 木箱の中を見てみると左上図の面には右上図の様に色々な書類 が入ったビニールがあり、保証書や注意事項に搭載した車両の登 録書類の様な物も入っている様であった。
 木箱の一部は右上図の様に切り取られた部分があり、K6Aエ ンジンはウォータポンプが外付けになっている為に、どうやらこ の部分が大きく飛び出しており切り取った様である。
 木箱の上を取り外しているうちに写真を何枚か撮っていたが、 そのうちに左上図の様に木箱上部が解体して開いてきたが、よく 見てみると右上図の様に木箱の両側には2箇所の大きな赤い矢印 が付いており、その部分だけが何故か釘ではなくボルトで取り付 けられていた。
 もしかしたら木箱は解体しなくとも、この4箇所のボルトを外 せばと思ったら、やはりそうだった様でソケットレンチでこの4 箇所のボルトを外したら左下図の様に簡単に真上に木枠全体が持 ち上げる事ができて底板だけになった。
 エンジンは左上図の様に底板の下にはリフタがかけられる様に か2本の角材で底上げされており、底板の上にはオイルパンがそ っくり入る様なエンジンマウントが木で作られている。
 そしてエンジン全体はビニールで覆われており、右上図の様に エンジンのヘッド部分には注意事項が貼られており、その下から 左上図の様にPPバンドで木箱の底板と固定されている。
 左上図は右上図の様にPPバンドと注意事項が書かれた上から 更にかかっていたビニールを取り外した状態で、ビニールは二重 にかけられて送られて来ている。

◆梱包を開けてみる
 エンジンはPPバンド1本で固定されている様で、おそらくこ の状態でもエンジンの重量があるために、オイルパン周辺だけを 乗せただけでも安定感があるのかも知れない。
 PPバンドを外す為に左下図の様に注意事項のシールをはがし てからPPバンドの固定部分を緩め、エンジンを覆っているビニ ールを取り外すと右下図の様にエンジンが見えてくる。
 リビルトエンジンは単に消耗部品や破損部品を新しい部品と交 換して組み直しただけの為に、あまり綺麗なイメージはなかった のだが以外に綺麗なのにはおどろいた。
 エンジンは全体的に塗装か表面処理の様なものが施されており 、とにかく見た目は綺麗で新品でも鋳物の色ムラやガサつきがあ るが、綺麗に磨いてから処理したのか全体的に綺麗である。
 今回は上図の様にKSS製のリビルトエンジンを手配してくれ た様であるが、左上図の様にエキゾースト側のヘッドカバーには オレンジ色のKSSシールが貼られており、車載に搭載した際に はエンジンフードを開けると一番良く見える部分に来る様に貼ら れている様である。
 また、インテーク側のエンジンブロック下部には右上図の様に 青いKSSシールが貼られており、この部分にはKSSにて管理 しているシリアルナンバーが書かれている。
 上図はクランクプーリが取り付くファンベルト関係がかけられ る面から見たインテーク側で、インテーク側のポート部分には注 意事項のシールが貼られているが、3気筒あるうちの2気筒分し か塞がれていない為に、特に異物混入等の目的の為に貼られてい る訳ではない様である。
 エンジンにはインテーク側のサージタンクはもちろんだが補器 類等も一切無く、上図の手前側に見える穴に付くエンジンオイル のレベルゲージやクランクプーリも別扱いである。
 そして上図がエキゾースト側であるが、手前に見えるのがウォ ータポンプであるが、通常はオイルポンプと同様にエンジン内部 にあるのだが、K6Aはこの様に外付けとなっている。
 通常はウォータポンプは内臓の為か、K6Aの場合にも外付け ではあるもののセットで取り付けられて来たが、こちらにはプー リが取り付けてありプーリ自体も綺麗である。
 唯一、このオイルポンプの後ろ部分のハウジングがエンジン全 体と違い塗装か表面処理はされておらず、ウォータポンプを固定 するボルトも新品のボルトが使用されている様である。
 そしてウォータポンプの下に見える丸い穴の開いた部分が水冷 タイプのオイルクーラーが取り付けられる部分で、今回はこの部 分まで新品にて交換をお願いしてある。
 上図はこれまでの2枚の画像とは違い、フライホイールが取り 付くミッション側から見たインテーク側であるが、フライホイー ルはもちろん無く、サーモ関係が取り付くパイピングやディスト リビュータ関係も全て付属はしていないのがわかるだろう。
 今回のワークスではダイレクトイグニッションシステムではな く、イグニッションコイルをフルトラ式の駆動ではあるものの、 高圧部分はディストリビュータによる分配である。
 その為に、ロータやキャップにプラグケーブルとプラグも全て 新品で交換するが、何れハイテンションケーブルだけはいつもの 永井電子製のシリコンプラグコードに変更する。
 現在、以前のオーナーが取り付けたNGK製の青いプラグコー ドとなっているが、既に交換してから何万キロか使用している為 に一旦純正品に交換して馴らしが終わってからプラグの様子を見 ながら不具合が無ければ交換する事にする。
 当然ではあるが上図の様にハイテンションケーブル等は付属し ておらず、中まで覗いて来なかったがプラグも装着されていない 状態であると思われる。
 今回のエンジンはかなり汚れていた為に、ヘッドカバーだけで も新品にしてと思っていたが、25万キロで3,000rpm以 下でのノッキングからか異常振動が発生して使い物にならなかっ た為に、この原因がエンジンブロック内のライナーが減ったり変 磨耗等のおそれがあった為に、下手に分解して部品交換を予定し てもライナーの打ち直し等となればブロックを購入したくなる為 にこれだけ綺麗なエンジンだった事を考えるとリビルトエンジン にしたのが正解だったかも知れない。
 上図はマニホールドが取り付くポート部分からの拡大図である が、概観から見るポート内部もものすごく綺麗で、鏡面加工こそ してはいないもののカーボン類は一切無く綺麗である。
 こちらも液剤による洗浄処理後は表面処理か塗装を行われてい る様な感じであるが、エンジンの外側とは違い若干グレーっぽい 処理が施されている様な感じである。
 左上図がインテーク側で右上図がエキゾースト側であるが、こ れだけ綺麗だと内部も分解して見てみたくなるが、リビルトエン ジンがこれだけ綺麗だとは思っていなかった為に、あまりこの様 なリビルト品を使用する機会は無いが、必要があればリビルト品 での検討を考えてみたい。
 特にミッションが心配で、最初のユーザーが13万キロでミッ ションを交換している事もあり、どんな乗り方をしていたかもあ るのだが、走行距離からリアデフ等も心配な部分がある為にその 場合には是非リビルト品の使用で検討してみたいと思う。

