スズキ ワゴンR FX Limited U(MH23S)
車両コネクターへの線材追加

◆純正コネクターの取り外し
 前項で左下図上部にある1Pinと4Pinのコネクター2組 の接続方法を説明したが、ここでは同方向から出ていた保護チュ ーブが取り付けられた桃色の線材の接続方法を説明する。
 それにはまず右下図にあるジャンクションボックスの中央にあ るコネクターを取り外して、桃色の線材の保護チューブ内にある ピンを純正コネクターに追加しなければならない。
 右上図の取り外すコネクターの下部を見てみると左下図の様に なっており、白いコネクターに下側2/3の周囲が黒くなってお り、その一番下はレバー状になっている。
 この左下図の下の部分を上に持ち上げる事により、自然と白い コネクター全体が浮いて来る様な構造になっており、黒いレバー は45度程度まで持ち上げると白いコネクターは黒いレバーと共 に簡単にジャンクションボックスから取り外せる様になる。
 その取り外したコネクターをピン側から見たのが右上図で、逆 挿し防止用にキー溝になる部分が数ヶ所あり、左右より中央の方 が小さいピンが使用されている事がわかるだろう。
 これらのピンと同様に、車種別専用のハーネスにある桃色のコ ネクター用のピンをこのコネクターハウジングに追加するが、お そらくこれは純正オプションのリモコンエンジンスタータでも使 用しているピンで、これを今回使用したユピテルでもそのまま信 号を利用しているものと思われる。

◆コネクターのレバー取り外し
 引き抜いたコネクターを横から見ると左下図の様になっており 、白いコネクターの長手中央部分から黒いレバーが回転する構造 になっており、その回転は左側に見える弧を描いた溝の範囲だけ になる様に制限がかけられているのがわかるだろう。
 このコネクターにピンを追加する為にはただ挿し込む事はでき ず、この黒いレバーの下にあるコネクターのピンをロックしてい る爪を持ち上げる必要がある為に、一旦この黒いレバーは白いコ ネクターハウジングからは完全に取り外しておく必要がある。
 黒いレバーを取り外す為には、まず左上図にある黒いレバーに ある円弧を描いた溝に見える白いコネクターからの突起を避ける 為に、左上図の様にレバーを完全に持ち上げた状態で黒いレバー の両側を指で広げながら更にレバーを持ち上げると、白いコネク ターから出ている突起から抜けて右上図の様に黒いレバーが45 度程度しか回転しなかった物が、90度以上回転する様になるが 、このレバーを完全に真上を向く様にする。
 その位置で更に黒いレバーを両側に開きながら白いコネクター から引っぱると、左下図の様に黒いレバーが白いコネクターから 完全に抜き取る事ができる様になる。
 左上図の様に黒しレバーの回転軸を良く見てみると、黒いコネ クターのレバーが真上に向いた時のみ白いコネクターの軸にある 形状と合う様になっている為に、その時のみ黒いレバーを広げる と白いコネクターから取り外せる様になっているのがわかる。
 その為に、黒いレバーが途中の位置で無理矢理広げても絶対に 白いコネクターから取り外す事はできない様になっている。
 そして黒いレバーを取り外した白いコネクターの長手方向側面 には、右上図の様に部分的に浮かす事ができる様な切り込みが入 った部分があり、この部分を浮かしてからピンを入れる。

◆桃色線材の追加
 車種別専用ハーネスから出ている桃色のピンは、ジャンクショ ンボックスから引き抜いたコネクターのハーネス側から見て右下 部分に追加する為に、左図の様に白い引き抜いたコネクターの両 サイドに2個ずつあるピンロック機構の、右サイドの下側を左下 図の様に精密ドライバーのマイナスを使用して、コネクターの凹 み部分に軽く挿し込んで、ドライバーのハンドル側を下げる事で 右下図の様に持ち上げる様にする。
 このピンのロック機構部分は右上図の様に2〜3mm上昇する 程度で、これ以上持ち上げようとすると破損する危険性がある為 にあまり高く持ち上げない様に注意する。
 車種別専用ハーネスから出て追加する桃色のケーブル先端には 左下図の様に【ホゴチューブ】と書かれたチューブが取り付けて ある為に、このチューブをひっばって引き抜いておく様にする。
 保護チューブを取り外すと右上図の様なコネクターハウジング 様のメスピンが線材の先端に取り付けてある為に、このケーブル を右下図の様に空いているハウジング部分に挿し込む。
 ピンを挿し込む位置は左下図の様に紫色のケーブルが右下にな る様にコネクターを向け、そこから3つ上の空いている部分で白 色と白色に黒い線が入った線材の間の位置に挿し込む。
 ピンには挿し込む方向があり、右上図の様にケーブル先端をつ ぶした部分が見える方をコネクターの外側にして挿し込むが、よ くわからない場合には他の挿し込まれたピンとよく比較して、線 材の被覆を噛んでいる部分がコネクターハウジングの外側になる 様に挿し込む様にする。
 この部分で間違ってしまうとコネクターをジャンクションボッ クスに挿し込んだ際に抜けてしまったり、最悪の場合にはピンが 変形して使い物にならなくなるおそれがある。
 追加したピンをしっかりと押し込んだならば、付近のピンと比 較してみて同じ深さまで挿し込まれたならば挿し込み作業は完了 し、あとは右上図の様に先に精密ドライバーのマイナスで持ち上 げたコネクターハウジングの側面をゆっくりと押して沈み込ませ ておく様にする。
 コネクターピンの押し込みが十分で無いと右上図の様にコネク ターハウジングのピンロック機構を戻す際にピンを変形させてし まうおそれがある為に十分注意して作業する。

◆コネクターを戻す
 白いコネクターから取り外した黒いレバーを左下図の様に予め セットしておき、回転軸部分が両サイド共に完全に入っているか と、レバーを最大に持ち上げた時に45度付近で止まる為の白い コネクターハウジング側にある突起に黒いレバーに付いている弧 の様な溝が上手く引っ掛かるかどうかを確認しておく様にする。
 そしてコネクターを右上図の様にジャンクションボックスに挿 し込むが、コネクターをジャンクションボックスに挿し込む際に は必ずレバーを寝かしてから挿し込み、コネクターの長手方向の 上下を少しずつ押しながら完全に挿し込む様にする。
 黒いレバーを立てたままでコネクターを挿し込んでも良いが、 レバーを寝かせないとジャンクションボックス内にレバーの反対 側が突き出ていて押し込めない為に、何れにしてもコネクターを 押し込む際には必ずレバーを寝かせてから行う様にする。


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