通信信号線の接続 ◆自己判断コネクタの取り外し イモビアダプターでは車両側とのシリアル通信を利用して、あ たかもエンジンスタート時にリモコンキーからの返信があったの 様に通信してイモビを解除している。 その為に、車両側の通信である送受信信号と接続する必要があ るが、今回はパーキングブレーキペダルの上部でダッシュボード の下部にある左下図の様な自己診断コネクターに接続する。 爪が指で押し難い場合には、マイナスドライバー等を使用して 、片側ずつ爪を押しながらコネクターを押して、爪が車両側の角 穴により押し込まれる位置まで押し込み、もう片方の爪も同様に する事により簡単にコネクターを取り外す事ができる様になる。 ◆エアコンのセンサー配線取り外し 自己診断コネクターの線材は短い為にコネクターの背面にある 線材に他の配線を追加する様な余裕は無い為に、以下の様にして 直接配線には関係ないが線材を長く引き出す為に、エアコンのブ ロアーボックスの横にあるセンサーから線材やコネクターを一旦 取り外す必要がある。 この樹脂製のハーネスクリップにある爪を取り外す場合には、 爪をプライヤーで閉じた時に持ち上げる分だけプライヤーの先端 に隙間を作っておく様にする必要がある。 この緑色のコネクターは左上図の様に、右側にはコネクターの ロックを解除する為の爪が見え、この爪を線材側に押したままに しないとコネクターを抜き取る事ができない様になっている。 コネクターは線材を引き抜かず、緑色のコネクター部分を引っ ぱる様にするが、抜けてこない場合には左上図で上下部分を交互 に引っぱって少しずつ引き抜く様にする。 もしも右上図の様な線材の長さで足りない場合には、奥に見え る黒い線材保護用のチューブを剥き取る必要があり、必要な分だ け剥き取ったら再度テーピングをしておく様にする。 ◆イモビアダプタからの配線 イモビアダプターからの通信用線材には右下図の様に白い2P コネクターが取り付けられ、緑色と橙色の線材が取り付けられた 物を使用するが、今回のワゴンR(MH23S)ではこの白いコ ネクターは不要となるものの、配線の引き回しには2本一緒にな ったままの方が便利な為に、配線直前まではこのままの状態で配 線を引きまわす様にする。 また、線材がわからなくならない様に接続の段階までそのまま にしておくのも良く、1本ずつ切り取って接続していけば線材が まるまって中に入って行ってわからなくなる事は無いだろう。 ◆自己診断コネクターについて 自己診断コネクターには下図の様なOBDU規格タイプのコネ クターが使用されている為に、直接純正のハーネスに加工したく 無い場合には下図のコネクターを購入して、中継コネクターを製 作してその部分に今回のリモコンエンジンスターター用の線材を 一緒に接続すると良いだろう。 中継ケーブルを作成の際には必要ないと思うが、左上図の上部 にある黒い物がコネクターのフードで、短いタイプと長いタイプ の2種類あるが、長いタイプの場合にはチョッとした信号変換回 路等も入れられる様なスペースがある。 また、左上図の右上にはC型の金具が見えるが、コネクターの 線材をフードに固定する為の金具で、多芯ケーブル等を使用した 際にはしっかりと固定できそうだが、数本だけのバラ線を使用し た場合にはC型の径が大き過ぎて無意味な物になってしまうだろ う。 これらのコネクターは全て Garage IN−take にお世話になっている。 しかし上図のハードとソフトは高価な為に、色々な情報を読み 出したり他のソフト等を自作するのでなければ必要無いだろう。 もしも興味があれば 潟Rンパス・ラブ にて扱っている為に参考にしてみるとよいだろう。 ◆コネクタへの圧接 今回の製品では車両の自己診断コネクター背面の配材に左下図 の様な分岐タップを使用して、純正ハーネスとイモビアダプター のハーネスに噛み込ませて接続する様になっている。 その為に、純正ハーネスに傷を付けたく無い場合には上記で説 明したコネクターのオス/メスを購入して中継ケーブルを作成す る様にした方が良く、この分岐タップは確実に取り付けて結束処 理しないと接触不良の原因になり易い為に注意する。 今回は製品に付属の分岐タップを使用して接続する説明を行う 事にする。 線材は右上図の様に中央部分にセットしてしまうと、左下図の 様に圧着する部分の穴が開いている為に、一旦左側のケーブルク ランプを起こしてしまうと圧着部分が裏側になる。 その為に、線材は右下図の様に左側の部分に置く様にする。 更に線材をセットした部分を動かさないで、左下図の右側を線 材をセットした側に折り返す事により右下図の様になるが、この 際にしっかりとプライヤー等でカチッと言うまで挟み込む。 しかし今回の線材の外皮は細い為に、しっかりと分岐タップを 閉じても線材が簡単に抜けてしまう為に、次の圧着作業が終わる まで絶対に線材が抜け出ない様にする必要がある。 後はプライヤーでこちらもカチッと言う部分までしっかりと噛 み込む必要があるが、プライヤーは面押しができない為に1mm 程度押し込んだら一旦軽くハンドルを緩めてもう一度挟み込む方 が良いが、線材の圧着を途中で止めると切れ易くなったり圧着不 良の原因にもなる為に、本来は左下図の様な方向からではなく線 材が1本だけ出ている方の側からプライヤーで挟み込み、そこか ら一気に圧着して行った方が良いだろう。 また、自己診断コネクターの通信用信号には極性がある為に、 どちらにつないでも良いと言う訳でなく、車両の赤/青の線材に はイモビアダプターの緑色を接続して、車両の白/青の線材には イモビアダプターの橙色を接続する様にする。 それは1ヶ所にかためて圧着すると1箇所が太くなり、接触不 良防止の為の結束ができなくなる為で、できるだけ一定間隔に圧 着する様にした方が良いだろう。 圧着が完了したならば、右上図の様に分岐した線材と元の線材 をタイラップで固定するが、あまり分岐タップの近くを結束する と線材が引っぱられて接触不良の原因となる為に注意する。 本来は2個の分岐タップは十分に離して1個毎を線材に固定す ると良いのだが、今回は分岐する部分の線材が短かった為に2個 まとめて結束する様にした。 後は右上図の様に自己診断コネクターを元の場所に移動して、 裏側から押し込む事によりしっかりとコネクターの両端にある爪 で固定された事を確認しておく様にする。 ◆取り外したコネクタを戻す 自己診断コネクターを元の位置に取り付けたならば、左下図の 様に取り外してあったエアコンのブロアーボックス横にあるコネ クターに挿し込んでおき、ハーネスも固定しておく様にする。 取り付ける方向は左上図の様にコネクターの右側にロック用の 爪が見える方向で挿し込む様にして、爪が置くまで入りカチッと ロックされる部分まで確実に挿し込む様にする。 メイン ⇒ 車両関係 ⇒ 自動車関係 ⇒ 軽自動車関係 ⇒ ワゴンR ⇒ エンジンスタータ |