KENWOOD製 4chデジタルパワーアンプ KAC−PS4D
アンプの仮動作
◆テスト環境について
アンプを仮に動作させる為に左下図の様に電源やスピーカを接
続して動作させる様にして実験するが、スピーカは2つしかない
為にそれぞれのチャンネルに切り換えて使用する。
アンプの入力に接続する音源は、右上図の様なUSBタイプの
メモリープレーヤで、このヘッドホン端子から出ているミニステ
レオピンをRCAのピンに変換するケーブルを使用する。
電源については左上図の様に家庭用のコンセントであるAC1
00VからDCの12Vを作り出す為に、今回はFA用に販売さ
れているDC12V4.5Aの出力をもつスイッチング電源を使
用して、その接続には上図の様に3.5゜の赤色と黒色の線材を
使用して接続した。
そしてパワーアンプのリモートコントロール端子には左上図の
様にトグルスイッチを取り付け、このスイッチによりパワーウン
プのP.CON端子にDC12Vを供給する事によりパワーアン
プ自体が動作する様にし、スピーカの切り換え時等に使用する。
スピーカケーブルは以前使用した残りであるケンウッド製のス
ピーカケーブルを使用して右上図の様にパワーアンプから信号を
引き出し、スピーカまでの途中にギボシ端子を使用して各チャン
ネルを切り換えてテストできる様にしている。
◆電源電圧の調整
まずは音を出す前には必ず電源の電圧調整を行っておくが、こ
れは通常FA用の電源はDC12Vに合わせられており、実際の
車両では13〜14Vとなっている為に電圧を変更する。
本来はテスタ等を使用して電圧確認を行うが、今回のアンプに
は電源電圧表示機能が付いている為に、この表示を信じて調整す
る事にする。
右上図の様にアンプに電源電圧表示をさせる為には、左上図の
様にP.CONに接続した電源スイッチをONにする必要があり
、通電された確認用の赤いLEDも右上図の様に点灯する。
左上図では現在の電源電圧が11.7Vである事を示している
為に、右上図の様にスイッチング電源の端子台付近にある電圧調
節用ボリュームを回転して電圧を調整する。
今回のパワーアンプの定格電源電圧は14.4Vで、入力範囲
は11〜16Vとある為に14V付近が一番良いが、ほとんどの
スイッチング電源の場合には調節電圧が±10%前後の為に、運
が悪いと14Vまで電圧を上げる事ができないおそれがある。
今回は14Vまで上げる事が可能なスイッチング電源であった
が、左上図の様に13.5V付近に調節したかが多少使っている
うちの熱変動なのか右上図の様に13.8Vで落ち着いた。
◆音声入力の調整
今回のテストには左下図の様なUSBタイプのプレーヤを使用
したが、今回使用したプレーヤは充電式の為に途中で電源が切れ
てパワーアンプに過大にノイズが入らない様に、右下図の様な専
用ACアダプタを使用して、途中で電源が切れない様に準備した
。
このACアダプターは専用の物でなくともよく、USBの電源
アダプタであれば何処のメーカでもよく、プレーヤメーカーでは
保障していない物の、USB用として販売されている物であれば
どれでも使用できる物と思われる。
音声の接続には左上図の様にプレーヤ側がミニステレオピン、
アンプ側には左下図の様にRCAタイプのピンプラグが付いたケ
ーブルを用意しておく必要がある。
そしてメモリープレーヤを再生する前には、必ず右上図の様に
アンプ側の入力ゲインボリュームを目いっぱいに絞り込んでおい
てからメモリープレーヤを再生してみる。
それからメモリープレーヤのボリュームを上げて行き、メモリ
ープレーヤのボリュームが半分を超えたならばアンプ側の入力ゲ
インを少しづつ上げてみる方が良いだろう。
◆表示について
アンプの中央部分にある表示部には、各DSPの設定情報の他
に左下図の丸いコントロールノブの右下にある【DISP】と記
載それているスライドスイッチを通常使用の【INFO】側に切
り換えておく事により、アンプの状態を電源電圧と電源電流に終
段の素子が取り付けられた放熱板の温度を表示させる事ができる
様になっている。
そして左上図の丸いコントロールノブを回転していくと、右上
図の様に【VOLT】と表示された位置でノブの回転を停止する
と、左下図の様に電源電圧を表示する様になる。
更にコントロールノブを回転する事により、右上図の様に【C
URRT】と表示され、この位置でノブの回転を止めると左下図
の様に現在の消費電流を表示する様になる。
更にコントロールノブを回転させる事により、今度は右上図の
様に【TEMP】と表示され現在の放熱板の温度を表示するが、
左下図の様に初期値ではF単位の華氏で表示される。
その為に、一旦コントロールノブを押す事により華氏と摂氏の
切り換えモードとなり、コントロールノブを回転させて表示に【
_C゜】と表示される様にする。
その状態から再びコントロールノブを押す事により、摂氏に単
位を変更した事を保存する事ができ、次回からは電源を切っても
必ず温度は摂氏の単位で表示する様になる。
◆デモモード
上記の様に電圧⇒電流⇒温度と切り換えて行くと、次にコント
ロールノブを回転させると左下図の様に【DEMO】と表示され
、そのまま放置すると右下図の様に【OFF】と表示する。
デモモードを初期値であるOFFのままにしておけば、電圧・
電流・温度とコントロールノブで切り換えた表示がいつも表示さ
れる様になる。
また、上図の様にデモモードがOFFの状態でコントロールノ
ブを押す事によりデモモードのON/OFFを選択できる様にな
り、コントロールノブを回転する事で切り換えられる様になる。
ちなみにコントロールノブを回転してデモモードをONにして
からコントロールノブを押す事により、デモモードが開始されて
右上図の様に電圧や左下図の電流に右下図の様に温度を2秒程度
間隔でいつも自動的に切り換る様になる。
このデモモードに関してはアンプの機能には全く関係しない為
に、使用者の好みで切り換えれば良いだろう。
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