![]() 古いエンジンについて ![]() ◆エンジンが下りる 車を入庫してから1週間半程して連絡が入り、古いエンジンが 下りたと言う事で行ってみた。 すると下図の様にエンジンは以前セルボモードのエンジンを下 ろした時と同じ様にメンバに乗ったままで下ろされており、やは りこの下ろし方が安定していて良い様である。 ![]() ![]() しかし、その他の補器類はサージタンクとスロットルボディハ ウジング以外は全て新品部品を使用した事から、かなりの廃棄品 が出てしまう事だろう。 ◆エキゾースト側 まずは下ろしたエンジンのエキゾースト側を見てみるが、左下 図の様に通常ボンネットフードを開けるとラジエータ側に見える のがこの部分となっている。 ![]() ![]() また一番心配なのがタービンのブレードがどれだけ破損してい るかであるが、今回はまだタービンは取り外されていなかった為 に確認はできないが25万キロでは限界だろう。 それと同様に過給圧制御用の排気バイパスアクチュエータのバ ネレートがどうなのか、それ以上にバルブ部分の動作や破損も心 配な所で、今回はリビルト品で交換する事にした。 更に、タービンシャフトの冷却用の接続されているフランジ付 き配管自体がボロボロになっており、チョッと触ると折れそうな 感じになってしまっており、熱がかかる為にこの様な状態になっ てしまうのだろうが、もちろんこの部分は全て新品部品での交換 を依頼している。 ![]() ![]() 更に右上図の様に下側を見てみてもオイルにじみがひどく、オ イルパンの下まで完全にオイルが流れ出ており、右上図の中央に 丸く見える水冷オイルクーラーまでもが全体的にしみている。 そして右上図のファンベルト側にある油圧スイッチなのかセン サーがあるが、これには線材までもオイルがにじんだ他にホコリ が付いて固まってしまっているのがわかるだろう。 ![]() ![]() この排気バイパスアクチュエータの動作次第でエンジンのレス ポンスが決まってしまう為に、走行距離が少なければこの部分の 交換だけでも有効だろう。 特にバネが縮まっている若干排気ぎみで加速が悪く、夏場の暑 い時には排気側に抜け易くなってしまう事から、本来はEVC等 の過給圧コントローラを使用するのが望ましい。 また、右上図の様にタービンのコンプレッサー側は配管を外し てあった為にブレードが見えていたが、2枚羽タイプでこれだと タービンの音が結構聞こえるタイプになっている。 タービンには石川島播磨のIHI製と日立製の2種類があるが 、純正部品ではどちらも16,1000円で今回はリビルト品を 使用している為にどちらになっているかは不明である。 コンプレッサーは意外と綺麗であるが、配管の途中には黒いオ イルが溜まっている事から、ブローバイガスの戻りがある為にこ れはしょうがないのだろう。 うまいタイミングでエキゾースト側のタービンの画像を紹介で きればいいが、時々様子を見に行っては分解・組み付け作業の様 子を撮影してくるつもりではいるが、これだけのオイルにじみの 為かマフラーからは白煙こそ噴かないもののすすが多く出ていた 事から、触媒等にすすが多く溜まってしまっている可能性が大き く、社外品マフラーで音もうるさくボロボロだった事もあり、エ キゾーストマニホールドからマフラーの出口まで全て純正の新品 部品で交換する様に依頼した為に、作業はしばらく保留と言う事 になり車両は現在作業場ではなく倉庫に入っている。 ◆インテーク側 左下図がインテーク側で通常はフロントガラス側に向いている 為に、この部分に関してはエンジンを下ろさないと絶対に見えな い部分となっている。 その為に、この面に取り付けられている部品を交換する際には 必ずと言って良いほどエンジンを下ろす必要がある為に、エンジ ンを下ろす予定があれば一緒に交換しておくと良いだろう。 ![]() ![]() しかし、鋳物である事もあり以前F6AのワゴンRの際には新 車で購入して数年後にサージタンクにヒビが入っていたと言う事 もある為に、エンジンを下ろした際に倒れた際にヒビが入った物 かどうかは不明であるが、十分に注意して確認してもらう様にし た方が良いだろう。 ![]() ![]() 右上図はスロットルボディハウジングの後に付いている配管部 分であるが、おそらくアイドルアップ制御関係のバルブとアクチ ュエータでないかと思われるが、今回はこの辺は配管にバルブと アクチュエータも全て新品部品に交換する様にしている。 ![]() ![]() そして右上図がフューエルインジェクターとそれらを接続して いるデリバリパイプであるが、25万キロと言う事でインジェク ターの動作も怪しい所もあり、マフラーと同時にインジェクター 3本とデリバリーパイプやフューエルレギュレター等、全てを交 換してもらう様にし、更にインジェクター周辺にあるハーネスも 油まみれになっている為に、中継コネクターで部分的に交換でき るエンジン周辺のハーネスは交換してもらう様に依頼した。 ![]() ![]() 幸いにもオルタネータやセルモーターへエンジンオイルのにじ みが無いだけ良かったが、おそらくここまでにじんで来ていれば 既に廃車にされていたのかも知れない。 