走行ドライブベルトの交換 ◆ベルトの取り外し オーガハウジングを取り外すと左下図の様にエンジンの前には 何も無くなり、下側に見えるプーリは走行用のミッションへと回 転を伝える為の物となっている。 元々は右下図の様にオーガ回転用のベルトと2本かけられてい たが、オーガハウジング側にプーリがある為に左下図では走行用 のベルト1本だけとなっている。 その為に今回は走行用のベルトとオーガ用のベルト2本共に交 換する事にしていた為に、まずは以下より走行用のベルトを交換 する手順も説明している。 しかし、左上図の様に走行用プーリの下部を見てみると、この 部分にもロアベルトストッパが取り付けてあり、これを解除しな いと走行用ベルトが取り外せない様になっている。 この事からも、オーガ用ベルトだけでなく走行用のベルト交換 も、事実上はオーガハウジングを取り外さないと交換できないと 言う事になるだろう。 だが、下図の様にプーリの下にはわずかな隙間がある為に、除 雪機全体を持ち上げられれば下から何とかレンチを入れられそう ではあるものの、ベルトとベルトストッパとのクリアランス調整 も困難な為に、やはりオーガハウジングごと取り外して交換する 方が無難だろう。 走行用のプーリ下部にあるベルトストッパには左上図の様に2 本のボルトがあり、これらを右上図の様にソケットレンチを使用 して取り外すが、ここでも多少奥ばった所にネジがある為にソケ ットレンチにはエクステンションバーが必要となる。 ◆ベルトについて ベルトについては以前除雪機を購入した直後にも予備で購入し ていた為に、今回はこれを使用して更に今回予備のベルトとして もう1セット購入してみた。 その予備用として購入してあった物と今回購入した物を比較し てみると左下図の様に同じベルトが入荷したが、6年位使用する とさすがにベルトの背面が押されテンションがかけられている為 に、ブランド名が記載されていた部分はほとんど消えてしまって いる。 ベルトのサイズ的には何ら問題ないのだが、この2種類がどう 違うのかが気になった為にメーカーのホームページから調べた資 料が以下の様な感じであった。
この様に比較してみてもあまり減った様子はわからないと思う が、よくベルトの側面を比較してみると手前側の方が点々と白い 糸の様な物が見えているのがわかるだろう。 しかし、この時点ではまだまだ使えそうではあったが、突然の ベルト交換の際に慌ててオーガハウジングを取り外さなければな らない事を考えると、今回の様に分解したついでがあればベルト 類は交換しておいた方が無難であろう。 ◆新しいベルトの取り付け ベルトを装着する際にはベルトはできるだけプーリの角等にこ すり付けない様にして装着する。 これはベルト自体にチョッとした傷を付けても、回転と折り曲 げを繰り返すベルトでは、傷が広がる可能性があり耐久性が著し く低下してしまう為に注意して装着する。 この部分にあるストッパに関しては調整する様な長穴にはなっ ていないと思われるが、調整できる範囲があればベルトとの隙間 を2〜3mm程度に調整すると良いだろう。 これは次の日に作業が跨いだり、何人かで作業する際には確認 する際の手間を省き、うっかり交換し忘れてしまう事が無い様に する。 また、右上図の様にプーリの他にクラッチとして使用されるベ ルトには横からテンション用のアイドラが当たるが、このアイド ラ部分にも上手くベルトがかかっている事を確認する。 メインに戻る ⇒ 車両関係 ⇒ 特殊関係 ⇒ スノーラ ⇒ 部品交換 ⇒ オーガ破損 ⇒ オーガハウジング交換 |