スズキ アルトワークス RS-Z(HB21S)
ETCアンテナの取り付け

◆取り付け場所の決定
 ETCのアンテナ分離型のタイプはフロントガラスに貼り付け るタイプがほとんどであるが、軽自動車や普通乗用車の場合には ほぼフロントガラス上部中央に取り付ける事になる。
 この車両では以前のユーザーがETCを取り付けており、左上 図の様にバックミラー背面に以前GT−Rやレガシーとセルボモ ードに取り付けたタイプと同じ両面テープが残っていた。
 その為にこの両面テープを剥がす必要があるが、左上図にある 両面テープの左上側を剥がそうとしたが、手で剥がすと糊が残り 結構時間のかかる作業となってしまう。
 この両面テープを剥がす際には右上図の様にカッターの刃だけ を使用して、カッターの刃で両面テープをかき上げる様にして削 り落とすと簡単に取り外せる。
 但し、この方法はガラス等の傷の付かないものに限っては有効 で、板金部分や樹脂部分には絶対使用できない方法で、更にガラ スであってもカッターの刃を立て過ぎると傷になる場合もある為 に、作業の際には十分に注意してカッターの刃を扱う様にする。
 カッターの刃を使用する事によりガラスに付着していた汚れも 落ちる位ではあるが、タバコを吸わなくとも薄い皮膜状になって 汚れが付着している為に必ず拭き取る様にする。
 今回はPCの液晶ディスプレィのガラス面を掃除する為に販売 されている左上図の様なウェットティシュタイプの物が余ってい た為に、これを使用して右上図の様に念入りに拭き取った。
 また、同じ物で何度も拭き取ると汚れを伸ばしているだけにな ってしまう為に、1枚を折り返したり新しい物を使用したりと何 度か拭き直し、左上図の製品では拭き跡が残らないとあるが一応 ティシュペーパー等を使用して乾拭きをしておいた方が良いだろ う。

◆ピラカバーの取り外し
 以前ETCを取り付けた際にはアンテナ線の長さが心配だった 為に運転席側のピラ部分を通してみたが、ケーブルがタップリと 余った為に今回は助手席側のピラを通してみた。
 ドアとフロントガラスの間にあるピラカバーを取り外す為には 、左上図の様にドアを開けた部分にあるU字型の保護用カバーを 取り外す必要がある。
 これはどこを引っ張っても取り外せるが、比較的に左上図の様 にルーフからフロントガラスに傾斜が付いている部分を引っ張る と外し易いだろう。
 そしてU字型の保護カバーの先端は右上図の様に足元にあるカ バー部分に入り込んでいる為に、この部分は一旦U字型カバーを 真上に引き上げながら取り外す様にする。
 そして右上図の様にピラカバーを取り外すが、今回の車両では 左上図の様にドア開口部分のルーフ中央部分から分割になってい る為に、この部分から取り外す様にする。
 このピラカバーの取り付けは上図の様に、部分的に四角い穴が 板金側に開いており、この部分にピラカバー内側にあるクリップ が挿し込まれて固定されている。
 このクリップを取り外す際には1箇所ずつ一気に取り外す必要 があり、ゆっくりと持ち上げて取り外すとクリップが変形したり 、あまり勢い良く引き上げてもピラカバーのクリップが取り付け てある樹脂部分が破損したりする為に、確実に1箇所ずつ位置を 確認しながら1個だけ取り外す加減をしながら一気に持ち上げる 様にする。
 ピラカバーの最後はダッシュボード側に挿し込まれている為に 、ピラ部分に固定されているクリップを全て取り外したならば、 左上図の様に持ち上げて取り外す様にする。
 今回の車両には右上図の様に助手席のサンバイザー部分にレー ダー探知機が取り付けてあったが、既に電源も入らず壊れていた 為にピラ部分に通してあった電源ケーブル毎取り外す。

