◆スイッチボックスについて 壁面に電工器具を取り付ける為には左図の様なスイッチボックスと呼ばれる 物が必ず必要で、左図は1連と2連用のスイッチボックスである。 この他にも3連用や4連用があるが一般的でなく、どうしても利用する場合 には予め注文する必要があるだろう。 このスイッチボックスには柱への固定ネジと器具の取り付け枠を固定するネ ジが付属しているが、柱へ取り付けるタッピングビスはネジ山の間隔が大きく 締め付けがしっかりできない様である。 その為に右図の様なタッピングビスを別に用意し、長さも30mmと長めの 物を使用してしっかり固定する様にした。 また、メーカーによっては器具取り付け用のネジしか付属していない場合が ある為に、スイッチボックスを見て付属していない場合には別途購入する必要 があるだろうが、今回の様にしっかり取り付けられない場合もある為にネジ溝 等も確認した方が良いだろう。 ◆使用する器具について 使用する器具は取り付け枠や器具自体をバラバラで購入して組み立てるのも いいが、左図の様に器具が取り付け枠に組み立てられている物やプレートまで セットになっている物もある。 これは左図のコンセントだけでなく右図の様にスイッチに関してもある程度 一般的な組み合わせであれば用意されている。 今回電動シャッター用のスイッチの様に特殊なものに関しては左図の様に器 具や取り付け枠を別々に購入し組み立てる必要があるが、その際には右図の様 なプレートも合わせて購入する必要がある。 プレートは右図の様な物が標準品として多く店頭に置かれているが、上記の 様にプレート付きの製品同士でも2連に取り付けた際に2連用のプレートを取 り付ければ利用できる為に、予めどんな組み合わせで何連のスイッチボックス に取り付けるかを決めておく必要があるだろう。 ◆配線の固定と中継コネクタ 左図は配線材を固定するステップルと呼ばれているコの字型の釘で、サイズ も色々とある為に線材のサイズによって揃えておく。 屋内配線は単芯材のFケーブルと呼ばれる物で、これらは次の項目にある図 の様に平べったい平行線になっており、これらを固定できる様な形状になって いる。 また右図には線材の端を圧着して接触する絶縁スリーブ付きの端末処理用の 圧着スリーブや線材を中継・分岐する為の圧着スリーブで、これらは電動シャ ッター用のスイッチの配線に利用する為に用意した。 電源関係のFケーブルを配線する際には、中継や分岐に関しては左図にある 様なワンタッチ式のコネクターを使用する。 これらには右図の様に2Pから4P迄の製品があり、それぞれが色別になっ ており必要に応じて用意しておく必要がある。 このワンタッチ式のコネクターのおかげで、従来の圧着作業が無くなり線材 をストリッパーで剥いて差し込むだけの簡単な作業で屋内配線ができ、以前か ら比べるとかなり作業が楽になっている。 ◆使用する線材について 使用する線材は全てFケーブルとして、メインの部分だけでもVVF2.0 にする予定であったが、コンセント・蛍光灯・電動シャッターを全て系統毎に 分けて配線する事から全てVVF1.6にて行った。 今回は3路スイッチもある事から、左図の様に2芯と3芯用のFケーブルを 用意し、VVF1.6の方は100m売りで2,000円弱と安価な物もあっ た為にそちらをメインに利用している。 また右図では電動シャッター用のスイッチに使用した線材で、電話線として 販売されていた4芯の単線ケーブルを利用した。 こちらは普通の4芯の電話線よりは外皮が厚く、ステップルで固定する為に あまり外皮が薄いと芯線までつぶしてしまう恐れがある為に、線材を選定する 際には十分注意する必要がある。 しかし丁度良い線材がない場合は、よくチャイムや電話線として売られてい るベル線等でも十分利用でき、2芯の物を2つ利用して4芯として利用すると 良いだろう。 また、ホームテレホン用の6芯やLANケーブルの8芯などもステップルの 打ち方に注意すれば利用できなくもないだろう。 ◆単品部品による器具の組み立て 器具の組み立ては簡単で、必要とする器具の組み合わせが無い場合には単品 で購入し組み立てて使うと良いだろう。 ここでは電動シャッター用のスイッチを組み立てている例だが、器具は取り 付け枠の上下方向を確認し、左図の様に器具の左側を先に取り付け枠に引っ掛 けておき、器具の右側にある取り付け枠の突起が離れている為に、取り付け枠 の突起部分をマイナスドライバーを利用しひねる様にして突起を器具まで到達 する様に出っ張らせるだけである。 その際に突起部分の上下にドライバーを入れ均等にこじらないと変に変形し てしまい上手く器具を固定できない場合がある為に注意が必要である。 スイッチには標準タイプとネームプレート式の2種類があり、多少高価では あるがネームプレート式の物を利用すると右図の様にスイッチの用途を明記す る事ができるであろう。 左図ではPCのワープロソフト等を利用してレーザープリンター等で印刷し た物を切り取っておき、これをスイッチの透明なカバーを取り外してチャイム スイッチの音符マークの書いてあった紙と交換する。 この方法により右図の様に綺麗に仕上がり、カラーインクジェットプリンタ ー等を利用しても、スイッチ表面のクリアーカバーのおかげで綺麗に見える他 、手で汚れたりする心配も無く利用できる為に他の蛍光灯等のスイッチにもお 奨めである。 ◆電工器具の購入について 右図は今回使用した器具だが、購入先によっては10個1パックになってい たりする事があり、松下電工の製品に関しては箱売りと今回使用したパックさ れた物の2種類があり、このパックものであれば余分な部品を購入することは 無いだろう。 また、プレート等も以前LANの配線の時に使用したBLプレートは10枚 1箱の場合が多く、今回使用したプレートは1枚単位の販売となっていたりす る為に、使用する種類やパッケージの種類を予めカタログなどで調べておく必 要があるたろう。 メインに戻る 車両関係に戻る 車庫に戻る 車庫詳細に戻る |