スズキ ワゴンＲ FX Limited U(ＭＨ２３Ｓ)
ワイパースイッチの交換

◆コネクターの取り外し
　ステアリングコラムの上下にあるステアリングコラムカバーを 取り外すと左下図の様になり、ワイパースイッチ周辺は全て見え る様になり、後はスイッチ本体を取り外すだけである。
　スイッチ本体を取り外す前には左上図のワイパースイッチの下 側を見てもわかる様に、右上図の様なコネクターが接続されてい る為に、先にこのコネクターを取り外す必要がある。
　コネクターには走行中の振動等でコネクターが抜けない様にロ ック機構が付いているが、それを解除するのが右上図のコネクタ ー中央にある四角い突起部分である。
　このスイッチ中央にある突起部分に左上図の様に指を入れ、押 し込んだままでコネクターをワイパースイッチの真下側に引っぱ ると右上図の様にコネクターを取り外せる様になる。
　その際にはコネクターのピンがコンタクトしている為になかな かコネクターが外れてこない場合があるが、絶対に配線関係のハ ーネスを引っぱらない様にする。
　その為に、コネクターは左上図の様にロック機構を解除しつつ 、コネクターハウジングを前後左右に少しずつ動かしながら引っ ぱる事により、コネクターは徐々に抜けてくるだろう。
　コネクターは左上図の様に両端に細い２本とその間に８ピンの 計１０Ｐｉｎとなっているが、右上図の様にコネクター両サイド の細いピンは未使用となっている為に、電装配線図等を参考に信 号を流用する際等には、ピン番号を数える時にはこの両端の細い ピンを数え忘れしない様にする必要がある。
　ちなみに参考までに右上図のハーネスの色に対しての信号は以 下の様になっている。
ワイパー＆ウォッシャＳＷ [G141]
ピン ハーネス 信　　号　　名 備　　　考
番号 カラー
1 未　　使　　用
2 青 フロントモーター高速 ＋流し込み
3 紫 フロントワイパー（＋）電源 ＋１２Ｖ　１５Ａヒューズ
4 白 フロントモーター低速 ＋流し込み
5 黄 停止用リミットスイッチ 停止で０Ｖ
6 黒 ワイパー（−）電源 ＧＮＤ側
7 桃 フロントウォッシャーモーター ＋流し込み
8 緑 リアワイパー（＋）電源 ＋１２Ｖ　１５Ａヒューズ
9 灰 リアモーター ＋流し込み
10 未　　使　　用


◆スイッチの取り外し
　スイッチ自体の取り付けはネジも無く、単に左下図の様にステ アリング側から出ている板金が、スイッチの上下にある隙間に挿 し込んであると言う簡単な構造である。
　ただ挿し込んだだけでは抜けて来る為に、左上図にある板金の 中央でステアリング側の方に右上図の様な四角い穴があるが、こ の部分にワイパースイッチから出ている突起が引っ掛かっており 、この突起の中心には右上図の様に凹みが付いているのがわかる だろう。
　その為にこの部分と同じ幅位のマイナスドライバーを左下図の 様に使用して押したままにする事で、ワイパースイッチの固定を 解除できる様になっている。
　左上図の様にワイパースイッチの固定を解除したままで、右上 図の方向に若干引き出すと板金の穴からワイパースイッチの突起 が抜ける為に、後は左上図のドライバーは取り外してゆっくりと 板金に沿ってワイパースイッチを右上図の様に引き出せは簡単に 取り外す事ができる。

