HONDA SNOWLA HS970(K2)
追加部品の購入


◆K2とK3の部品を比較
 ワイヤーの接触については、確かに楕円形のマフラーから一回 り大きくなった角型マフラーとなった為に、シュータとマフラー とのクリアランスが狭くなった事は事実である。
 そこでK3用のサービスマニュアルを探してみたところ、下図 の様なシュータケーブルの取り回しが記載されているページを見 つけた。
 このイラストから察するに、どうもシュータの付け根部分には リング状のケーブル通しがある様で、このリング状の部分にワイ ヤーを通す事でマフラーとの接触を回避している様である。
 その為にシュータ自体が違う型番の部品を使用していると思わ れるが、どこまでK2とK3の使用部品が共用化されており、ど の部分を交換すれば良いかをパーツリストから調べてみた。
 そして上図がシュータ部分のパーツイラストであるが、部品総 数は1〜23まであり全ての品番を比較したが、品番5のシュー タだけが型式が違っており、他の部品はK2とK3で全く同じ型 式の部品が使用されていた。
 その為に、品番5のシュータのみを交換すれば大丈夫であろう 。

◆用意する部品
 そのシュータ部分のパーツリストが下図で、品番5はもちろん 今回メインの交換部品となるが、その他にもシュータ先端を組み 替える必要がある為に、それらに関した接続部品も購入する。
 これは接続部分が可動部となっている為に磨耗している可能性 や錆びている場合がある為に、せっかく分解するのであれば交換 ついでに新品部品と入れ換えた方が良いだろう。
 特に、品番21の様な割ピンは再利用すると折れやすい為に、 必ず新品部品を使用して組み付ける必要があるが、必要数以上に 購入しておいて組み立て間違いの組み直し等にも対応できる様に しておくと良いだろう。
F-21-31 シューターモーター(HS970K3)
No 部 品 番 号                 個数 合 計
5 76310-768-P00 シュ-タ-COMP. 8,400 1 8,400
10 76326-768-R10 ピン,シューターガイド 240 2 480
21 94201-20150 ピン,スプリット 2.0x15 25 5 125

HS970K3用 総合計 \9,005

 そしてシュータ根元のリングにワイヤーを通す事により、ワイ ヤー長が若干不足する感じがした為に、このワイヤーもパーツリ ストで調べた所、K2とK3では別型式の物が使用されていた。
 その為に下図の品番6のワイヤーも予備を含めた2本分購入す る事にした。
F-21-30 シューターモーター
No 部 品 番 号                 個数 合 計
6 54580-768-P00 ケーブルCOMP.,シューターガイド 860 2 1,720

HS970K3用 総合計 \1,720

 そして、今回の部品購入でもK3マフラーの使用が困難な場合 を想定して、元のマフラーに戻す場合の為にエンジン側のガスケ ットである品番6も一緒に購入しておいた。
 更にエキゾーストマニホールドを取り付けるネジも購入したが 、それらの数量は再度K3マフラーの取り付けを検討して、再び 交換してまた戻せる様に2組の部品を手配した。
E-16 マフラー(2)  K1,2用
No 部 品 番 号                 個数 合 計
6 18333-ZE3-800 ガスケット,エキゾーストパイプ 110 2 220
12 94050-08000 ナット,フランジ 8MM 35 4 140

HS970K2 JS 専用
(エンジン:GX270 TK4  キャブ:BE17B C)
総合計 \360

 上記と同様に、K3マフラーも2度の組み直しができる様に、 2組のガスケットとエキゾーストマニホールドを固定するナット も購入しておく。
E-16-1 マフラー(2)  K3用
No 部 品 番 号                 個数 合 計
4 18333-ZF6-W01 ガスケット,エキゾーストパイプ 320 2 640
9 94050-08000 ナット,フランジ 8MM 35 4 140