◆アンテナの取り付け
 そしてETCアンテナの取付位置を決定するが、取付位置はか なり限定されており左下図の様にバックミラー周辺となる他に、 フロントバンパーから2.2m以内や高さが2m以内等の規定が ある様だが、トラック以外の場合にはほとんどの車両でこのバッ クミラーの背面ガラスに取り付ける事となり、重要なのは左下図 の様にガラス上部のルーフ金属部分から20mm以上離す必要が ある為にこの点だけは注意して位置を決める。
 また、左上図では助手席側が取り付け推奨位置となっているが 、このスピーカ内臓アンテナには右上図の様にケーブルの付け根 部分にETCカード認識用のLEDが取り付けてある為に、この LEDを確認できる様に運転席寄りに取り付けた方がカードの挿 入確認がし易いだろう。
 取付位置が決定したならば、左上図の様にアンテナの背面にあ る両面テープの剥離紙を剥がしておき、あとは右上図の様にして フロントガラス上部に取り付けるだけである。
 その際には取り付け易い様に右上図の様にバックミラーを90 度回転させて避けておくとよく、丁度バックミラーの付け根部分 のフロントガラスに車検証シールが貼られる部分を空けておく。
 アンテナの両面テープはしっかりと押し付けて固定しておくが 、アンテナ中央部分を指で押してしまうと樹脂製でスピーカ用の 小さい穴が無数に開いている為に強度が無く破損する可能性があ る為に、アンテナの外周を押す様にしてしっかりと押し付けて固 定する。

◆アンテナ線の固定
 アンテナ線はルーフカバーの間に入れ込んで左下図の様にピラ 部分まで持って来るが、ただケーブルを押し込んだだけでは線材 が飛び出してくる場合には、付属の線材固定用のテープを適度な 幅に切り取り、アンテナ線に等間隔で巻き付ける事によりルーフ とルーフカバーとの間に隙間を無くして線材が移動しない様にす る。
 そしてアンテナ線は右上図中央にあるピラカバーを挿し込むク リップで挟み込んで破損しない様に、左下図の様なケーブル固定 用のケーブルクランプを使用して固定しておく。
 またケーブルを通す部分も限られており、右上図の様にピラカ バー固定用のクリップとピラカバーの突起との間に線材を通す為 にケーブルクランプを取り付ける必要がある。
 ケーブルクランプには左上図の様に両面テープが取れ付けてあ る為に、その剥離紙を取り外してから右上図の様にピラの金属部 分に貼り付けてから、アンテナ線を挟み込んで固定する。
 アンテナ線はルーフ側を1〜2ヶ所固定したならば、左上図の 様にピラ部分とダッシュボードの間にアンテナのコネクターを挿 し込み、右上図の様に足元から線材を引き出しておく。
 そしてピラ部分に必要なだけの長さを残して、右上図の様に残 ったアンテナ線は全て足元側に落とす様に引き出しておく様にす る。
 今回は付属しているケーブルクランプ4個を全て使用して左上 図の様に固定したが、若干上側の間隔が広くなってしまった様で あるが、ピラカバーで線材を挟み込まない様にする。
 また、ケーブルクランプを取り付ける際にはケーブルを固定す る折り返された部分を一方向に並べるよりは、右上図の様に互い 違いに取り付ける事により、ケーブルクランプで線材を固定しな くとも線材が垂れ難く、折り潰す事無く線材を仮固定できる為に 便利だろう。

◆ピラカバーの取り付け
 アンテナ線の固定が完了したならば、あとはピラ部分から取り 外したピラカバーを取り付ける。
 ピラカバーの取り付けは左下図の様に取り外した逆の順で行い 、ダッシュボードとピラ部分にピラカバーを挿し込み、右下図の 様に最初のピラカバー固定用クリップの位置を合わせる。
 右上図の様にピラ部分にある四角い穴とピラカバーのクリップ 位置が合ったならば、そのクリップ部分を一気にたたいて挿し込 む様にするが、ここでもゆっくりと押し込むとクリップが変形し たりする可能性がある他に、あまり強くたたき過ぎてもクリップ が取り付けてある樹脂部分が破損してしまう可能性がある為に注 意して取り付ける。
 そして左上図の様にピラ部分にピラカバーが取り付けられたな らば、右上図の様にU字型の保護カバーを取り付けるが、この部 分はしっかりとたたく様に押し込みながら取り付ける。
 取り付ける際にはこのU字カバーがドアのセンターピラ部分か ら引っ張られない様に注意して、一旦右上図の様にピラの傾斜部 分まで固定したならば中断しておく。
 そしてU字カバーの先端を左上図の様に足元にあるカバー部分 に一旦軽く挿し込んでおき、右上図の様に残りの傾斜部分にU字 カバーを押し込む様にする。
 左上図の様に途中でU字カバーの先端を挿し込んでおかないと 、右上図の様に全て固定した後ではなかなか左上図の様に挿し込 む事が困難となる為に、予めに挿し込んでおく方が良いだろう。


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