スズキ ワゴンR FX Limited U(MH23S)
車種別専用ハーネス

◆車種別専用ハーネス(S−117)
 左下図が今回用意したワゴンR(MH23S)のプッシュスタ ート式の車種別専用ハーネスで、型式がS−117となっており プッシュスタート式専用になっている。
 その為に、同じMH23SのワゴンRでもプッシュスタート式 でない車両の場合には、この車種別専用ハーネスが違う為に購入 時には注意する必要がある。
 基本的には右上図の様にキーシリンダーから出ているコネクタ ーを取り外して、その間にリモコンエンジンスタータ用の車種別 専用ハーネスで中継する様な接続になり、そこからエンジンスタ ートに関して必要な信号を分岐してリモコンエンジンスタータに 供給するハーネスとなっている。
 右上図ではキーシリンダースイッチから1つのコネクターで接 続されているが、今回のMH23Sプッシュスタート式の車種別 専用ハーネスでは、コネクターが2つに分けられている。
 そのキーシリンダースイッチに割り込むコネクターが左上図の 2組4つで、1Pinの太いコネクタと4Pinのコネクタの2 つに分けられているのがわかるだろう。
 またイモビアダプタ等でも必要とする為か、右上図の様に車種 別専用ハーネスにはACCと常時通電のメスギボシ端子が付いて いる為に、他の製品にも利用させてもらう際には便利だろう。
 しかし残念ながらIGの電源は出されていない為に、今回もこ のハーネスから分岐して別に取り出し、ETC等のエンジンがか かっている時のみ必要な電源として利用する様にする。
 左上図がリモコンエンジンスターター受信機の大きい方のコネ クターに接続する部分で、おそらくACC/IG1/IG2の信 号関係をコントロールする為の接続なのだろう。
 更に右上図に見える2Pinのコネクターは、イモビアダプタ ーにある同形状のコネクターで、同じ黄色と黒色の線材が出てい るコネクターと接続するようになる。
 左上図に見える白い物がリモコンエンジンスタータで使用する 電源用のヒューズボックスで、内部にはヒューズが入っているが 車両のヒューズが切れない様に専用に用意されている。
 また右上図の様にどの回路に入れられているかは不明だが、ダ イオードが入れられている部分があり、そのダイオードもソケッ トの様な感じの物が使用されて配線されている。

◆イモビ対応アダプター(J−96)
 盗難防止装置が取り付けられた車両ではただ単にエンジンをか けてもリモコンキーを持っていないとエンジンが始動できず、そ の代役をさせる為にイモビ対応アダプターが必要となる。
 そこでメーカーのサイトで調べて購入したイモビ対応アダプタ ーであったが、実は以下で説明するものは間違えて購入してしま い、型式のJ−98をJ−96で購入してしまった。
 発注ミスの為に返品も効かずしょうがないのでこんなタイプの イモビアダプターもあると言う事で紹介するが、どうやらこのJ −96はダイハツのココア用の物である。
 パッケージの中には左上図の様な物が入っており、右上図の様 なイモビ対応アダプタ本体と、左上図の中央にある車両側のハー ネスに信号を割り込ませる専用ハーネスが付いている。
 左上図がイモビ対応アダプタ本体からのコネクターであるが、 ピン数は同じでも車種により内部の仕様が異なる為に共用はでき ないと思われる。
 右上図がそのハーネス側のコネクターハウジングであるが、車 種別専用ハーネスはキーシリンダースイッチのコネクターの間に 割り込ませる物であったが、このイモビ対応の専用ハーネスはイ モビ関係の信号による車種別専用ハーネスとなっている。
 その車両側のハーネスが右上図の様になっているが、その一方 側は左上図の様に基板化された物が付いており、黒い熱収縮チュ ーブの様な物で覆われている為に内部は不明だが、おそらく右上 図の上部コネクターが車両のイモビコントローラに直接接続され るタイプの物なのだろう。
 そのイモビアダプターのハーネスからは左上図の様に3本のコ ネクターのピンだけが取り付けられた線材が3本あるが、これら はリモコンエンジンスターター受信機側の小さい方のコネクター の空いている部分に挿し込んで使用する様になっている。
 その接続説明書も右上図の様に付属しているが、メーカーでは 個人ユーザー側の対応はしていない為に、もしも自分で取り付け る場合にはユピテルから出ている取り付け説明書のコピーをもら えるショップから購入する方が良いだろう。

