オーガートランスミッション ◆部品の構成 下図のオーガーミッションはブロアーの高速な回転を減速しつ つ90度に回転方向を変えて左右2分割にされたオーガーを回す が、ミッション自体はオーガーハウジングの天井から下図にある ブラケットにより宙吊りにされている。 おそらく除雪機が稼動している際には90%近くはこのミッシ ョンでオーガを駆動している事になる為に、かなり頻繁に利用さ れている事もありベアリング関係の交換等も考慮しておく。 特に、オーガーハウジングか大きく変形してしまっている場合 には、このミッションから出ているシャフトに異常な力がかかっ ている場合があり、それらによりベアリングが傷んでしまってい る場合がある為に、部品を購入する前に回転させて異音や変形が 無いかを確認しておき、交換が必要かどうかを判断すると良いだ ろう。 ◆部品リスト 下図がオーガーミッションの部品構成であるが、部品単体での 交換が面倒な時には全部品を購入しても2.5万円の為にアッセ ンブリで購入したい所であるが、このオーガーミッションに関し てはアッセンブリ販売の形体が無く、下図の部品ごとの販売のみ となっている様である。 分解の際にはbR,10,11のパッキンやオイルシールは再 利用不可能部品の為に必ず交換するが、ベアリング4個を含めて も2,830円と安価な為に、オーガーミッションを取り外す際 には交換してしまっても良いだろう。 また、オーガーには砕石が絡んだりコンクリートや石の角に当 たりオーガー保護ボルトが折れるが、この際にはこのミッション 自体にかなりの衝撃がかかっていると思われる。 そんな事からも、あまりにも保護ボルトが折れる機会が多い場 合にはbUと7のギヤ部分の交換も検討する必要があり、更に 1のシャフト自体も交換するかどうか検討すると良いだろう。
◆K3用オーガトランスミッション HS970では後期型のK3のタイプからオーガーに過大な負 荷がかかると従来どおりオーガー保護ボルトが折れる機構が付い ているが、その他にも自動的にエンジンが停止する機構が追加さ れている様である。 その大きな違いは下図の右下にあるシャフトに付くギヤには、 クラッチ機構のプレートとそのイニシャルトルクを発生させるス プリング等が追加されているのがわかるだろう。 ここでスリップが発生するとクラッチプレートがギヤから浮く 構造となっており、それをミッションケース横にあるスイッチに より検出してエンジンを停止させると言う物である。 しかし部分的な交換は不可能で、ミッションカバー以外はほと んど全て交換が必要な事から3万円近くかかった他に、K3のミ ッションブラケットが旧型のオーガーハウジングにそのまま固定 できるかも不明である。 更に、エンジンを停止させないでクラッチ機構部分だけを使用 してしまうと、おそらくこのクラッチプレートの磨耗が激しく交 換頻度が多くなってしまう可能性があり、それであれば従来の保 護ボルトタイプの方がメンテナンスがし易いだろう。 メインに戻る ⇒ 車両関係 ⇒ 特殊関係 ⇒ スノーラ ⇒ 部品交換 ⇒ オーガ破損 ⇒ 部品選定 |