◆新しいスイッチの取り付け
　今度は標準装備のワイパースイッチを取り外した所に、新たに 購入した間欠時間調整式のワイパースイッチを取り付けるが、間 違って購入していないか形状を比較して違いが無い事を確認して おく必要があり、違っている場合には形状だけでなくコネクター 形状やピンに割り振られている信号が違っている場合がある為に 、必ず比較確認し違っていたら本来の物を用意する。
　左上図がワイパースイッチを取り外した後だが、本来ワイパー スイッチが取り付けてあった板金の右側には、黒く丸いステアリ ング角センサーが見え、左側にはパワーステアリングコントロー ラと思われる箱が見えるが、スティングレーではこのステアリン グスイッチ付近にパドルスイッチが取り付くと思われる。
　話はそれたが、左上図のワイパースイッチの取り付けられる板 金中央に見える四角い穴には、右上図の様なワイパースイッチ側 にある爪の様な突起が入り込み固定される様になっている。
　更に、左上図のワイパースイッチ上下にある板金がある隙間に 右上図の様に板金を挿し込む様にして、板金と並行になる様にワ イパースイッチを押し込む様にする。
　そして、右上図の様にワイパースイッチにある突起が板金の近 くまで来たならば、後は左下図の様に板金の穴の中から完全に突 起の爪が出るまでしっかりと押し込む様にする。
　左図の様に完全に爪の様な突起が板金の穴から完全に飛び出せ ば問題ないが、心配な場合には一旦ワイパースイッチを挿し込ん だ側と逆の方に引っぱって確認してみると良いだろう。
　ワイパースイッチが取り付けば右上図の様になるが、スイッチ を上下に操作してみて、スイッチ自体がグラグラしないか確認し ておく様にして、もしもグラグラする場合にはステアリング側に 付いている板金のサイズと異なっている可能性がある為に、その 場合にもワイパースイッチ自体が間違った物を使用していないか 確認する必要があるだろう。

◆コネクターの取り付け
　ワイパースイッチの取り付けが完成したならば、後は以下の様 にしてワイパースイッチに車両側のハーネスに付いているコネク ターを挿し込むだけである。
　コネクターの取り付けにはコネクターの方向がある為に、逆に 挿し込んでしまうと絶対に挿し込め無い為に、無理に挿し込まず にコネクターの方向を再確認する様にする。
　コネクターはハーネスの途中が結束されている為に、ワイパー スイッチからコネクターを取り外しても挿し込む方向を向いたま までいるが、それでも再度方向を確認してから挿し込む。
　コネクターをよく見ると右上図の様にコネクターのピンが挿し 込まれる部分から見て長手方向に、上側は平だが下側が４つの突 起があるのがわかるだろう。
　その突起の中央部分にあるのがコネクターのロック機構用の爪 で、その部分を手前側にして左上図の様にコネクターをワイパー スイッチのコネクターに挿し込む様にする。
　コネクターは左上図の様に挿し込んで行けば、自然とロック機 構用の爪が閉じながら入り込み、最後にはワイパースイッチ側の 四角い穴に爪が広がりロックされる様になる。
　その為にコネクターを取り外す際の様にロック機構用の爪を指 で押して解除したままにする必要が無く、取り付けの際には単に コネクターを押し込み最後にパチッと音がするまで挿し込めば、 間違いなくコネクターが完全に挿し込めた事になる。
　そして新たなワイパースイッチを取り付けた物が右上図で、後 はステアリングコラムカバーを取り付ければ終わりなのだが、再 度分解する必要がない様にここで動作確認をしておく。

◆動作の確認
　ワイパーの動作確認はＡＣＣのアクセサリー位置ではワイパー が動作しない為に、必ずＩＧのイグニッション位置かバッテリー 上がり防止の為にエンジンを始動して行う様にする。
　また、ガラスが乾いた状態でワイパーを動作させるとワイパー のリンク機構やモーターへの負担となる為に、動作確認は必ずワ イパーを立てた状態で行う様にする。
　間欠時間の設定は左上図の様に一番上の幅広い部分が一番時間 が長く、右下図の一番幅が狭い方に回すと間欠時間が一番短くな り、こちらが間欠時間変更なしと同じ時間になる。
　時間の可変はつまみを回転させると上下の図の様に、４段階に 切り替えられる様であるが、その途中で止められないと言う訳で はないが、そこまでの微調は必要無い様に思える。
　普通車の様に５段階でもう少し時間の長い方があっても良い様 な感じもするが、一番長い時間で８〜１０秒程度なので十分と言 えば十分なのかも知れない。
　また、フロントワイパーの動作確認だけでなくリアワイパーの 確認も忘れない様にして、更にウインドゥウォッシャー関係の動 作も確認しておく様にする。
　リアワイパーの場合にもモーター自体やワイパーのゴム自体に 負担がかからないようにワイパーブレードは立てて動作させる様 にした方が良いだろう。


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