HS970K3専用 総合計 \780

 その結果、今回は以下の様な手配金額となったが、パーツリス トに記載されている価格は変動する為に、実際よりは多少高めに なるだろう。
HONDA 除雪機 スノーラ
HS970K2 補修部品 (2008.05)
No 部品番号               部品代
1 F-21-31 シューターモーター(HS970K3) 9,005
2 E-16 マフラー(2)  K1,2用 360
3 E16-1 マフラー(2)  K3用 780
4 F-21-30 シューターモーター 1,720

  合 計 \11,865


◆入荷した部品
 そして入荷した部品が左図で、今回はシュータ付近だけの為に 部品点数はそれほど多くない。
 やはり購入したシュータを見てみると、右上図の様にシュータ 根元付近にはリング状のワイヤー固定が取り付けてあり、この部 分にワイヤーを通せば済むのだろう。
 このワイヤー通しが付いたシュータを使用する事でワイヤー自 体の全長が短くなる事から、左下図の様にシュータ上下用のワイ ヤーも予備を含め2本用意した。
 そして右下にあるのがシュータの先端で分割して可動する部分 を接合しているピンで、錆や磨耗を考えて交換る事にするが、こ ちらも予備を1本用意してみた。
 しかしK2からシュータ先端が2分割となっており、その2箇 所に同じ接合ピンが使用されている為に、交換時に様子を見て錆 や磨耗が進んでいる場合には交換する。
 左下に見えるのが割ピンで、これはシュータ先端側のワイヤー の固定やシュータ間を接続している接続板の固定にも使用されて おり、シュータのワイヤーは取り外さなくとも交換できるが接続 板は取り外す必要がある事から必要となる。
 この割ピンも組み直し等を考慮して多めに購入しておくが、予 備に購入したワイヤー交換用も含め、今回全ての部分を交換した 際に必要な数量も考慮している。
 そして右上図にある物がマフラー用のガスケットで、上下で形 状が違っているのはK2用とK3用の違いで、右側の品番シール が貼られた物も左側と同じガスケットである。
 今回はこのマフラー用のガスケットを2回交換できる様に2セ ット購入してある為に、今回の交換作業でまた問題が発生しても 直ぐに元に戻せる様にしている。

◆ワイヤーが合わない場合
 今回はシュータの変更だけでなくシュータ上下用のワイヤーも 交換する必要があったが、下図の様にK3用のシュータ上下部分 の部品を調べてみると、ワイヤーだけでなくモーター周辺部品の ほとんどが変更されている。
 しかしこれらのユニットが取り付けられているオーガハウジン グはK2とK3が共用部品となっている為に、少なくとも今回購 入したオーガハウジングには合うはずである。
 また、ワイヤーを固定する部分の形状の違いがあるかどうかで あるが、おそらく同じではないかと言う予想をしてみたが、何故 この部分のユニットが変ってしまっているかは疑問である。
F-21-30 シューターモーター
No 部 品 番 号                 個数 合 計
2 31362-767-700 カラー,シューターガイドギヤー 180 1 180
3 31363-767-700 ギヤー,シューターガイドモーター 1,400 1 1,400
5 36115-768-P01 モーターASSY.,シューターガイド 11,000 1 11,000
7 54583-768-P00 ブラケット,シューターガイドモーター 720 1 720
8 90672-SB2-003 ストラップ,ケーブル 105MM(ブラック) 120 1 120
10 91451-768-S00 クランプ,ケーブル 80 1 80
13 93904-25220 スクリュー,タッピング 5X12 25 3 75
15 94103-06800 ワッシャー,プレイン 6MM 25 1 25
17 95701-06030-00 ボルト,フランジ 6X12 40 1 40
18 95701-08016-00 ボルト,フランジ 8X16 40 2 80

HS970K3用 総合計 \13,720
 その為に、最悪の場合には上記の部品を全て用意すれば間違い なくワイヤーがセットできるであろうが、モーターから出ている コネクターの形状までもが同じかどうかは不明である。
 おそらくコネクター形状は違っても配線を合わせるだけで使用 できると思われるが、シュータ左右の駆動モーターは同じ部品を 使用しているが、違う部品を使用している事からK2用の部品で は何か問題があった為に交換したのかどうかである。


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