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カーオーディオ
コンソールのヘッドユニット

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◆ヘッドユニット
head-unit.jpg  このレガシーではヘッドユニットにカセットとDAT及びMDの3種類のメディアを扱える様にしている。
 取付はMDが中心となる為に、操作性重視からカセットデッキを上段に取付てDATを下段に取り付けている。
 そしてカセットデッキの上にあるのがマルチシステムを構成する為のエレクトリッククロスオーバーネットワークであるが、本来はここの位置には取り付けられない。
 その為に純正のカップホルダーを取外し、カップホルダーとカセットデッキの間にあるコンソールのフロントパネルにある隙間ふさぎ部分を切取り、カセットデッキの取付ネジで供締めし固定している。

r705si.jpg  カセットデッキには、左図にある様なKENWOOD製のR705iを使用している。
 このカセットデッキは、表示部が蛍光表示管を使用している為に、他の液晶表示よりは文字が明るく見えて便利である。
 しかし、カセットデッキ内臓の4chアンプが外部アンプとして利用できない事から同社のインテグラルシリーズであるCR−F900/CR−F700当たりの方が安価で便利である。
 この外部アンプに利用するとは、エレクトリッククロスオーバーネットワークで3帯域に分離した高域再生用のアンプに、カセットデッキの内臓アンプを使ってしまい安価でマルチ構成を実現する方法である。
 カセットデッキの内臓アンプも最大35W×4ぐらいある為に、あまり電力の消費しない高域では内臓アンプでも十分再生でき、外付けの同出力のアンプを購入しても同様な回路構成の場合が多い為に、ある物は利用しない手はない。

md66.jpg  また、MDプレーヤには右図にある様なKENWOODのMDチェンジャーであるMD6を使用している。
md-changer.jpg  このMDチェンジャーは、CDチェンジャー同様にトランクやリアシート部分に設置すると走行中のディスク交換が不可能となる。
 長距離や出先での最新ディスクへの交換が必要になった場合は、その都度車を停めて降りなければならなかった。
 MDはシングルCD位のサイズの為に、チェンジャー本体がかなりコンパクトで左図の様にコンソールボックス内に収納し、前席から交換できるようにしている。

sony-dtx10.jpg  このレガシーでは、もう一つのヘッドユニットとして右にある様なSONY製のDATプレーヤであるDTX−10をも搭載している。
 今回使用しているカセットデッキでは、各コントロールが全てK−BUSにてのみ制御でき、同社のインテグラルシリーズに有る様な外部入力端子(AUX)が無い。
 またこのDATにも外部入力は無く、そのままでは利用できない。
 その為に、2台のヘッドユニットを1つのアンプで再生できるようにするラインセレクターを使用して切換えている。
 このラインセレクターは、SONY製のXA−39MK2(¥6,000)でRCAタイプのライン入出力を持つ物同士であればどのメーカとでも接続できる為に便利である。
 この様な出費を増やさない為にも、購入する段階で十分検討の上で外部入力付きのヘッドユニットを選択しておく事が必要である。

jvc-ksn31.jpg  今回もマルチ構成を作り出す為に、左図にある様なJVC製のエレクトリッククロスオーバーネットワークであるKS−N31(¥27,000)を使用している。
 今回の設定は、リアスピーカーボックスには20cmウーハと2ウェイスピーカを使用しフロントドアにツイータを取り付けている。
 これらをリア2ウェイとフロントツイータのコントロールを行わせる様にしている。
 まずエレクトリッククロスオーバーネットワークを2ウェイモードに設定しておき、低域と中域の出力に各アンプを接続し、低域用のアンプにウーハを接続し中域用のアンプに2ウェイスピーカを接続する。
 これでリアは擬似3ウェイ(2ウェイスピーカー+サブウーハ)として機能する。
 このエレクトリッククロスオーバーネットワークのは、2ウェイ設定時でもちゃんとフロントパネルにあるクロスオーバー周波数設定と高域の出力レベルで設定されたものが高域出力端子に出てくる。
 その為に、高域出力にそのままアンプを接続しフロントドアにあるツイータを駆動している。
 この構成で高域つまみの設定により、リアから来る高域の不足分をフロントで補える程度で耳ざわりでない位の設定が可能となる。
 たいていの場合、フロントにツイータを持ってくると高域が強すぎて耳ざわりになる事が多く、レベルを帰られる様にするのが望ましい。

◆ちょっと余談
 車を購入するとたいていの場合はアルミホイールとタイヤを替え、次にカーオーディオを替えるパターンが多いと思う。
 この場合にどうしてもグライコやDSPを取り付ける人が多く、結局DSP等はほとんど使用せず、グライコもスペアナ表示のみになっているか低域と高域だけをものすごく上げて使用しているのがほとんどではないかと思う。
 最近でこそグライコもDSPもS/N比や歪み特性が良くなり安くなってきたが、結局3〜6万円位の出費になる。
 ホームオーディオから比べると音量が大きくなりがちなカーオーディオでは、せめて低域だけでも分離し別々のアンプで駆動してやれば低域で大電流を消費される事が無くなる為にクリアな中高域が再生できるマルチアンプ構成をお薦めする。
 マルチアンプはそれほど高価な物でなく、4〜5万円のDSPを購入する金額があれば2ウェイ/3ウェイ切換えのエレクトリッククロスオーバーネットワーク内臓の6chパワーアンプがSONYのXM−C2000で¥50,000となっており、ヘッドユニットとラインケーブル1本で済み、20cmウーハも¥15,000〜¥30,000で購入できる。
 また、手元でクロスオーバー周波数や各帯域の音量を可変したい場合は、ただの6chアンプがSONYのXM−C1000を使用しJVCのKS−N31を使用すれば¥67,000となる。
 これらのアンプは最大で50〜60Wと出力こそ小さいが、実際使用してみると十分にウーハも駆動でき安価でマルチ構成が組めるようになる。

deq-99.jpg  しかしどうしてもDSPを使用したい人で、後からマルチアンプも楽しめる様にしたいと考えている場合は、右図にある様なcarrozzeriaのDEQ−99(¥60,000)がお薦めである。
 このユニットは6万円と多少高価だが、モードを切換える事でDSP+グライコがフロント+リア+サブウーハの2ウェイか3ウェイのエレクトリッククロスオーバーネットワークとして利用できる製品である。
 その為に取付スペースも1Dサイズのみで済み、アンプやスピーカの構成を変更するだけでシステムアップが可能となる。
deq99-disp.jpg  通常グライコの設定やスペアナ表示をしている表示部が、クロスオーバーネットワークに切換えると左図の様にクロスオーバー周波数の設定と各帯域の音量設定画面に切り替わる。
 この製品は一度も使用した事が無く操作性や特性がよく分からないが、音声信号をデジタルに変換しDSP素子で全て処理していると思われる為に、通常のアナログタイプのエレクトリッククロスオーバーネットワークユニットよりも特性が良く、特にクロスオーバー周波数などの可変時による位相のズレ等が無くなるものと思われる。
 今後このDEQ−99を利用する機会があったらこのホームページでも紹介したいと思う。



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