スズキ アルトワークス RS-Z(HB21S)
部品の交換後

◆フロントブレーキ
 下図が今回新品に交換したブレーキキャリパーとブレーキロー タにブレーキホースであるが、同然ブレーキパッドもシムとセッ トで純正品にて全て交換してある。
 ダンパー自体がまだ今までの物をそのまま使用してある為に、 汚れが目立って新しく見えず、突き上げ感が若干あるものの、し ばらくはこのまま使用する事にする。
 以前の状態ではブレーキブースターが無いかの様にブレーキが 効き難く、結構強く踏み込まないとブレーキが効かず結構危険な 状態であった為にエンジンの直後には交換が必要であった。
 右上図が今までワークスに取り付けてあったブレーキパッドで 純正かどうかは不明であるが、パッドのロータ側に当たる部分が 上下に5〜10mm程度当たらない様になっているのがわかると 思うが、何故か中央部分だけが突起しておりロータに当たる面積 が減らされていた。
 その為にローターは左上図の様に本来パッドで挟める面積の半 分程しか当たっておらず、これはCN系のワークスやセルボモー ドよりもかなり狭い当たり面である。
 そうかと思えばよく見てみると、パッドだけでなくローターに もパッドと同様の位置に予め段差があり、元々CN系ワークスの パッドを入れてもローターに段差がある為にダメである。
 これらの為に絶対的に当たり面が少ないのではブレーキの効き が良いはずもなく、これらはMC系のワゴンRでも同じ傾向があ った為に何故この様な形状になっているかが気になっていた。
 当初、新品で交換しても同じ様にパッドの当たり面積が少ない 物かと思われていたが、実際に交換してみると左図の様にパッド には段差が無くロータの外周ギリギリまで当たっていた。
 更に右上図の様にロータ外周だけでなく内側部分も5mm程度 ほど残してほぼ全てパッドが当たっており、実際に走行してブレ ーキをかけても思った通りのブレーキングができる様になった。
 この当たり具合はCN系のセルボモードで同じ様にブレーキキ ャリパーやブレーキロータを交換した際と同じ当たりになり、停 止に関してはこれで安心して止められる様になった。
 さして左上図に見えるダンパーを中継してS字型に見える黒い ホースがブレーキホースで、意外と新しく交換した気配はあった のだが、今回ブレーキキャリパーを交換すると言う事と可動部に ある為に再度新しいブレーキホースに交換した。
 これは右上図の様にブレーキキャリパーにブレーキホースの継 ぎ手をねじ込んでいる部分があるが、このネジが再利用する事に より古いブレーキキャリパーから新しいブレーキキャリパーとな る事で細っていた場合、この部分からのブレーキオイル漏れ等が 考えられる為に交換しておいた方が無難であろう。
 更にブレーキホースは左上図の様にダンパー部分で一旦固定さ れており、この部分にはクリップ状の物で固定されている為に、 このクリップ自体も新品に交換しておいた。
 そして右上図の様にブレーキホースが車両側の配管と接続する 部分も左上図と同じ様なクリップで固定されている為に、この部 分のクリップも新品に交換しておいた。

◆リアブレーキ
 下図が今回フロントのブレーキと同様に交換したブレーキキャ リパーとブレーキロータにブレーキホースであるが、フロントの ブレーキロータと違い光沢が多い為に綺麗に見える。
 同じ純正品で交換したのだが、以前交換したCN系のセルボモ ードと同様にプロントのブレーキパッドは黒色なのだがリアのブ レーキパッドは下図の様にブルーのブレーキパッドとなる。
 ブレーキパッドの当たり面はフロントと同様に、下図の様に当 たり面が少なくなっていたが、これはフロントどころではなく1 /3程しか当たっていなかった様である。
 そしてキャリパー自体やローターの錆もフロントどころではな く錆びており、ローターの錆は金属の表面が浮き上がってしまっ ているの錆の為に磨いても再利用はしたくない状態である。
 リアもフロントと同様にブレーキバッドの交換によりパッドの 当たり具合が極端に多くなり、右下図の様にローター外周までし っかりとパッドが当たると共に、左下図の様にローター内側から 10mm程度の所までしっかりと当たる様になり、7〜8割りは パッドが当たる様になった。
 左下図の様にリアのブレーキホースは挟み込む様にして接続さ れる為に、ブレーキホースの交換をしなくともパッキンだけの交 換でも対応できたが、フロントと同様に多少新しく見えるものの いつ交換したかは不明の為に交換した。
 特にブレーキホースは右上図の様に可動部にあると共に、タイ ヤが巻き上げる水や砂に小石と悪環境にある為に、キャリパ等の 交換の際には必ず交換しておいた方が良いだろう。
 そして今回は交換指示を忘れていたサイドブレーキワイヤーだ が、左上図のブレーキキャリパーに接続されているブレーキホー スの接続部分が錆で外せる状態ではなかったらしく、気を効かせ てスズキ自販側で交換しておいてくれた様である。
 事前に連絡は来ていたのだが、車を取りに行った際に写真を撮 り忘れてしまった為に、ここに古い部品の状態を掲載できなかっ た事は残念である。

