リビルトエンジンについて ◆エンジンが届く 12月にエンジンが調達できると言う事であったが、その他の 周辺パーツも多く入荷までに時間がかかる他、正月休みに入って しまうと言う事で休み明けからと言う事になっていた。 その為に、正月休み明けの月曜日は休みだった事もありスズキ に寄ってみると、エンジン等のリビルト品が今日発送される為に 木曜以降と言う事で土曜日に出向いてみた。 当日になりインジェクターの交換を忘れていた為に、デリバリ パイプやフューエルレギュレータ等の交換を追加してきたが、以 前の注文分は全て部品が入荷しているとの事であった。 木箱の中を見てみると左上図の面には右上図の様に色々な書類 が入ったビニールがあり、保証書や注意事項に搭載した車両の登 録書類の様な物も入っている様であった。 木箱の上を取り外しているうちに写真を何枚か撮っていたが、 そのうちに左上図の様に木箱上部が解体して開いてきたが、よく 見てみると右上図の様に木箱の両側には2箇所の大きな赤い矢印 が付いており、その部分だけが何故か釘ではなくボルトで取り付 けられていた。 もしかしたら木箱は解体しなくとも、この4箇所のボルトを外 せばと思ったら、やはりそうだった様でソケットレンチでこの4 箇所のボルトを外したら左下図の様に簡単に真上に木枠全体が持 ち上げる事ができて底板だけになった。 そしてエンジン全体はビニールで覆われており、右上図の様に エンジンのヘッド部分には注意事項が貼られており、その下から 左上図の様にPPバンドで木箱の底板と固定されている。 左上図は右上図の様にPPバンドと注意事項が書かれた上から 更にかかっていたビニールを取り外した状態で、ビニールは二重 にかけられて送られて来ている。 ◆梱包を開けてみる エンジンはPPバンド1本で固定されている様で、おそらくこ の状態でもエンジンの重量があるために、オイルパン周辺だけを 乗せただけでも安定感があるのかも知れない。 PPバンドを外す為に左下図の様に注意事項のシールをはがし てからPPバンドの固定部分を緩め、エンジンを覆っているビニ ールを取り外すと右下図の様にエンジンが見えてくる。 エンジンは全体的に塗装か表面処理の様なものが施されており 、とにかく見た目は綺麗で新品でも鋳物の色ムラやガサつきがあ るが、綺麗に磨いてから処理したのか全体的に綺麗である。 また、インテーク側のエンジンブロック下部には右上図の様に 青いKSSシールが貼られており、この部分にはKSSにて管理 しているシリアルナンバーが書かれている。 エンジンにはインテーク側のサージタンクはもちろんだが補器 類等も一切無く、上図の手前側に見える穴に付くエンジンオイル のレベルゲージやクランクプーリも別扱いである。 通常はウォータポンプは内臓の為か、K6Aの場合にも外付け ではあるもののセットで取り付けられて来たが、こちらにはプー リが取り付けてありプーリ自体も綺麗である。 唯一、このオイルポンプの後ろ部分のハウジングがエンジン全 体と違い塗装か表面処理はされておらず、ウォータポンプを固定 するボルトも新品のボルトが使用されている様である。 そしてウォータポンプの下に見える丸い穴の開いた部分が水冷 タイプのオイルクーラーが取り付けられる部分で、今回はこの部 分まで新品にて交換をお願いしてある。 今回のワークスではダイレクトイグニッションシステムではな く、イグニッションコイルをフルトラ式の駆動ではあるものの、 高圧部分はディストリビュータによる分配である。 その為に、ロータやキャップにプラグケーブルとプラグも全て 新品で交換するが、何れハイテンションケーブルだけはいつもの 永井電子製のシリコンプラグコードに変更する。 現在、以前のオーナーが取り付けたNGK製の青いプラグコー ドとなっているが、既に交換してから何万キロか使用している為 に一旦純正品に交換して馴らしが終わってからプラグの様子を見 ながら不具合が無ければ交換する事にする。 今回のエンジンはかなり汚れていた為に、ヘッドカバーだけで も新品にしてと思っていたが、25万キロで3,000rpm以 下でのノッキングからか異常振動が発生して使い物にならなかっ た為に、この原因がエンジンブロック内のライナーが減ったり変 磨耗等のおそれがあった為に、下手に分解して部品交換を予定し てもライナーの打ち直し等となればブロックを購入したくなる為 にこれだけ綺麗なエンジンだった事を考えるとリビルトエンジン にしたのが正解だったかも知れない。 こちらも液剤による洗浄処理後は表面処理か塗装を行われてい る様な感じであるが、エンジンの外側とは違い若干グレーっぽい 処理が施されている様な感じである。 左上図がインテーク側で右上図がエキゾースト側であるが、こ れだけ綺麗だと内部も分解して見てみたくなるが、リビルトエン ジンがこれだけ綺麗だとは思っていなかった為に、あまりこの様 なリビルト品を使用する機会は無いが、必要があればリビルト品 での検討を考えてみたい。 特にミッションが心配で、最初のユーザーが13万キロでミッ ションを交換している事もあり、どんな乗り方をしていたかもあ るのだが、走行距離からリアデフ等も心配な部分がある為にその 場合には是非リビルト品の使用で検討してみたいと思う。 ◆見積書をもらって帰ってくる 今回もこちらからはスズキが使用しているパーツリストを使用 してイラストとリストによるネジ1本からの交換指示書をファイ ルとUSBメモリーで手渡してあるが、それに対して今回は概算 見積書を作ってくれていた。 概算見積書は右図の様に1ページあたり25行の印刷で7ペー ジ分あり、157項目分の明細であったが、インテーク側のサー ジタンクやスロットルボディだけが再利用であるが、これだけの 作業を行っても工賃+諸費用は丁度5万円である。 セルボモードの際にもエンジンをバラバラにしてガスケットや シール類を全て交換してオイルパンまで交換しても同じ様な5万 円台だった為に、意外と整備代が安価な為に最近では日産やトヨ タ等がイマイチ元気な車が無い為に、今後はスズキあたりにがん ばってもらえば新車購入時にもスズキにしようかと思ってしまう 。 今回はセルボの5MTが出ればそれでも良かったのだが、GT −Rやレガシーも古くなる事から、SWIFTのSPORTSの 様なSX4の2リッターターボ等が出れば良いのだが・・・ ちなみに今回のリビルトエンジンは27万円で、リビルトター ビンは7万500円であるが、スズキ自販を通しているので多少 高価かも知れないが、エンジンの取り替え料だけで4.8万円と 安価な為にこれだけ綺麗であれば全体的に安いだろう。 結果的には、今回の依頼した交換部品代が全部で64万円台の 為に、概算見積りで72.5万円となり、当日にインジェクター とデリバリーパイプやフュエールレギュレータ一式で部品代5万 円だった為にほぼ80万円弱の工賃となる。 これらには全ての油脂代とベルト代も含み、エンジンのKSS 指定の500km慣らし後には、車検と共に全ての油脂を交換す る為におよそ12万円弱の出費となる。 その為に、3月に来るGT−Rとレガシーの車検はパスして眠 らせておき、ワークスのボディ関係を先に進めてからにするが、 ワークスはブレーキ関係だけでも早く交換したい部分もある為に 、GT−Rとレガシーはしばらく見送りになるかも知れない。 メインに戻る ⇒ 車両関係 ⇒ 自動車関係 ⇒ 軽自動車 ⇒ アルトワークス ⇒ エンジン |