スズキ ワゴンR FX Limited U(MH23S)
アンテナの取り付け

◆アンテナの取付場所
アンテナ分離型ETCのアンテナは左下図のフロントガラスの上 部中央で、丁度バックミラーの背面位置辺りが製品の取付説明書 に記載されている。
 以前はアンテナ一体型のETCをダッシュボード上に取り付け ていたりする為に、アンテナ分離型のアンテナをフロントガラス の下側に取り付ける事もできるが、ワイパー等の金属製の物があ る為に電波の障害となる為に避けた方が良い。
 また、最近聞いた話だがアンテナ一体式のETCがダッシュボ ードに付いているのだからと、アンテナ分離式のアンテナをダッ シュボードの内側から貼り付けて使用していると言う話を聞いた が、これだとアンテナが見えなくスッキリするが動作の保障が無 い為に、実際にETCゲートに行って試すしかない無い為にあま りお薦めできない。
 その為にここでも普通の取り付け方で取り付ける事にしている 。
 今回の車両のフロントガラスの上部には左上図の様にバックミ ラー背面に黒いメッシュの様な物が入れられているが、このメッ シュ部分が金属なのかどうかが不明であった。
 整備書等を見てもフロントガラスの着脱方法だけが記載されて おり、このメッシュ部分に関しては何も記載がなかった為に、右 上図の様にメッシュ部分に取り付けるとETCアンテナが車外か ら見えず良いのだが、今回はあえてこの部分を避けてETCのア ンテナを取り付ける事にした。
 このメッシュ部分が何故あるのか不明だが、おかげで車検用の シールもこのメッシュ部分を避けている為にかなり下の方に貼り 付けてあり、左上図の様にその車検用シールの隣にアンテナを取 り付けると、アンテナケーブルも長く見え万が一左側の標識等を 見る際に邪魔になる可能性もある為に、今回は右上図の様にメッ シュ部分を完全に避ける様に、メッシュ部分の右側である運転席 側に寄せた位置に取り付ける事にした。
 これと同じ様にメッシュ部分の左側である助手席側に寄せた取 り付けも可能だが、ETCアンテナにはカード挿入を表示するL EDが内蔵されている為に、走行中等でもこのLEDが見える位 置に取り付けておく事でカード挿入の確認ができる様に、運転席 側にETCアンテナを取り付けた方が、カード挿入確認LEDの 確認がし易い為に便利だろう。
 上図がETCアンテナを固定した後であるが、アンテナはルー フの板金から10mm程度離した部分に取り付ける為に、天井部 分から多少下側に取り付けてあるのがわかるだろう。
 左上図が運転席側からバックミラーを見た際の視界だが、目の 前にあるワークスの2倍以上の高さまで視界が確保でき、メッシ ュ部分の右側にあるとカード挿入確認LEDもバックミラーを見 る感覚で確認できる為に、通常の様に車検シールの真横に取り付 けるよりも確認がし易い。

◆ピラーカバーの取り外し
 ETCのアンテナ線はフロントガラスから天井に向けて立ち上 げ、天井の裏側を右側に通してから左下図のフロント右側のピラ ー内を通す事でアンテナ線が見えない様に配線する。
 その為にこのピラーの内側である車内側に取り付けてある樹脂 製のカバーを取り外しておき、ETCアンテナの線材をピラー内 部に通せる様な状態にしておく。
 ピラー内側にある樹脂カバーを取り外す際には、右上図の様に ドアを開けたピラー内側にあるゴムラバーを取り外しておくが、 今回の車両では右上図の様にダッシュボード付近から始まってい る為に先にこの部分から取り外しているが、車両によってはドア の下部分まで取り付けてある場合がある為に確認してから取り外 す。
 このゴムラバーは接着されている訳ではなく、単にピラーの内 外の板金がスポット溶接されている部分に挟み込んであるだけの 為に、多少力がいるが引っぱれば簡単に外れてくる。
 このゴムラバーは全て取り外す必要は無く、ピラーカバー部分 の範囲で取り外せばよく、右上図の様にピラーカバーが終わって いる部分まで取り外した物が左上図である。
 ゴムラバーは全て取り外してしまうと上手く取り付けられなく なるおそれがある為に、できれば必要な部分だけの取り外しが望 ましいが、万が一全て取り外してしまった場合にはセンターピラ ー側の様に直角に曲がっている部分を先に入れて、ゴムラバーを たたく様にしてしっかりと入れる様にしないと長さが合わずドア の開閉に支障をきたす為に注意する。
 ゴムラバーを取り外すと右上図の様に板金と樹脂カバーの間に 隙間が見える様になる為に、この部分に指を引っかける様にして ピラーカバーを取り外す様にする。
 ピラーカバーは通常2〜3箇所の挿し込みフックにより固定さ れているために、天井側から5cm程度一気に引き抜く様にして 取り外し、そして中央部分側へと取り外して行くと最後には左上 図の様にピラーカバーの下側がダッシュボード側に挿し込まれた 状態になる。
 後はピラーカバーの内側を覗き込み、挿し込みフックが全て取 り外れた事を確認したら、ダッシュボード側からピラーカバーを 引き抜く様にすれば簡単に外れる様になる。
 ピラーカバーを取り外した板金側のピラーを見ると右上図の様 になっており、挿し込みフックを挿し込む穴が見える為に、この 部分に挿し込みフックが残っていないか確認しておく様にする。
 もしもフックが残っていれば取り外しておき、樹脂カバー側に 戻しておく様にするが、一気に引き抜かないでゆっくりと引き抜 いたりした場合にフックが変形して残る場合がある為に注意して 取り外し、下手をするとフックが変形してしまう可能性がある為 に取り外す場合にはフックが外れるまで一気に引き抜く様にする 。