また、右上図の様にオイルパンまでオイルのにじみがあるが、 ここまであちこちからオイルのにじみがあると、オイルパンのつ なぎ目から漏れているのかどうかはわからないだろう。 ![]() ![]() セルボモードではどちらも新品部品で交換したが、今回はかな り広範囲の高額になってしまった為に、エンジンやタービンと同 様にリビルト品を使用してみる事にした。 ちなみにオルタネータは純正品で52,500円がリビルト品 で2.5万円弱で、セルモータは純正品で41,400円がリビ ルト品で1.3万円弱と半額以下である。 ◆エンジン正面 左下図がエンジンの正面であるが、通常は車両に搭載されると 運転席側の右タイヤ側に向いていおり、セルボモードと違い左側 に見えるオイルレベルゲージがフロントバンパー側から見て奥側 に設置されているが、マフラーやインジェクターの交換ついでに このオイルレベルゲージも全て新品部品に交換する事にした。 ![]() ![]() 今回はリビルトエンジン自体に新しいウォータポンプのプーリ が取り付けてあり、オルタネータもリビルト品の為にプーリ込み と思われる為に、クランクプーリも新品部品に交換する。 当然ベルト類も全て新品に交換するが、意外と音を立てていて も交換する人が少ない様であるが、せめて2〜3回に1回の割合 の車検で交換した方が良く、今回の車両もセルボモードと同様に 車検毎に交換する様にする。 ◆ミッション側 左下図がミッション側から見た部分で、通常はエンジンを搭載 すると助手席側である左タイヤ側になるが、この上にはバッテリ ー等が搭載される為に通常はよく見えないだろう。 このミッションは13万キロで一旦故障した為に交換したミッ ションらしく、乗った感じでは走行中に戻って外れる様子もなく 、ギヤの入り切りは軽く調子良い様に思える。 しかし13万キロで壊れた事を考えると、現在25万キロを丁 度超えたところの為に、以前壊れた13万キロに近い走行距離に なっていると言う事になる。 その為にミッションもリビルト品で交換するかどうかを検討中 である。 ![]() ![]() その為に普通の5MTミッションよりは高価と思われるが、や はりミッションだけでも13万キロと言う事で、今回のリビルト メーカであるKSSに問い合わせてみる事にする。 ![]() ![]() この程度であれば気にする程でもないのかも知れないが、どち らかと言うと13万キロと言う事からミッション自体のギヤやシ ンクロ関係の方が心配になってくる。 ![]() ![]() そしてミッションの真上には右上図の様にインタークーラーが あるが、今回はインタークーラーも洗浄後に再利用するが、その 下部にあるディストリビュータ関係は全て交換する。 プラグコードもNGKの青いプラグコードに変えてある様だが 、いつから使用したのかも不明な事と少なくとも2人目のユーザ ーが5万キロ以上使用した事もあり、今回はプラグコードも一旦 純正品を使用しておき、時期を見て永井電子製のシリコンプラグ コードに変更する予定である。 ![]() ![]() 今回はラジェータも含め全部交換するが、残念ながら室内にあ る暖房用のコアの交換を断られてしまった為にそのまま利用する が、左上図の様な物を見てしまうと交換したいところではある。 そして右上図がサーも部分の背面にあるカムカバーから漏れ出 しているオイルの状況で、ここの周辺は一番オイルもれがひどく 全体的にもれた部分に砂埃等が付着している様である。 ![]() ![]() この辺のバルブや配管も全て新品部品との交換を依頼している 。 右上図はミッションのクラッチから出てくるワイヤーをかける 部分と思われるが、結構錆びておりこれらは新品のワイヤーと共 に全てミッション内部のクラッチレリーズ機構も全て交換する依 頼をしている為に新しい物となる。 ◆エンジンマウント 以前、セルボモードのエンジン関係部品を交換依頼の際に、エ ンジンマウントのブッシュ関係が破損していたと言う事もあり、 今回はそれらのブッシュ関係も全て交換する事にした。 ![]() ![]() 左上図はエキゾースト側のエンジンマウントで、ラジエータ側 に向いている事もありフロントグリル等から入る雨水などで錆び 方が激しいものと思われる。 その側面が右上図であるが、直接雨水等が当たらない事もあっ てか意外と錆びておらず、この程度で済んでくれていれば良いが 、積雪地帯では凍結防止剤の為に冬は錆びやすい事もあって、こ のままでは錆が拡大するのも時間の問題だろう。 ![]() ![]() そして右上図がインテーク側のエンジンマウントで、直接雨水 が当たらない為か意外と錆が少なく、汚れなども少ない事から大 丈夫そうに見えるが、エンジン側に取り付けられているエンジン マウントの色と比べて見てもらうとわかる様に、やはり25万キ ロ走っただけのしっかりとした錆が出ているのがわかるだろう。 ![]() ![]() また右上図の下側にはミッション側からエンジンを固定するマ ウントがあり、この部分に関してはほぼ全て新品部品との交換に なる様に依頼していた。 メインに戻る ⇒ 車両関係 ⇒ 自動車関係 ⇒ 軽自動車 ⇒ アルトワークス ⇒ エンジン ![]() |