◆イモビ対応アダプター(J−98)
 そして左下図が今回のMH23SワゴンRのプッシュスタート 式で使用するイモビアダプターで、価格はJ−96と同じである が基板の様な物は無くハーネスのみとなっている。
 イモビ対応アダプターは右上図の様にJ−96と全く同じ形状 で同じピン数のコネクターが使用されているが、J−98ではJ −96に無かった登録スイッチが付いている。
 コネクターも同形状ではあるが、右上図の1ピン抜けている部 分がJ−96とは違っており、やはり本体は内部が共用でも車両 により使用するピンや内部仕様が違っているのであろう。
 そのイモビ対応アダプターに接続されるコネクターには上図の 様な色の線材が接続されているが、一部を除いてはほぼ同じ色の 線材は同じ目的の信号で使用されている様である。
 その中の共通で使用されている物の1つが左上図の電源コネク ターで、普通のギボシ端子になっており車種別専用ハーネスから 出ている同じ赤色のギボシ端子と接続する。
 この電源は御丁寧に増設が可能な様に送り用のギボシ端子まで 取り付けられている為に、ポータブルナビ等の電源としても利用 する事ができるだろう。
 また右上図の3本はリモコンエンジンスターター本体受信機の コネクターに挿し込んで使用するが、これらはイモビ対応アダプ ターには必ず用意されている物の様である。
 そして上図の様な黄色と黒色の線材が付いた2ピンのコネクタ ーがあるが、これも車種別専用ハーネスから出ている同じ色の線 材が取り付けられたコネクターに挿し込む様にする。
 もう一つ上図の様なコネクター形状の違う2ピンコネクターも 出ているが、これは今回のMH23SワゴンRではこのままでは 仕様できず、このコネクターを切断して使用する。
 この橙色と緑色の信号が車両のコンピュータとシリアル通信す る為のケーブルで、CAN−BUS信号と接続してイモビから出 るリモコンキーの代わりの信号のやり取りを行う。
 更に左上図の様に保護チューブが被せられた桃色の線材が出て いるが、これは右上図の様に保護チューブを外して車両のコネク ターへ追加する必要がある。
 これは純正オプションのリモコンエンジンスターターで使用し ている部分をそのまま使用する為にピンだけ出ているものと思わ れるが、おそらくエンジンスタート信号になっているのではと思 われるが詳細に関しては不明である。

◆間違えて購入したJ−96を見る
 1万円弱もするイモビ対応アダプターを間違えて買ってしまっ た為に、間違えたついでに中身を拝見する事にしたが、左下図の 裏側である右下図の様にケースの周囲にある隙間に精密ドライバ ー等のマイナスを挿し込む事によりテコにして簡単に裏フタが開 けられる様になっている。
 裏フタを開けてみると左下図の様に部品が実装された基板が見 えてくるが、下側に見える白いコネクター部分を持ち上げると簡 単にケースから基板を取り出す事ができる。
 そして基板をケースから取り出して裏返しにした物が右下図で ある。
 基板の裏側には左下図の様にリレーが2つ取り付けてあり、一 部部品が抜けている部分もあるが、右下図の左上側にある様にJ −98で取り付けられていた登録用のスライドスイッチは取り付 けられておらず、部品が実装されるシルク印刷だけが残っている 。
 左上図の左上にある白い四角い物がLEDで、J−98の場合 にはキーコードを登録する際に3色に点灯や点滅して知らせてく れるが、このJ−96も同じ様な表示をするのだろう。
 制御しているのは左上図の右上にある東芝製のマイコンで、右 上図の型式から16MHzクロックで動作する16KBフラッシ ュメモリータイプのマイコンの様である。
 同マイコンのシリーズにはROMタイプもある為に、もしかす るとこのままの状態でもCPUのモードさえ切りかえれば書き換 えが可能なのかも知れない。


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