◆見積書をもらって帰ってくる
 今回もこちらからはスズキが使用しているパーツリストを使用 してイラストとリストによるネジ1本からの交換指示書をファイ ルとUSBメモリーで手渡してあるが、それに対して今回は概算 見積書を作ってくれていた。
 概算見積書は右図の様に1ページあたり25行の印刷で7ペー ジ分あり、157項目分の明細であったが、インテーク側のサー ジタンクやスロットルボディだけが再利用であるが、これだけの 作業を行っても工賃+諸費用は丁度5万円である。
 セルボモードの際にもエンジンをバラバラにしてガスケットや シール類を全て交換してオイルパンまで交換しても同じ様な5万 円台だった為に、意外と整備代が安価な為に最近では日産やトヨ タ等がイマイチ元気な車が無い為に、今後はスズキあたりにがん ばってもらえば新車購入時にもスズキにしようかと思ってしまう 。
 今回はセルボの5MTが出ればそれでも良かったのだが、GT −Rやレガシーも古くなる事から、SWIFTのSPORTSの 様なSX4の2リッターターボ等が出れば良いのだが・・・
 ちなみに今回のリビルトエンジンは27万円で、リビルトター ビンは7万500円であるが、スズキ自販を通しているので多少 高価かも知れないが、エンジンの取り替え料だけで4.8万円と 安価な為にこれだけ綺麗であれば全体的に安いだろう。
 結果的には、今回の依頼した交換部品代が全部で64万円台の 為に、概算見積りで72.5万円となり、当日にインジェクター とデリバリーパイプやフュエールレギュレータ一式で部品代5万 円だった為にほぼ80万円弱の工賃となる。
 これらには全ての油脂代とベルト代も含み、エンジンのKSS 指定の500km慣らし後には、車検と共に全ての油脂を交換す る為におよそ12万円弱の出費となる。
 その為に、3月に来るGT−Rとレガシーの車検はパスして眠 らせておき、ワークスのボディ関係を先に進めてからにするが、 ワークスはブレーキ関係だけでも早く交換したい部分もある為に 、GT−Rとレガシーはしばらく見送りになるかも知れない。


メインに戻る 車両関係 自動車関係 軽自動車 アルトワークス エンジン
このホームページについての連絡先は こちら 迄にお願い致します