アンテナの取り付け ◆アンテナの取付場所 アンテナ分離型ETCのアンテナは左下図のフロントガラスの上 部中央で、丁度バックミラーの背面位置辺りが製品の取付説明書 に記載されている。 以前はアンテナ一体型のETCをダッシュボード上に取り付け ていたりする為に、アンテナ分離型のアンテナをフロントガラス の下側に取り付ける事もできるが、ワイパー等の金属製の物があ る為に電波の障害となる為に避けた方が良い。 また、最近聞いた話だがアンテナ一体式のETCがダッシュボ ードに付いているのだからと、アンテナ分離式のアンテナをダッ シュボードの内側から貼り付けて使用していると言う話を聞いた が、これだとアンテナが見えなくスッキリするが動作の保障が無 い為に、実際にETCゲートに行って試すしかない無い為にあま りお薦めできない。 その為にここでも普通の取り付け方で取り付ける事にしている 。 整備書等を見てもフロントガラスの着脱方法だけが記載されて おり、このメッシュ部分に関しては何も記載がなかった為に、右 上図の様にメッシュ部分に取り付けるとETCアンテナが車外か ら見えず良いのだが、今回はあえてこの部分を避けてETCのア ンテナを取り付ける事にした。 これと同じ様にメッシュ部分の左側である助手席側に寄せた取 り付けも可能だが、ETCアンテナにはカード挿入を表示するL EDが内蔵されている為に、走行中等でもこのLEDが見える位 置に取り付けておく事でカード挿入の確認ができる様に、運転席 側にETCアンテナを取り付けた方が、カード挿入確認LEDの 確認がし易い為に便利だろう。 左上図が運転席側からバックミラーを見た際の視界だが、目の 前にあるワークスの2倍以上の高さまで視界が確保でき、メッシ ュ部分の右側にあるとカード挿入確認LEDもバックミラーを見 る感覚で確認できる為に、通常の様に車検シールの真横に取り付 けるよりも確認がし易い。 ◆ピラーカバーの取り外し ETCのアンテナ線はフロントガラスから天井に向けて立ち上 げ、天井の裏側を右側に通してから左下図のフロント右側のピラ ー内を通す事でアンテナ線が見えない様に配線する。 その為にこのピラーの内側である車内側に取り付けてある樹脂 製のカバーを取り外しておき、ETCアンテナの線材をピラー内 部に通せる様な状態にしておく。 このゴムラバーは接着されている訳ではなく、単にピラーの内 外の板金がスポット溶接されている部分に挟み込んであるだけの 為に、多少力がいるが引っぱれば簡単に外れてくる。 ゴムラバーは全て取り外してしまうと上手く取り付けられなく なるおそれがある為に、できれば必要な部分だけの取り外しが望 ましいが、万が一全て取り外してしまった場合にはセンターピラ ー側の様に直角に曲がっている部分を先に入れて、ゴムラバーを たたく様にしてしっかりと入れる様にしないと長さが合わずドア の開閉に支障をきたす為に注意する。 ゴムラバーを取り外すと右上図の様に板金と樹脂カバーの間に 隙間が見える様になる為に、この部分に指を引っかける様にして ピラーカバーを取り外す様にする。 後はピラーカバーの内側を覗き込み、挿し込みフックが全て取 り外れた事を確認したら、ダッシュボード側からピラーカバーを 引き抜く様にすれば簡単に外れる様になる。 ピラーカバーを取り外した板金側のピラーを見ると右上図の様 になっており、挿し込みフックを挿し込む穴が見える為に、この 部分に挿し込みフックが残っていないか確認しておく様にする。 もしもフックが残っていれば取り外しておき、樹脂カバー側に 戻しておく様にするが、一気に引き抜かないでゆっくりと引き抜 いたりした場合にフックが変形して残る場合がある為に注意して 取り外し、下手をするとフックが変形してしまう可能性がある為 に取り外す場合にはフックが外れるまで一気に引き抜く様にする 。 ◆アンテナ線の固定 ETCのアンテナ線は天井の内張りと板金の間に押し込む様な 形で収納しながらピラー部分まで引き回すが、ETCのアンテナ 線をただ単に天井の内張りの上に押し込んだだけの場合には、走 行中の振動で徐々に飛び出してきてしまう可能性がある。 切り取りサイズは車両の天井のカバーと板金との隙間により調 節するが、左上図の様に短い長さの面を10mm前後の幅で切り 取れば十分だろう。 また貼り付ける位置も右上図の様に、アンテナ線が天井に潜る 手前と、ピラー部から出る直前の2箇所は最低でも必要で、でき ればその中間にもあると良いだろう。 今回は軽自動車だった事と線材の飛び出る隙間も狭かった事か ら右上図の様に2箇所だけにしているが、実際には現車を確認し てどうするか判断して取り付けると良いだろう。 アンテナ線をあまり極端に折り曲げたり、アンテナの付け根部 分から折り曲げたりすると誤動作の原因になる為に、線材はあま り極端に引っぱられない様な取り付けをする。 そして順次線材をピラー側へと潜り込ませ、最後には右上図の 様にピラー部分まで線材を引き出しておくが、ここでもできるだ け線材に余裕を持って引き回しておき、ピラーカバーを取り付け た際にアンテナ線が噛み込んでしまわない様な位置まで引き回し ておく様にする。 固定方法はホースの下側にピラーカバー固定用の穴があった為 に、ホースの上側にアンテナ線を配置して左上図の様に3ヶ所の 樹脂ブラケット部分にタイラップを使用して固定した。 今回はホースと共にタイラップで固定した為に、ホースの変形 を防止する為にあまり力を入れずに結束してあり、ホースが変形 する直前程度まで固定して余分な部分を切断してある。 もしもホース変形の心配がある場合には、右上図の様にホース は樹脂製のブラケットにテーピングで固定してある為に、そのテ ーピングの隙間からホースを避けて樹脂製のブラケットにタイラ ップを通し、アンテナ線を単独で固定できる様にすると良いだろ う。 ◆ピラーカバーの取り付け 実際にピラーカバーの内側を見てみると左下図の様にダッシュ ボード側には白く丸いフックが取り付けてあり、天井側には金属 製の黒いフックが取り付けてある。 ピラーカバーはこの2つのフックをピラー側の板金にある取り 付け穴に挿し込めば固定できる。 後はフックがズレない様にしてピラーカバーをピラー側に寄せ て行き、今度は右下図にある黒いフックが板金側にある取り付け 穴に合う位置まで近寄せておく。 ピラーカバーにある2つのフックが板金側の取り付け穴と合っ たならば、後はピラーカバーのフック部分をポンと叩くだけで簡 単にピラーカバーの取り付けは完了する。 隙間があるからと無理に押し込んだり叩いたりすると、ピラー カバー側のフック取り付け部分が折れる可能性がある為に、合わ ない場合には再度取り外して作業し直す様にする。 これを先に行っておかないとゴムラバーは硬い為に変形させ難 い為に、ピラー部分に取り付けてからでは最後のダッシュボード 部分に入れるのが困難になってしまう。 その為に必ず右上図の様にゴムラバーは最初にダッシュボード 側に軽く挿し込んでおく。 その為にゴムラバーの押し込みは押し込み部分と直角に力が入 る様にするか、又は既に押し込んである方向に向けて力を入れる 感じで押し込んだ方が良いだろう。 またゴムラバーを押し込む場合には力がある程度いる為に、あ まり軽く押し込むと完全に取り付けられていない場合がある為に 、しっかりと押し込む様にする為に叩きながら押し込むと良いだ ろう。 メイン ⇒ 車両関係 ⇒ 自動車関係 ⇒ 軽自動車関係 ⇒ ワゴンR ⇒ ETC |