ETCアンテナの取り付け ◆取り付け場所の決定 ETCのアンテナ分離型のタイプはフロントガラスに貼り付け るタイプがほとんどであるが、軽自動車や普通乗用車の場合には ほぼフロントガラス上部中央に取り付ける事になる。 その為にこの両面テープを剥がす必要があるが、左上図にある 両面テープの左上側を剥がそうとしたが、手で剥がすと糊が残り 結構時間のかかる作業となってしまう。 この両面テープを剥がす際には右上図の様にカッターの刃だけ を使用して、カッターの刃で両面テープをかき上げる様にして削 り落とすと簡単に取り外せる。 但し、この方法はガラス等の傷の付かないものに限っては有効 で、板金部分や樹脂部分には絶対使用できない方法で、更にガラ スであってもカッターの刃を立て過ぎると傷になる場合もある為 に、作業の際には十分に注意してカッターの刃を扱う様にする。 今回はPCの液晶ディスプレィのガラス面を掃除する為に販売 されている左上図の様なウェットティシュタイプの物が余ってい た為に、これを使用して右上図の様に念入りに拭き取った。 また、同じ物で何度も拭き取ると汚れを伸ばしているだけにな ってしまう為に、1枚を折り返したり新しい物を使用したりと何 度か拭き直し、左上図の製品では拭き跡が残らないとあるが一応 ティシュペーパー等を使用して乾拭きをしておいた方が良いだろ う。 ◆ピラカバーの取り外し 以前ETCを取り付けた際にはアンテナ線の長さが心配だった 為に運転席側のピラ部分を通してみたが、ケーブルがタップリと 余った為に今回は助手席側のピラを通してみた。 これはどこを引っ張っても取り外せるが、比較的に左上図の様 にルーフからフロントガラスに傾斜が付いている部分を引っ張る と外し易いだろう。 そしてU字型の保護カバーの先端は右上図の様に足元にあるカ バー部分に入り込んでいる為に、この部分は一旦U字型カバーを 真上に引き上げながら取り外す様にする。 このピラカバーの取り付けは上図の様に、部分的に四角い穴が 板金側に開いており、この部分にピラカバー内側にあるクリップ が挿し込まれて固定されている。 このクリップを取り外す際には1箇所ずつ一気に取り外す必要 があり、ゆっくりと持ち上げて取り外すとクリップが変形したり 、あまり勢い良く引き上げてもピラカバーのクリップが取り付け てある樹脂部分が破損したりする為に、確実に1箇所ずつ位置を 確認しながら1個だけ取り外す加減をしながら一気に持ち上げる 様にする。 今回の車両には右上図の様に助手席のサンバイザー部分にレー ダー探知機が取り付けてあったが、既に電源も入らず壊れていた 為にピラ部分に通してあった電源ケーブル毎取り外す。 ◆アンテナの取り付け そしてETCアンテナの取付位置を決定するが、取付位置はか なり限定されており左下図の様にバックミラー周辺となる他に、 フロントバンパーから2.2m以内や高さが2m以内等の規定が ある様だが、トラック以外の場合にはほとんどの車両でこのバッ クミラーの背面ガラスに取り付ける事となり、重要なのは左下図 の様にガラス上部のルーフ金属部分から20mm以上離す必要が ある為にこの点だけは注意して位置を決める。 その際には取り付け易い様に右上図の様にバックミラーを90 度回転させて避けておくとよく、丁度バックミラーの付け根部分 のフロントガラスに車検証シールが貼られる部分を空けておく。 アンテナの両面テープはしっかりと押し付けて固定しておくが 、アンテナ中央部分を指で押してしまうと樹脂製でスピーカ用の 小さい穴が無数に開いている為に強度が無く破損する可能性があ る為に、アンテナの外周を押す様にしてしっかりと押し付けて固 定する。 ◆アンテナ線の固定 アンテナ線はルーフカバーの間に入れ込んで左下図の様にピラ 部分まで持って来るが、ただケーブルを押し込んだだけでは線材 が飛び出してくる場合には、付属の線材固定用のテープを適度な 幅に切り取り、アンテナ線に等間隔で巻き付ける事によりルーフ とルーフカバーとの間に隙間を無くして線材が移動しない様にす る。 またケーブルを通す部分も限られており、右上図の様にピラカ バー固定用のクリップとピラカバーの突起との間に線材を通す為 にケーブルクランプを取り付ける必要がある。 そしてピラ部分に必要なだけの長さを残して、右上図の様に残 ったアンテナ線は全て足元側に落とす様に引き出しておく様にす る。 また、ケーブルクランプを取り付ける際にはケーブルを固定す る折り返された部分を一方向に並べるよりは、右上図の様に互い 違いに取り付ける事により、ケーブルクランプで線材を固定しな くとも線材が垂れ難く、折り潰す事無く線材を仮固定できる為に 便利だろう。 ◆ピラカバーの取り付け アンテナ線の固定が完了したならば、あとはピラ部分から取り 外したピラカバーを取り付ける。 ピラカバーの取り付けは左下図の様に取り外した逆の順で行い 、ダッシュボードとピラ部分にピラカバーを挿し込み、右下図の 様に最初のピラカバー固定用クリップの位置を合わせる。 取り付ける際にはこのU字カバーがドアのセンターピラ部分か ら引っ張られない様に注意して、一旦右上図の様にピラの傾斜部 分まで固定したならば中断しておく。 左上図の様に途中でU字カバーの先端を挿し込んでおかないと 、右上図の様に全て固定した後ではなかなか左上図の様に挿し込 む事が困難となる為に、予めに挿し込んでおく方が良いだろう。 メインに戻る ⇒ 車両関係 ⇒ 自動車関係 ⇒ 軽自動車 ⇒ アルトワークス ⇒ オーディオ |