車両コネクターへの線材追加 ◆純正コネクターの取り外し 前項で左下図上部にある1Pinと4Pinのコネクター2組 の接続方法を説明したが、ここでは同方向から出ていた保護チュ ーブが取り付けられた桃色の線材の接続方法を説明する。 それにはまず右下図にあるジャンクションボックスの中央にあ るコネクターを取り外して、桃色の線材の保護チューブ内にある ピンを純正コネクターに追加しなければならない。 この左下図の下の部分を上に持ち上げる事により、自然と白い コネクター全体が浮いて来る様な構造になっており、黒いレバー は45度程度まで持ち上げると白いコネクターは黒いレバーと共 に簡単にジャンクションボックスから取り外せる様になる。 これらのピンと同様に、車種別専用のハーネスにある桃色のコ ネクター用のピンをこのコネクターハウジングに追加するが、お そらくこれは純正オプションのリモコンエンジンスタータでも使 用しているピンで、これを今回使用したユピテルでもそのまま信 号を利用しているものと思われる。 ◆コネクターのレバー取り外し 引き抜いたコネクターを横から見ると左下図の様になっており 、白いコネクターの長手中央部分から黒いレバーが回転する構造 になっており、その回転は左側に見える弧を描いた溝の範囲だけ になる様に制限がかけられているのがわかるだろう。 このコネクターにピンを追加する為にはただ挿し込む事はでき ず、この黒いレバーの下にあるコネクターのピンをロックしてい る爪を持ち上げる必要がある為に、一旦この黒いレバーは白いコ ネクターハウジングからは完全に取り外しておく必要がある。 その位置で更に黒いレバーを両側に開きながら白いコネクター から引っぱると、左下図の様に黒いレバーが白いコネクターから 完全に抜き取る事ができる様になる。 その為に、黒いレバーが途中の位置で無理矢理広げても絶対に 白いコネクターから取り外す事はできない様になっている。 そして黒いレバーを取り外した白いコネクターの長手方向側面 には、右上図の様に部分的に浮かす事ができる様な切り込みが入 った部分があり、この部分を浮かしてからピンを入れる。 ◆桃色線材の追加 車種別専用ハーネスから出ている桃色のピンは、ジャンクショ ンボックスから引き抜いたコネクターのハーネス側から見て右下 部分に追加する為に、左図の様に白い引き抜いたコネクターの両 サイドに2個ずつあるピンロック機構の、右サイドの下側を左下 図の様に精密ドライバーのマイナスを使用して、コネクターの凹 み部分に軽く挿し込んで、ドライバーのハンドル側を下げる事で 右下図の様に持ち上げる様にする。 車種別専用ハーネスから出て追加する桃色のケーブル先端には 左下図の様に【ホゴチューブ】と書かれたチューブが取り付けて ある為に、このチューブをひっばって引き抜いておく様にする。 ピンを挿し込む位置は左下図の様に紫色のケーブルが右下にな る様にコネクターを向け、そこから3つ上の空いている部分で白 色と白色に黒い線が入った線材の間の位置に挿し込む。 この部分で間違ってしまうとコネクターをジャンクションボッ クスに挿し込んだ際に抜けてしまったり、最悪の場合にはピンが 変形して使い物にならなくなるおそれがある。 コネクターピンの押し込みが十分で無いと右上図の様にコネク ターハウジングのピンロック機構を戻す際にピンを変形させてし まうおそれがある為に十分注意して作業する。 ◆コネクターを戻す 白いコネクターから取り外した黒いレバーを左下図の様に予め セットしておき、回転軸部分が両サイド共に完全に入っているか と、レバーを最大に持ち上げた時に45度付近で止まる為の白い コネクターハウジング側にある突起に黒いレバーに付いている弧 の様な溝が上手く引っ掛かるかどうかを確認しておく様にする。 黒いレバーを立てたままでコネクターを挿し込んでも良いが、 レバーを寝かせないとジャンクションボックス内にレバーの反対 側が突き出ていて押し込めない為に、何れにしてもコネクターを 押し込む際には必ずレバーを寝かせてから行う様にする。 メイン ⇒ 車両関係 ⇒ 自動車関係 ⇒ 軽自動車関係 ⇒ ワゴンR ⇒ エンジンスタータ |