◆アンテナ線の固定
 ETCのアンテナ線は天井の内張りと板金の間に押し込む様な 形で収納しながらピラー部分まで引き回すが、ETCのアンテナ 線をただ単に天井の内張りの上に押し込んだだけの場合には、走 行中の振動で徐々に飛び出してきてしまう可能性がある。
 その為に左上図の様な両面テープの付いた薄いスポンジ状のシ ートが付属している為に、これを適当な大きさに切り取っておき 右上図の様に剥離紙を剥がして下図の様にETCのアンテナ線に 巻き付けて太くして、天井のカバーと板金の隙間から線材が出て こない様にする。
 切り取りサイズは車両の天井のカバーと板金との隙間により調 節するが、左上図の様に短い長さの面を10mm前後の幅で切り 取れば十分だろう。
 左上図の様に線材にシートを巻き付ける際に、同じ長さのシー トでも軽く巻き付けると太くなりキッチリ巻くと細くなる為に、 巻き付ける力も加減する必要があるだろう。
 また貼り付ける位置も右上図の様に、アンテナ線が天井に潜る 手前と、ピラー部から出る直前の2箇所は最低でも必要で、でき ればその中間にもあると良いだろう。
 今回は軽自動車だった事と線材の飛び出る隙間も狭かった事か ら右上図の様に2箇所だけにしているが、実際には現車を確認し てどうするか判断して取り付けると良いだろう。
 巻き付けたシートの部分を天井に潜り込ませるが、最初に左上 図の様にアンテナ側から行う様にして、アンテナから潜り込んだ 線材が適度な曲線を描く様に位置を調整しておく様にする。
 アンテナ線をあまり極端に折り曲げたり、アンテナの付け根部 分から折り曲げたりすると誤動作の原因になる為に、線材はあま り極端に引っぱられない様な取り付けをする。
 そして順次線材をピラー側へと潜り込ませ、最後には右上図の 様にピラー部分まで線材を引き出しておくが、ここでもできるだ け線材に余裕を持って引き回しておき、ピラーカバーを取り付け た際にアンテナ線が噛み込んでしまわない様な位置まで引き回し ておく様にする。
 ETCの付属品としてケーブルクランプも付属していたのだが 、今回は右上図の様にピラー部分にリアゲートのウインドゥウオ ッシャーホースが取り付けてあり、丁度左上図の様に3ヶ所にホ ース固定用の樹脂ブラケットが取り付けてあった為にこれを利用 した。
 固定方法はホースの下側にピラーカバー固定用の穴があった為 に、ホースの上側にアンテナ線を配置して左上図の様に3ヶ所の 樹脂ブラケット部分にタイラップを使用して固定した。
 今回はホースと共にタイラップで固定した為に、ホースの変形 を防止する為にあまり力を入れずに結束してあり、ホースが変形 する直前程度まで固定して余分な部分を切断してある。
 もしもホース変形の心配がある場合には、右上図の様にホース は樹脂製のブラケットにテーピングで固定してある為に、そのテ ーピングの隙間からホースを避けて樹脂製のブラケットにタイラ ップを通し、アンテナ線を単独で固定できる様にすると良いだろ う。

◆ピラーカバーの取り付け
 実際にピラーカバーの内側を見てみると左下図の様にダッシュ ボード側には白く丸いフックが取り付けてあり、天井側には金属 製の黒いフックが取り付けてある。
 ピラーカバーはこの2つのフックをピラー側の板金にある取り 付け穴に挿し込めば固定できる。
 ピラーカバーの取り付けは右上図の様な白く丸いフックが取り 付けてある部分を左下図の様にダッシュボード側に挿し込み、右 上図のフックが板金側の取り付け穴と合う様にする。
 後はフックがズレない様にしてピラーカバーをピラー側に寄せ て行き、今度は右下図にある黒いフックが板金側にある取り付け 穴に合う位置まで近寄せておく。
 ピラーカバーにある2つのフックが板金側の取り付け穴と合っ たならば、後はピラーカバーのフック部分をポンと叩くだけで簡 単にピラーカバーの取り付けは完了する。
 左下図の様にピラーカバーを取り付けたならば確実に取り付け られたかどうかを確認するが、天井側の隙間やゴムラバーを取り 外してある部分の隙間が一定間隔かを確認する。
 隙間があるからと無理に押し込んだり叩いたりすると、ピラー カバー側のフック取り付け部分が折れる可能性がある為に、合わ ない場合には再度取り外して作業し直す様にする。
 ピラーカバーを取り付けたならば、後は取り外してあったゴム ラバーを取り付けて戻しておくが、最初にゴムラバーの先端を右 上図の様にダッシュボー時側に挿し込んでおく様にする。
 これを先に行っておかないとゴムラバーは硬い為に変形させ難 い為に、ピラー部分に取り付けてからでは最後のダッシュボード 部分に入れるのが困難になってしまう。
 その為に必ず右上図の様にゴムラバーは最初にダッシュボード 側に軽く挿し込んでおく。
 後はゴムラバーを左上図の様にしっかり押し込みながら取り付 けていくが、この際に先の方に押し込むと全体的にゴムラバーが 前に進み完全に取り付かず隙間が開いたり浮いたりする。
 その為にゴムラバーの押し込みは押し込み部分と直角に力が入 る様にするか、又は既に押し込んである方向に向けて力を入れる 感じで押し込んだ方が良いだろう。
 またゴムラバーを押し込む場合には力がある程度いる為に、あ まり軽く押し込むと完全に取り付けられていない場合がある為に 、しっかりと押し込む様にする為に叩きながら押し込むと良いだ ろう。


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