キャブレター ◆部品の構成 今ではこの除雪機の様に特殊なエンジンでなければ見かけられ なくなってしまったキャブレターであるが、ほぼ一定回転をキー プすれば良い除雪機等では意外と使い続けても不安定さは感じら れないかも知れない。 しかし、購入当初はチョーク無しでも一発していたエンジンも 1〜2年も経つとチョークを使用しないとエンジン始動ができな くなり、6年目の今ではチョークのままで1〜2分回さないとチ ョークから高回転側に切り換えただけでエンストしてしまう。 更に高回転側で1〜2分回転して暖機しないと低回転にスロッ トルを戻す事は不可能となった。 本来はシーズン前に分解掃除をしたい所ではあるのだが、なか なか面倒な作業な事と再利用不可能部品の購入の手間等で、つい 毎年エンジンオイルとプラグ交換だけで使用していた。 その為に当然であるが若干のパワーダウンを感じ、そのまま使 い続けるとエンジン内へのカーボン付着が多くなり、下手をする とバルブが閉じなくなったりとかなりの不調をきたす事も考えら れる為に、キャブレターのオーバーホールとアッセンブリ交換の 両面から考えてみる事にする。 キャブレターを分解すると下図の様にかなりの部品点数となり 、オーバーホールを行うにはノズルやジェットのつまりや汚れを 落としてからOリングやパッキンを全て交換して組み付け直す必 要がある為に、じっくりと時間をかけて行わないと部品を紛失や 破損してしまったり、組み付けを間違えてしまうおそれがある為 に注意して作業する。 ◆アッセンブリ交換用部品リスト 上記の様にキャブレターの分解にはかなりの手間がかかる為に 、最も簡単な方法としてはキャブレター毎を交換してしまう方法 の為に、それらの場合の部品と価格を以下に記してみた。 するとキャブレター単体では6.8千円と意外と安く、パッキ ン類は必ず交換する事が必要であるが、キャブレターインシュレ ータも交換の必要があるのかどうかは不明である。 しかし、キャブレターインシュレータは390円と言う事で安 価な為に、せっかくキャブレターを取り外したのであればこのイ ンシュレータも交換してしまった方が良いだろう。
◆オーバーホール用部品リスト そしてオーバーホール時に必ず必要な項目を橙色で表記し、汚 れ等を落としても取れなかった場合や消耗して交換が必要な場合 がある部品を緑色で記載してみた。 交換作業を効率よくする為には全て新品部品を用意しておき、 とりあえず全て新品部品で組み付けてしまい、取り外した部品を ゆっくりと清掃すると言った方が良いだろう。 その際に磨耗していたり破損して交換が必要な場合には、キャ ブレターを分解したままにせずとも、新品部品で組み付け後にゆ っくりと部品を発注できると言った利点もあるだろう。
だが、上記部品リストの合計金額を見てもらえばわかる様に、 バルブやジェットとパッキン類だけを全て購入してしまうと、ア ッセンブリとしてキャブレターを全て購入した際の金額差が76 0円だけとなってしまう為に、本当に必要な部品だけを購入して 交換できる人でなければ、余計な分解・組み付け作業の手間を考 えると、アッセンブリで購入して交換した方が簡単で確実な交換 作業ができるだろう。 メインに戻る ⇒ 車両関係 ⇒ 特殊関係 ⇒ スノーラ ⇒ 部品交換 ⇒ オーガ破損 ⇒ 部品選定 |