◆ロアアーム
 本来は今回予定していなかった左下図にあるフロントのロアア ームだが、エンジンを下ろした際にドライブシャフトを取り外す のだが、その際に目に付いたのか交換を薦められた。
 いずれナックルと共に全て交換する予定でいたのだが、車体側 の圧入されているゴムブッシュが潰れているとの事で、急遽今回 ブレーキ交換と共に交換する事になった。
 ロアアームは右上図の様に足回りを下からこの1本だけで支え ている為に、上下だけでなく左右方向の負担もかかり、右上図の 様にフロントスタビライザーも取り付けてある。
 全てこれらの接続部分にはゴムブッシュや可動部がある為に、 ダンパーのヘタリ以上に負担がかかる為に、足回りの交換の際に は一緒に交換しておきたい部品でもある。
 ロアアームに接続されるフロントスタビライザーは、左上図の 様に手前側に見える様に丸いゴムブッシュが入れ込まれているが 、反対側にも全く同じゴムブッシュが取り付けられて手前にもあ る大き目な平ワッシャーにより挟み込まれて固定されている。
 更にフロントスタビライザーはラジエータ下部部分に右上図の 様な固定金具で2ケ所固定されているが、この固定金具にもゴム ブッシュが取り付けてある為に交換されていた。
 そして左上図が車体側に固定されているロアアームの様子だが 、以前CN系セルボモードのロアアームを交換する際には、こち ら運転席側の方は右図上図の様にオイルパンに取り付けボルトが 当たって取り外し難かった経験があるが、右上図では無傷で交換 したかエンジンを移動して取り付けたかの様に見えた。
 しかし、オイルパン近くによって見てみると左上図の様にしっ かり多数の傷が付いておりかなり苦労した様子が伺えるが、でき ればアンダーコート等で軽く処置しておいて欲しい所である。
 余談であるが、前回依頼して忘れられていた右上図の様なオイ ルパンに付くドレンボルトとドレンワッシャーが各20個分で、 これらはオイル交換の際に他の車と同様に毎回交換する事にして おり、半年に1度の交換の為に20個で10年分である。

◆バッテリー
 こちらも今回は予定していなかったが、バッテリー端子が怪し い事に気付いたスズキ自販が、右下図の様にかなり程度の良い中 古バッテリーに交換していてくれた。
 最初は新品を取り付けられたのかと思った位だったが、中古と 聞いて安心したが元々交換の予定はあったが、タワーバーとの干 渉防止の為にLをRタイプにする予定であった。
 その為にバッテリーの配慮と昨年のセルボモードのエンジン分 解の際に12ヶ月点検料が請求されていなかった事もありチョッ と高価だが左上図の様に純正品と交換してみた。
 上図の左右を見比べてもらうとわかる様に、バッテリーの端子 がエンジンに対して内側と外側と反対側によっている事がわかる だろう。
 純正品と言ってもスズキ自販で取り扱っているバッテリーだと 思っていたが、左上図の様にバッテリーの側面にはスズキのマー クとロゴが入れられている製品であった。
 しかし、バッテリーの取扱説明書を見ると古河電気と記載され ていた為に、OEM用にメーカー名を入れてあるバッテリーもス ズキで用意させているのだろう。
 ちなみに定価は22,800円で販売価格が7,000円と言 う事であるが、Panasonicの一番安いタイプだと1,9 80円の為にチョッと割高である。
 バッテリー端子を逆にすると右上図の様にマイナス側の線材が 短くなるが、全く余裕が無くなる訳ではない為に純正のハーネス をそのまま使用しても十分だろう。


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