![]() エンジンの換装 ![]() ◆エンジン換装完了 セルボモードのエンジン分解の際にも3ヶ月ほどかかった為に 、おそらく2月では終わらずにそのまま車検に突入するだろうと ブレーキ関係の交換部品を検討し始めていた頃であった。 突然スズキ自販から電話が来て、代車の保険が切れる為にと車 検を2~3日後に控えていたのだが、エンジン換装が完了した為 に一旦ワークスくんをお持ち帰りする事になった。 そして2~3日後に再び車検とブレーキ関係の交換を依頼する 為にスズキ自販に持ち込む事にして、その際には新たに代車を借 りると言う予定となった。 そして下図がエンジンとその周辺にある補器類や配管を全て新 品に交換した後の物である。 ![]() 途中、以前のユーザーだった家によりこの変わった状態を乗っ てもらったが、当然と言えば当然であるが3,000rpm以下 での異常なノッキングは全く無くなり、更に本来のK6A-Tは これだけ軽く回るのかと言うほど軽快に回ってくれる。 まして、4WDの為に本来の2駆のワークスよりは50kg以 上重いはずだが、そんな事は全く気にならずかえって4駆の方が 前輪だけスタッドレスが減らない為に良かったのかも知れない。 特に初期の慣らしはせずいつも同じ運転を繰り返すだけである が、軽自動車の場合には1,000rpm高くなるが2速以上で は絶対に3,000rpmを切らない様にして、渋滞の場合だけ は1~2側で定速時のみ2,500rpm前後を使用し、加速に 入る時には必ずシフトダウンする。 そして通常の加速時には5,000~6,000rpmでシフ トアップする様にして、走行時に3,000rpm切りそうにな った際にはすかさず回転を合わせてシフトダウンする様にしてい る。 新車だからと慣らしの為に2,000rpm以下とか言ってい るのが最悪で、軽自動車はもちろん普通車でもこんな低い回転で 無理矢理加速させようとする方が無理で、ここ10年の車はショ ートストロークの為にノッキングし難く、更にノッキングセンサ ーが付いていればまだましだが、ノッキングによる異常振動によ る変磨耗でダメなエンジンにしてしまう原因となる。 更に、低い回転で上のギヤを使用して乗り続けると、チョッと した加速時にもガソリンは増量してもなかなか車速がのらない状 態で使用し続けるとノッキングの他にカブリが発生して不完全燃 焼となり、電子制御の場合にはO2センサー等である程度は調整 するものの、基本的には加速状態を維持する為にカブリが出てカ ーボンのススが溜まり易くなる。 更に暖機を行わないとエンジンオイルは固くてオイルポンプに 負担をかけ、シリンダーとピストンリング自体にも粘度が高い為 に負担をかけ油膜切れも起こしやすい事に加え、暖機中は全体的 にガソリンが多く出ており、キャブレターのチョーク状態を保っ た制御となっている為に、その状態のままで走行すると通常走行 時よりもチョーク状態で増量された分だけ多くインジェクターか ら噴出す様になり、当然暖機中で暖まっていないエンジン自体は ガソリンが燃え難くなっている為に最悪な状態を作ってしまう。 その為に、真冬に暖機もせずに全開等と言う行為はエンジンを 破壊しようとする行為に等しく、最初だけではなく常に慣らし運 転をする乗り方が望ましいだろう。 ◆エンジン周辺の配管 今回は予算の都合もあり、サージタンクとインタークーラーに スロットルボディハウジングだけは洗浄してもらい再利用したが 、実際には指示した部分でも再利用してある所がある。 リビルトエンジンは左下図の様にオイルフィラキャップの右側 の様に塗装が薄くてチョッと擦ると簡単にハゲてしまう為に、で きればカムカバーだけでもしっかりとした塗装にして欲しい。 ![]() ![]() 右上図の右側に見える金属製の配管は、タービンのコンプレッ サー側の配管であるが、本来ここも新品に交換指示予定であった がインタークーラを再利用とした為にここも再利用して、途中に あるゴム製の配管だけを新品交換として指示した。 ![]() ![]() 当然この排気バイパスアクチュエータのホースや配管も全て新 品に交換指示したが、右上図の様に細い配管等に関しても後で交 換し難い部分に関しては全て新品に交換した。 ![]() ![]() しかしエンジンルーム内にある水周り周辺の配管やホースは、 上図の様に全て交換しているのはもちろんだが、右上図の様な金 色に見える水温センサーや油温スイッチ等のセンサーも古くなり 制御系の誤動作防止の為に全て新品に交換している。 ![]() ![]() 右上図の右側に見える茶色いコネクターの先にあるのがスロッ トルセンサーで、こちらもアクセルを動かすと擦れて抵抗値を変 えたり、アクセルOFFでアイドルスイッチが入ったりする為に 、長年使用していると燃調の誤動作やアイドリング不安定等の色 々な現象が発生する為に交換しておいた方が良い部品である。 ![]() ![]() 右上図が今回再利用したサージタンクで、とりあえず内部洗浄 をお願いしたが、外観的に他の部品が全て新しくなった為に古さ が目立ってしまっている。 今回は丁度100万以内に収まったが、サージタンクやスロッ トルボディハウジングにインタークーラーだけで20万円弱だっ た為に、すぐに押し迫った車検時にブレーキキャリパーやロータ ーをすぐに交換したかった為に、それらでも30万前後はかかる 為にサージタンク等に割れやヒビがなければと再利用してもらっ た。 ![]() ![]() ![]() ![]() ただ、ハーツリストや整備書を見ても左上図の右側にある様な 形状ではなく単なるパイプ状で記載されているが、この車両では 左上図の様に若干形状が四角く太くなっている事から、ある程度 のサージタンク代わりになる様に構造変更された物かどうかは不 明である。 右上図の右側の奥に見えるのがエアバイパスバルブで、インタ ークーラーの手前にもウエストゲートバルブがあるが、どちらも 新品に交換しているが同じK6Aでも一つ前のタイプのワークス には右上図のエアバイパスバルブが無い為に、右上図の上側ノズ ルが大気開放となっている為に、もしかすると他社で行っている 排気バイパスアクチュエータの動作を2段に切り替える、いわゆ るスクランブルブーストコントロールでもしているのかも知れな い。 更に右上図の丸い茶色の部品が大きなエアバイパスバルブで、 これがブローオフバルブの役割をするが、これは大気開放にすれ ば音が大きくできるが純正配管で吸気側まで必ず戻す。 ◆ラジエータとリザーブタンク ただの水を入れられて使用されていた為に錆だらけのラジエー タは上図の様に全てアッセンブリで交換し、今回は電動ファン部 分は再利用したがホースに取り付け金具も交換した。 下図のラジエータ中央にあるラジエータキャップはラジエータ とセットになっている。 ![]() ![]() しかしよく見てみると、右上図の様にラジエータ取り付けブラ ケットを車両側に固定しているボルトが古いままで、こちらのボ ルトは交換指示したのだが、購入忘れか購入してあっても交換忘 れなのかは不明であるが、錆は錆を呼ぶ為に新品に交換しておく 様にする。 ![]() ![]() 当然、右上図のリザーブタンクから出ている2本のホースも新 品に交換し、左上図の様にラジエータキャップ部分までのホース も全て新品部品を使用してある。 ◆点火系とバッテリー 点火系はプラグコードだけはNGKのブルーコードに交換して あったが、これも何年・何万キロとどれだけ使用したかわからな かった為に、今回はプラグはもちろんの事新品に交換し、左上図 の様にプラグコードも一旦純正部品で全て交換しておいた。 ![]() ![]() これは高圧によりディストリビュータキャップやロータにある 電極がボロボロになっているおそれがあり、その為にプラグやコ ードだけ交換してもそれ以上にトラブル可能性がある。 また、ディストリビュータ内にはクランク角センサーもある為 に、これらも25万キロと言う事で他のセンサーと同様に一度交 換しておきたかった為にアッセンブリで交換した。 ![]() ![]() また、右上図の様にイグニッションコイルの左側にあるノイズ フィルタも一緒に新品に交換した。 ![]() ![]() その為に、昨年のセルボモードのF6Bをバラバラにした際に あまりの部品点数の多さと工期の長さで12ヶ月点検料の請求が 忘れられていた為に、その穴埋めと言う事もありチョッと高価だ が車検の際にスズキ自販からバッテリーを購入する事にした。 ◆エキマニからマフラー 今回はエキゾーストマニホールドとタービンまでの予定であっ たが、せっかく綺麗なリビルトエンジンだった為に排気系がつま っていたのではと言う事で全て交換する事にした。 ![]() ![]() ![]() ![]() このHB21Sワークスは右上図の様に、タービン出口に短い フロントパイプが付く以降は、メインマフラーまでが1本となっ ている。 ![]() ![]() ![]() ![]() これで以前の社外品とは違い音が静かになったが、アイドリン グ時の低音はさほど変わりなく、走行時の車内への騒音も少なく なった為に交換して正解である。 交換したい人はその音がいいのだろうが、下手に社外品のマフ ラーを取り付けても、純正マフラーの破れた音にしかならない他 に、抜けが良いと低回転時のトルクが細る為に加速が悪くなり、 ノッキングや燃費の悪化につながる為に注意が必要である。 常日ごろ思うのは、社外品で純正マフラーよりも音が静かで、 高回転時だけ抜けの良いマフラーを作ってもらえないかと思うの だが、ニーズが無いだろうからまず無理な話だろう。 また昔はいい音を出すマフラーが多かったが、ここ10年では ステンレスやチタンと高価な金属加工の為か板金が薄く、出口も 太すぎる為にメインマフラーの意味が無くなり、薄い板金が鳴き 出しどうしようもない音しか出ない製品が多くなった様に思える 。 ◆クラッチワイヤーについて 左下図はミッションの真上から見た部分であるが、下側にある ワイヤーがミッション用の2本あるワイヤーのうちの1本で、そ して上に見えるのがクラッチワイヤーである。 スズキの軽自動車の場合にはクラッチは油圧式でなくワイヤー 式がほとんどであるが、このワイヤーの先端が右下図の様にクラ ッチを動作させるリンク機構に接続される。 ![]() ![]() これはF6Bエンジンのセルボモードでも同様の状態になった 事もあり、構造を知っていた為に緩みながらも増し締めしながら 走った事があったが、今回も同じ様にならない為に右上図の様に ダブルナットにしてもらっている。 特にクラッチを踏んだ時に重くなるまでの間が長いと、おそら く右上図の様にナットが浮き丸い部分にワッシャーの円弧を描い て窪んでいる部分が引っ掛からずに緩む事となる。 その為に、万が一の場合を想定してクラッチワイヤーを交換す る際には必ずダブルナットにしてもらっている。 メインに戻る ⇒ 車両関係 ⇒ 自動車関係 ⇒ 軽自動車 ⇒ アルトワークス ⇒ エンジン ![]() |